缶詰を与えるメリットとは?
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栄養価が高い
缶詰は動物性タンパク質が豊富に含まれているだけでなく、比較的消化吸収がしやすいため、お腹にも優しいごはんです。カロリーも高く、少し食べただけでもしっかりカロリーを取ることができるので、食欲が落ちている時にも最適です。
さらに、缶詰にはたくさんの種類が販売されているため、食物アレルギーを持っている猫や偏食がちの猫にもおすすめです。
缶詰はドライフードやセミモイストフードと比べて水分量が多く、水分補給にも役立ちます。ドライフードのトッピングとして活用することもできるので、1つあると便利です。
未開封であれば長期間保存可能
缶詰は未開封であれば長期間保存が可能です。一度開封してしまうと、1〜2日で食べきらないといけなませんが、開けてなければ賞味期限まで保存することができます。
缶詰は防災時にも活用することができ、ドライフードとともに用意しておくことをおすすめします。防災時にはストレスからごはんを食べなくなる可能性が高くなるので、愛猫の好む味の缶詰をいくつか用意しておくと便利です。
嗜好性が高い
缶詰は、とても嗜好性が高いです。猫の好む香りもするため、猫が食べてくれやすくなります。色の細い猫や偏食の猫は比較的食いついてくれるでしょう。
さらに、缶詰のフードは柔らかいのでとても食べやすくなっています。口腔内に何らかのトラブルがある猫や体力が低下している猫などにもおすすめです。
缶詰を与えるデメリットは?
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缶詰にはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。猫に缶詰を与える前に、デメリットも踏まえて与えることをおすすめします。
ここからは、缶詰を与えるデメリットについてご紹介します。
歯石がつきやすい
缶詰を食べると、歯石がつきやすくなります。歯石は食べかすなどが歯に付着し石のように固まったもので、細菌が凝縮された石です。一度ついてしまうと、動物病院での歯石除去手術を行わなければいけなくなります。
ついたまま放置してしまうと、どんどん大きくなり、炎症を起こして歯茎を後退させていきます。最終的には歯が抜け、血管から細菌が侵入し、全身性疾患を引き起こす原因にもなります。
さらに、あまり噛むことがなくなるため、噛む力が弱くなり、顎の力も弱くなります。
ドライフードへの食いつきが悪くなる
缶詰ばかり与えていたら、ドライフードを与えても全く食べず、飼い主さんが缶詰を出してくれるまで食べるのを我慢してしまうというケースもあるそうです。ドライフードをメインで与えている場合は、缶詰のウェットフードを与える量に気をつけるようにしましょう。
費用がかかる
缶詰はドライフードに比べて量が少ない割に価格が高いため、コストパフォマンスはよくありません。毎日のごはんを缶詰にして与えると、ドライフードよりも1ヶ月にかかる食費が高くなります。さらに、1度開けてしまうと賞味期限が短いため、食べてくれない場合処分することになるケースもあります。
一般食のものが多い
缶詰は、一般食のものも多くあります。一般食とは、猫の健康を維持できるための十分な栄養が配合されていないため、総合栄養食と一緒に与える必要があります。
しかし中には、総合栄養食として与えることができるものものありますので、猫にどうやって与えるかによって選んで購入しましょう。
おすすめの猫用缶詰をご紹介
缶詰はたくさんのメーカーから販売されており、使われている食材も異なります。たくさんの中から愛猫に合うものを選ぶことは難しいですよね。
ここでは、多くの飼い主さんが購入しているおすすめ缶詰をご紹介します。
いなば CIAO アソート とろみ
だしをきかせたとろみのきいた缶詰です。一般食になるので、総合栄養食と併用しなければいけない点もありますが、香りが良く、嗜好性が高いので、食欲が落ちている猫にもおすすめです。食べやすいスープタイプなので水分補給にも最適です。
美食メニュー おいしいごはん
ビタミンやミネラルを豊富に含んだ赤身肉をたっぷりと含んだ缶詰です。ツナ、ツナ&ささみ入り、ツナ&しらす入りなどの種類があり、愛猫の好きな味を選ぶことができます。一般食になりますので、ドライフードなどの総合栄養食のトッピングとして与えるようしましょう。
ナチュラルバランス サーモン ウェット缶キャットフード
缶詰のみでも栄養を取ることができる総合栄養食の缶詰です。健康維持のため、肉類ベースのタンパク質を配合しています。さらに、泌尿器疾患に配慮し、クランベリーを配合しています。
モンプチ プチリュクスカップ
こだわった素材を使用して作られた缶詰です。色んなバリエーションの味があるため、グルメな猫にもおすすめです。
しかしこちらは一般食なので、ドライフードなどの総合栄養食と一緒に与えてください。
缶詰を便利に活用しよう
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ここでは、猫に缶詰を与えるメリットやおすすめの缶詰をご紹介しました。缶詰は食べやすさ、カロリーや栄養の容易さ、嗜好性の高さなど、豊富なメリットがあります。
しかし、缶詰に頼りすぎてしまうと、ドライフードを食べなくなるというデメリットもありますので、与える時には注意しましょう。
与える時には与えすぎないように、ドライフードをメインにして与えましょう。缶詰のみ与えている場合は、食後の歯磨きや口腔ケアも忘れずに行うことをおすすめします。
・charm 楽天市場店 (参照日:2021-07-15)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/29621/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/184621/
・キャットランド (参照日:2021-07-15)
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・ペットスペース ジョインアス (参照日:2021-07-15)
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著者情報
こばやし
犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。