犬の首輪を選ぶ前に押さえたいポイントとは
犬の首輪は、とにかく種類が豊富ですね。デザインばかりに目がいきがちですが、サイズや素材などきちんと理解して選ぶことが大事です。デザイン重視で選んだ結果、使ってみると「なんだか苦しそう」「居心地が悪そう」と、失敗する飼い主さんも決して少なくないはず。そんな時、すぐに気がついて他のものに替えてあげることができればまだ良いですが、気がつかないままでいると窒息やストレスのリスクもあり得ます。
まずは、犬の首輪を選ぶ際に知っておきたいポイント、注意点について見てみましょう 。
太さは適切か
あまり意識したことのない飼い主さんもいるかもしれませんが、首輪の太さは意外と重要です。犬にとって首輪が太すぎると動きにくさや窮屈さを感じさせてしまい、逆に細すぎると食い込んで窒息や器官に悪影響を与える可能性があります。
適切な首輪の太さの目安としては、小型犬が1.5cm程度、中型犬が2cm程度、大型犬が2.5c~3cm程度とされています。子犬など、体が小さい場合は1cm程度の細いものも大丈夫な場合もありますが、成長に合わせて変えてあげることが大事です。
長さは足りているか
太さと同様に、気を付けなければならないのが長さです。犬の首回りのサイズに適したものを選ぶ必要があります。首輪は、首にぴったりとつけるのではなく、人間の指が2~3本入るくらいで装着します。きつすぎると窒息や皮膚のただれ等を引き起こす可能性があるため、窮屈にならないようにしてあげましょう。逆にゆるすぎると、首輪が抜けてしまう危険もあるため気を付けましょう。
重すぎないかどうか
一般的な首輪の場合は重すぎるということはないかもしれません。しかし、トレーニング用の金属製の首輪などは犬にとっては重すぎて、首を痛めてしまう原因にもなります。金属アレルギーや金属音によるストレスのリスクをなくすためにも、できれば他の素材を積極的に選ばれることをおすすめします。
丈夫で長持ちするかどうか
首輪は、外出時に犬の安全を守るためのものでもあります。本気で引っ張られた時も簡単に壊れてしまわないことが最低条件と言えるでしょう。価格やデザインだけで決めずに、丈夫で長持ちしそうなものを選びましょう。上質なものはそれだけ値段も張るかもしれませんが、迷子や事故から犬を守るために必要なものということを忘れずにおきたいものですね。
硬すぎないか
今回特に着目したいのが、首輪の硬さについてです。犬の首輪に使用されている素材は革やナイロンなど様々ですが、硬すぎると皮膚に食い込んで痛みを感じたり、傷をつけてしまう可能性があります。もちろん、そうなれば犬にとってはストレスですし、散歩が嫌になってしまうかもしれません。首輪は、できるだけ皮膚に優しく痛くない、柔らかいものを選んであげるようにしましょう。
柔らかい首輪を選ぶメリット
上記でも少し触れましたが、柔らかい素材の首輪を選ぶメリットをもう少し詳しくご紹介します。
皮膚への負担が少ない
硬い首輪は、首輪の縁の部分で皮膚が擦れてしまい、傷やただれ等の肌トラブルを起こしやすいです。肌の弱い子犬は特に注意が必要になります。もちろん、成犬に関しても、できるだけ硬くないものを選んだ方が肌トラブルを防ぎやすくなります。
犬の首輪には革が使われているものも多いです。革は本来硬いもので、使っていくうちに柔らかく馴染んでいくところに魅力があります。しかし、モノによっては最初の硬い段階で肌トラブルを発生させ、結局使えないという事態もあり得ます。
革製品でも、中にははじめから柔らかく加工されたものや素材があります。そのため、革の首輪は硬いと言い切れないのも事実です。革の首輪は丈夫で長持ちするものも多いため、はじめの段階から柔らかいものを選んでみてはいかがでしょうか。
ストレスが少ない
柔らかい首輪の中には、軽量化にもこだわっているものが多いです。軽くて肌への負担が少なければ、首輪をすることへのストレスも軽減できるでしょう。軽く柔らかい首輪には、ナイロンが使われていることが多いですが、ナイロンは摩擦が発生しやすく毛が絡んだり切れたりしやすいという点がデメリットです。こうしたデメリットを考え、摩擦が少なく毛切れしにくい工夫が施されたものもあります。ナイロンの首輪を購入する時は、毛切れしにくいかどうかを確認しましょう。
おすすめの柔らかい犬の首輪4選
ハフマン ワンタッチバックル
装着に手間がかからず、耐久性にも定評があります。首にあたる部分はショックレスパッドが施されており、引っ張り癖のある犬の首にも優しい作りとなっています。バイカラーのデザインがおしゃれで、リピーターの多い首輪です。写真は20mmのベーシックタイプ、16kgの犬までが対象となっています。
すず首輪製作工房 ハーフリネンチェック
室内で過ごす犬がつけてもストレスを感じにくいように作られた首輪です。とても柔らかい素材と、最小限の金具でつけ心地にこだわられています。家の中にいても、ふと脱出した時や災害時に迷子にならないために、迷子札がついています。
Ratia ソフトスリップカラー
肌触りの良いフワフワの生地でクッション性も高い首輪です。屋外散歩の時を想定して作られているため、常時装着するものではありませんが、被せるだけで装着できる点が便利。ただし、引っ張り癖のある犬や、後ずさりをよくする犬には不向きかもしれません。
EZYDOG ネオカラー
オーストラリアのドッグブランドによる大型犬用の首輪です。クッション性が高く首への負担を減らしてくれます。サイズはLサイズとXLサイズ、大型犬用の首輪選びに困っている方におすすめです。7種類のカラーバリエーションの中から選べます。
犬の首輪は柔らかく肌に優しいものを
今回は、柔らかい犬の首輪について、首輪を選ぶ際のポイントとともにご紹介しました。クッション性の高い首輪の中には、脱着が容易なものも多いです。引っ張り癖のある犬など、首輪が外れて逃げてしまう心配がある場合は、その点に注意しながら適切なものを選びましょう。柔らかい素材の首輪は肌への負担を軽減し、ストレスを感じにくくしてくれます。毎日のお散歩が快適に、そして安全に行えるように、柔らかい首輪を選んでみませんか。
犬の首輪堂ハフマン(参照日2020-12-14)
https://item.rakuten.co.jp/haffman/432158/
犬猫の首輪店 すず首輪製作工房(参照日2020-12-14)
https://item.rakuten.co.jp/suzukoubou/10000275/
1stDogCafe(参照日2020-12-14)
https://item.rakuten.co.jp/1stdogcafe/10000416/
GOLPARA(参照日2020-12-14)
https://item.rakuten.co.jp/auc-golpara/10001114/
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。