愛犬のお口の健康を守る！歯磨きおやつのおすすめ5選

そもそも犬に歯磨きは必要なのでしょうか？

野生の世界では獲物を捕食するとき、生の肉を引きちぎり、よく噛まねば食べられません。
この「よく噛む」という過程で、歯間や歯に擦れる効果があり、結果的に歯磨きの代わりになっていたのです。

多くのペットの犬は、ドッグフードを与えられています。
ドッグフードは犬に必要な栄養素がほとんど入っており、少し噛めば潰れるので消化にもよくなっています。

しかし、ドッグフードのカスが歯間に残ることも多く、これが「歯周病」「歯肉炎」の原因を作ってしまいます。

虫歯菌は人の口内のような弱酸性の環境で繁殖します。それに対し、犬の口内はアルカリ性なので、犬は虫歯になりにくいとされています。

また、虫歯菌は糖によって酸を作ります。人の口内には米などの炭水化物をブドウ糖に分解する「アミラーゼ」が存在します。しかし、犬の口内にはアミラーゼは存在していないので虫歯になりにくいのです。

そして、犬の歯は形状的に細菌がとどまりにくくなっており、それも虫歯になりにくい要因の1つとされています。

虫歯にはなりにくい犬ですが、「歯周病」にかかってしまう犬は多くいます。
どんな症状があるのでしょう。

犬もある程度の口臭はあります。ですが、健康な口臭なら食べた後の口の匂いですぐ消えてしまいますが、
歯周病が始まると「なんとなく生臭い」と感じるようになってきます。
歯の根元が少し赤くなっているように見えます。

食べる時に痛むため鳴いたり、口を触らせない、
口を触ろうとすると怒るなどといった行動をするようになります。
この時点で歯ぐきが赤く腫れていることが多いです。

重症化してくると歯根部に炎症が広がり鼻腔に穴を開けてしまいます。
そのためにくしゃみ、鼻水などの風邪のような症状が出ます。
重度になると犬の目の下あたりまで感染が広まって膿がたまり、それが破裂して穴が開くことがあります。

また、最近では、人と同じように様々な疾患を引き起こすと言われています。
ここまでくると動物病院での処置も大変なものになり、犬にも負担がかかります。

この状態になってしまう犬はシニア期の犬が多いのですが、
小型犬は大型犬に比べ、歯が小さいため若いうちからのリスクは高いといえます。

歯周病はどのように予防すればいいのでしょうか。

人間と同じように、歯磨きが一番の予防法です。犬用の歯ブラシが販売されているので、それを使います。

ほとんどの犬は歯磨きを嫌がるので、子犬のうちから慣れさせましょう。

始めは遊んであげながら、口の周りを触ったり、口を開けさせてゆっくり歯に触ったりを繰り返しましょう。
慣れてきたらガーゼなどを指に巻いて歯をさすっていきましょう。
最初は一本ずつ、次は二本とゆっくりあせらずに行いましょう。

おもちゃの感覚で犬用の歯ブラシを使ってみましょう。
これも最初は一本ずつです。嫌がらずにさせてくれたら、その都度褒めてあげましょう。
飼い主さんが喜ぶと犬はとても嬉しいのです。

それでも歯磨きが嫌いな犬はいますよね？
でも愛犬の歯の健康のためには必要なものです。
そんな犬には歯磨き効果のあるおやつをおすすめします。犬にとって齧ることはストレスの解消にもなるので一石二鳥です。

噛むことで歯が食い込む独自の繊維構造で構造のガムで歯垢を除去できます。
クロロフィル配合で口臭ケアもばっちりです。
小型犬用ですが、子犬やシニア件には与えないようにしましょう。

米国の獣医師などにより開発された歯磨きガムです。あごの運動にもなります。
良質の牛肉皮が使われており、添加物は一切使用されていません。
脂質・カロリーが低く、ビスケットなどのおやつに比べ与える量が少なくてすむので、ダイエットが必要な犬にもおすすめです。

生後6ヶ月からあげられます。弾力性に優れているのでしっかり噛むことができます。
また自然素材でアレルギーになりにくい原料を使用しており、消化性も抜群です。
1日1本を目安におやつとして与えましょう。

低カロリー、低脂肪の馬のアキレスです。天然素材を使用しています。
噛み応えも十分にあります。歯磨き効果だけでなく、ストレス発散にもぴったりなおやつです。

栄養がたっぷりと詰め込まれているシカの皮を使用したおやつです。
ガムのような触感なので、骨が苦手な犬におすすめです。
1頭から少量しか獲れないために少しお高めです。

残念ながら、歯石はついてしまうと歯磨きでは取り除くことができません。
動物病院で歯石を取ってもらう場合には、通常麻酔をかけて行うことが多いです。高齢の犬の場合にはかなり負担が大きいものです。

いつまでも健康な歯でずっと元気でいてもらうためには、予防をすることがとても大切です。愛犬と一緒に楽しく予防をしましょう。