猫の爪について
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猫の爪は、両前足で合わせて10本、両後ろ足で合わせて8本あると言われており、人間より少なく、普段は指の中へとしまわれています。
そして必要な時に出すようにしています。
指の根元を押すことで簡単に爪を出す事ができ、お手入れなどを行うことができます。
猫の爪は、獲物を捕まえる時・引っ掛ける時・押さえ込んだりする時などに必要になってきます。
また、木や塀など高いところに登る時や、細い場所や滑りやすい場所を歩く時にも使います。
また早く走る時に滑り止めとして使ったり、攻撃の際には武器の役割など、様々な機能を果たしているのです。
猫同士の喧嘩の時や、敵を威嚇する時にも使用するなど、自分自身や家族を守るためにも使用をすることがあり、猫の爪は多機能なのです。
なぜ爪を噛むのか
◎毛づくろいをしている
猫が指先を噛む理由として、毛づくろいをしていることが挙げられます。
この場合には、爪を噛んでいてもそこまで気にする必要はありません。
◎伸びているので気になっている
伸びかけの場合には古い爪がはがれかけになっていることから違和感を感じているのです。この場合には、指先を丁寧にグルーミングすることによって自分で爪をはがそうとしているのです。
飼い主がきちんとケアしてあげる必要があります。
◎怪我や化膿していて痛い、かゆい
この場合には、しっかり観察をすることが必要です。
根元が赤くなってしまっていたり、腫れたりしているのであれば、何らかの病気へかかっている可能性もあることから、すぐに獣医師へ見てもらうようにしてください。
◎何かストレスを感じている
ストレスを感じてしまっていると、指先を噛んでしまうこともあります。
例えば寂しい思いをしていたり、飼い主に遊んでもらいたかったり、退屈だ、という理由で噛む行為をしてしまっているのです。
この場合には、ストレスをしっかりと発散させる必要があります。
爪を噛んで出血した場合の対処法
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1.出血の様子を確認する
爪から出血しているところを発見した場合には、まずどのくらいの怪我をしているのか、しっかりと見てあげてください。
猫の怪我や痛みの具合によっては対処も大きく変わってきますので、慎重に対応をすることが大切です。
2.ぬるま湯で洗浄する
万が一、外出先などの外で出血した場合には、土などの汚れを落とすために水で洗浄をしてあげることが必要です。
この時、冷たい水だとびっくりしてしまうので、少しぬるま湯がおすすめです。
3.止血する
洗浄したあとは、すぐに止血をしてください。止血方法は以下の通りです。
・圧迫止血
止血できそうな量である場合は、ガーゼや脱脂綿などで血が出ている部分をしっかりとおさえます。しかし、この時にあまり強く押しすぎないように気をつけてください。
・ペット用の止血剤での止血
止血の方法には圧迫止血だけでなく、止血剤を使って止血する方法もあります。ホームセンターやペットショップに行くと購入することができます。とても便利なものですので、常備をしておくと安心できます。
止血剤のほとんどがパウダータイプです。
使用方法は、少量の止血剤を綿などにつけて、出血しているところに押し付け、だいたい5〜10秒間程度抑えるようにしてください。
血が止まれば、止血剤を使用した応急処置は完了となります。
4.獣医師の診断を受ける
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止血はあくまでも応急処置です。止血をした後には、できるだけ獣医師の診察を受けるようにしてください。
血が止まらない場合には、ガーゼや綿などで押さえ、患部の止血をした状態で病院に連れて行くようにしてあげてください。
血が途中で止まったとしても、そのまま放置するのではなく、出血していたところを引き続き観察するようにしてください。
炎症を起こしたり傷が残ったままだと、そこから悪化をしてしまう可能性があります。
万が一、引き続き観察をして患部が腫れたり赤くなったりしてしまっているのであれば、できるだけ早く獣医師へ診察してもらうようにしてあげてください。
定期的に爪切りは必要
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ちょっとしたことでもすぐ爪のトラブルは起きてしまうので、定期的に爪切りをすることが必要です。
猫の爪が伸び過ぎていると、常に爪が出ている状態になってしまいます。
他のペットや飼い主を傷つける可能性も出てきますし、折れたりひっかかったりしてしまうと、猫自身が怪我をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、伸びすぎた爪の先端が肉球や指に食い込んでしまうこともあります。
猫は自分で爪とぎをしますが、爪とぎは基本的に古くなった外側がはがれるというだけで、先端は尖ってしまっている状態にあります。
このことから、尖っている先の部分は定期的に切ってあげることが必要です。また、猫が爪とぎをする部分は前足のみですので、後ろ足も気をつけてカットしてあげましょう。
猫が爪を噛む行動は様々な理由がある
猫が爪を噛む理由としては、様々なものがありますが、万が一出血してしまった場合には、適切な処置をしてあげましょう。また、出血しないように爪切りなどのケアを行うことも大切です。普段と様子が違うようであれば、検診のときに獣医師に相談してみるのも良いでしょう。
著者情報
Hanaco
子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。