犬にとってテリトリーとはどんな意味があるの?

犬にとってのテリトリーは縄張りを意味しています。家全体が自分の縄張りと感じている犬と、自分専用のゲージをテリトリーと考えている犬とに分かれます。いずれの場合にも性格面で神経質なタイプの犬の方がテリトリー意識が強めになります。 2020年01月01日作成

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来客吠えはテリトリー意識の表れ

外からの外来者=テリトリーを荒らす悪い奴らという考えは、犬が抱きがちな思いです。結果的にこの強い気持ちが無駄吠えにつながり、飼い主さんを悩ませる結果になるのです。それでも、まず最初に犬がなぜそのような強いテリトリー意識を発揮するようになったのか?を考えなければいけません。

外から来る人に対しての脅威というよりも飼い主さんとのテリトリーを何としてでも守らなければ!という強い使命感に燃えているからこそ、多く吠えるのです。犬の中ではそれは使命感に燃えているのものであり、正当防衛に近い理論での対応だと思い込んでいるのです。犬は非常に単純な生き物です。外から誰かが襲ってくるかもしれないという疑心暗鬼を一度でも持つと、なかなかその疑念を晴らすことは困難になるのです。

テリトリーを守り抜く犬の意識

室内犬だからこそ、家全体を自分のテリトリーと感じるのも無理のない話なのです。もはや家全部が自分のテリトリーであり、家族だけを守らないといけないと考えて行動を起こしているわけです。何とも健気で甲斐甲斐しい性格をしている犬も案外と多いようです。結果的にはテリトリーの範囲が広すぎて家の来る人すべては「敵」として受け止めている現状もあるのです。

自分だけのスペースやケージの中などを与えておくと、来客があってもその場所に自分が戻ることで、一切の無駄吠えが消滅する場合も多いのです。

テリトリーの中でも相手に吠えないようなしつけとは?

犬には日頃から自分で決めた、いろんなお仕事があります。これはすべて真面目に実行しているものです。テリトリーを守るという大仕事は何としてでも遂行しなければいけないと忠実に考えています。時に自分のことをリーダーだと勘違いをして、率先してテリトリーを防衛することに心を傾けてしまう犬がいます。

これは本来、飼い主さんが担うことです。そこで妙に、自分が守らないと侵略されるという恐怖観念を持ち合わせると色々と大変なことが起きやすくなります。もちろん、無駄吠えもそうですし飼い主さんへの愛情の裏返しが、テリトリー意識を強くし過ぎている場合もあるのです。

飼い主がリーダであること

自分が群にリーダーだと考えている犬に対してはさすがに、きちんと飼い主さんの存在意義と、主従関係を教え込む必要があります。飼い主さんに従うということが、どれだけ大事なのか?を知る意味でも、大事なしつけです。家全体を自分のテリトリーと考えるようになるとチャイム吠えなども併発してしまいます。そうならないように、まずは犬だけの聖域を作ってあげることをおすすめします。

例えば群のリーダーは飼い主さんであることを認識させた後は、犬専用のケージの中だけは、その犬の縄張り意識で一杯にして、家全体と言うイメージを消し去るようにすればよいです。

犬が縄張り意識を持つのは自然の流れ

オオカミは縄張り意識の強い動物です。その名残を継承していると考えれば、犬が吠えている理由がわかるようになります。無駄吠えとは切り離して考えるようにする習慣をか犬さんもつけてください。成長過程においては自然な行動です。但し、飼い主さんが適時の介入をすることで、犬の縄張り意識もやがて消滅していくことを目標にしてください。

来客がいない時でも家中にマーキングをするような犬は、まだまだその室内に慣れていないということと、縄張りを作って飼い主さんを守らないといけない、という勘違いも起切るです。しつけをしっかりと行い、それ以上、テリトリー意識を強く持たないようにするしつけも大事になってきます。

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UCHINOCO編集部

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