理想的な関係は信頼で結ばれること
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まだ何もわからない子犬時代は、飼い主側がただその可愛い姿に癒されてしまい、何でも許容してしまうのが飼い主の心情です。それでも犬との暮らしも1年、2年と年月を重ねていくたびに、お互いの信頼関係というものが成立しなければ本当の理想形とは言い難いのです。信頼が構築されていない関係では、
①飼い主さんが常に犬の心配をしている
②犬は常に飼い主さんを目で追っている
つまり離れていても大丈夫!という信頼関係がそこに成立していないことでお互いが不安を持ち続けてしまうのです。信頼関係はお互いを信じることがきっかけになります。飼い主さんが犬に対して「待っていてくれるから大丈夫」と心から思えると、犬の方も「必ず戻ってきてくれるから待とう」という気持ちになれるのです。これこそが信頼関係です。
子供の様に接するのもそのおうちのやり方
犬は犬らしく育てなければいけない・・という育児書通りにはいかないことも多いのです。子供の様に愛犬を育てるというのも、一つの形なのです。それは決して否定されるものでもありません。つまり犬と飼い主の関係が親子の様になっているのも、主従関係のようであればあるほど、それは理想の形なのです。
言いたい放題、やりたい放題というのは、決して喜ばしいことではありません。それよりも、きちんと飼い主さんが叱ること、教えることに怠慢しなければ、何の問題もありません。
主従関係にも形は色々ある
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一番の理想は群れのリーダーと群れの一員という関係性でしょう。犬は群れで行動をするものです。群のリーダーが飼い主さんで犬はその指示に従う一員という考え方もあるのです。リーダーから指示をもらうことを常に自分の役割として、待ち続けることができるようになれば、理想的な犬として育っていくのです。飼い主さんに指示を出してもらうのが、その犬の「お仕事」なのです。
単に上下関係になってしまうと一般的に訓練やしつけが行き過ぎてしまいます。あまりにも、愛情不足に陥るパターンも多いのです。それよりも主従関係であることを、飼い主さんも理想に掲げていただければと思います。
犬から尊敬される飼い主
犬は飼い主さんが向けてくれる愛情を常に感じています。そして飼い主さんを常に信じているのです。だからこそ、どんな場面でも飼い主さんを尊敬しているのです。飼い主さんについて行けば自分は安心、と思えているわけです。逆にそのような飼い主さんになることが、一つの理想形でもあります。
そういう意味でも尊敬の念で結ばれる関係性も、素敵だと思います。飼い主の方も、自然にふるまいながら、常に愛犬の暮らしを第一優先に考えるようになっている場合が多いのです。お互いの存在を認め合い尊敬をしあえる関係も言葉ではなかなかうまく言い表せないほどの良い関係性だと思います。
犬は優しい親と信頼のできるボスを求めている?
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結果的に、理想的な犬と人との関係性は、ある時は温かく犬を包み込む親のような存在であり、ある時は心強いボスのような存在であることです。実のところ犬はその両方を求めているのです。そうやって徐々に犬と人との関係性も構築されていくわけです。
優しく強い存在であるために、飼い主さん自身もメンタルを強く持って普段の暮らしを送らなければいけません。それこどが犬にとっての理想であり、飼い主さんにとっても、あるべき姿なのです。人よりも命が短い犬と暮らすことを、真摯に捉えてください。どのような存在であることが犬の幸せにつながるのか?を常に考えつつ過ごせることが、幸せな関係性への第一歩です。
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UCHINOCO編集部
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