犬の靴・靴下は犬の洋服と同じようにおしゃれのためと思っている方も多いと思います。しかし防災グッズとして注目されていることをご存知でしょうか。災害に遭ったときに飼い主として愛犬を守るために必要なことは何でしょうか?そこでこの記事では犬の防災グッズとして靴や靴下が必要な理由や靴や靴下の履かせ方を詳しく解説します。
災害時に犬の靴・靴下が必要な理由
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災害時に避難する際には、抱っこして逃げられる小型犬であっても長時間抱えて避難するのは大変困難だと思われます。そのためには犬に歩いてもらわないといけません。地震や土砂崩れなどの災害が起きると窓ガラス、釘、瓦礫など道路には危険がいっぱいです。肉球に傷を負ってしまうと歩行が困難となってしまいます。また、津波や土石流による化学物質などによる炎症をおこしてしまいます。その際に靴や靴下を履かせていると肉球を保護してケガを防ぐことができます。被災後の散歩をする際にも必要になります。
避難所生活をするうえで散歩した後に思うように足拭きができないことも考え室内履きとして履かせたり、万が一足にケガを負ってしまった場合に傷を保護し、足舐めを防ぐことができます。
犬に靴・靴下を履かせる方法
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犬にとって靴や靴下を履くことは不快でしかありません。いざ災害が起きた時に履かせようと思っても暴れてしまって履かすことができなかったり、履かすことができてもすぐに脱いでしまう可能性があります。そこで事前に靴や靴下を履かせられるようにならないといけません。そこで靴や靴下の履かせ方を解説します。
履かせる以前にすべきこと
普段から犬の肉球や爪を触り、抵抗なく慣れてもらうようにします。触られても落ち着いて冷静な状態でいられるようになったら髪ゴムなどはめて犬がどのような反応をするか確かめましょう。
前足から履かせる
リードをします。まず前足から無理なくゆっくりと履かせます。両前足を履かせたら一緒に歩きます。口で履いた靴や靴下を取ろうとするのでうまくリードを使い顔をあげさせて歩かせます。歩く際におもちゃやおやつで気を紛らわせることもいいでしょう。
後ろ足に履かせる
前足にくらべ後ろ足は特に気になるようです。履かせることができたら一緒に歩きます。少し歩きづらいようなので十分な時間が必要かもしれません。前足同様リードを使い時間をかけ靴や靴下に慣れてもらいます。
両足に履かせて一緒に歩く
後ろ足に履かせて問題なく一緒に歩けるようになったら、4足全部に履かせて歩いてもらいます。屋内のフローリングや夏場の散歩に履かせて歩いてもらい靴や靴下に慣れてもらいます。
普段から靴・靴下に慣らしておきましょう
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犬に靴や靴下を履かせるなんて!びっくりする方が多いのではないでしょうか。しかし近年の災害時の様子が映し出されたTVの映像などを観ると、ガラス破片や瓦礫などが散乱し素足で歩くのが大変危険だとわかります。また海岸に近い地域などの津波による土石流や化学工場の有害物質の流出など肉球の保護が必要になります。
避難所生活においてはなによりも他の人への気遣いが必要になります。犬が苦手な人もいますので、素足ではなく犬に靴下など室内履きを履かせるなど、屋外と室内をきちんと区別しましょう。
人間と違い素足でいることが犬の自然な姿なので、靴や靴下を履くことは犬にとっては不快なことで少なからずストレスがかかります。それでなくても大変な災害に遭い、知らない場所や知らない人々に囲まれ不安な状況ですので少しでもストレスを軽減する必要があります。そのためにも普段から犬に靴や靴下を履かせて慣らしておきましょう。
犬の靴や靴下は普段あまり必要ないと思われていますが、夏場の散歩など熱いアスファルト上の歩行など必要になる場面が増えてきています。日常生活で靴や靴下を履く状況を多くすれば犬も靴や靴下に慣れてくれると思います。万が一大きな災害が起きた場合は、人だけではなく家族同然の愛犬のための防災グッズとして靴・靴下を用意しておくことが飼い主の役目かもしれません。
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UCHINOCO編集部
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