じりじりと暑い夏。日本の高温多湿な環境は、猫にとって心地よい環境とは言えません。長毛種の猫は特にそうです。猫の祖先はリビアヤマネコで、砂漠で暮らしてきたと言われています。砂漠はカラッとした暑さが特徴ですよね。
祖先から考えても湿気には弱いのは明白なもの。皮膚が蒸れて炎症を起こしてしまうこともあります。そういう場合にもってこいなのがサマーカット。ですがメリットばかりでもないようです。
今回はそんな聞きなれないサマーカットのメリット・デメリットについて解説致します!
サマーカットのメリット
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それではまずメリットから一つ一つ解説致します!
蒸れから解消される
長毛種の子は見てるだけで暑そうですよね。もちろん被毛の中も蒸れてしまっている状態なんです。そうなると心配になるのが、皮膚の炎症。またサマーカットにすると、皮膚の炎症がすぐ見えるので、早期発見に繋がる点もメリットですね。
毛玉吐き防止
夏は毛も生え変わる為、いくらブラッシングしてあげても毛が後から後から抜けてきます。そんな時にグルーミングをしたら、やはりどんどん体内に毛が蓄積されていき、毛玉を吐きやすくなってしまいます。
出来ることなら愛猫の負担を少しでも減らしたいというのが親心かと思います。苦しそうに吐く姿はいつ見ても胸が苦しくなるものですよね。
それと現実的な話ですが、忙しい飼い主さんだと部屋を掃除する時間をあまりとれなかったりすることもあるかと思います。抜け毛が単純に減るので掃除もかなり楽になるかと思います。
シャンプーの頻度が減る
汚れが蓄積されにくくはなる為、シャンプーを日頃からやる子については確実に頻度は減るでしょう。シャンプーが好きな子は少数派かと思いますので、飼い主さんにとっても猫にとっても、これはそれなりに大きなメリットかもしれません。
サマーカットのデメリット
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続いてサマーカットのデメリットを見ていきましょう。
ストレスになる場合も・・・
猫は繊細な生き物なので、ちょっとした変化にも敏感です。環境の変化にも敏感なのに、自分の被毛がある日突然刈られたら!やはり慌てたり、びっくりするかと思います。
こちらは良かれと思ってやっても、慣れないペットサロンに行くだけで強いストレスを感じてしまう子もいます。その子の性格を考慮して本当にやるべきか検討しましょう。
毛づくろいで皮膚を傷つけてしまいがち
猫に舐められた経験がある方はわかると思いますが、猫の舌はザラザラしているかと思います。被毛の上からなら問題ないものの、つるんとした皮膚の上からではちょっと過剰にやってしまうとすぐ炎症を起こす、ということになりかねません。
特に先程言ったストレスを感じてしまう子であれば、過剰にグルーミングをしてしまうケースもある為、炎症を起こしてしまいがちです。サマーカットした後でこのような状態になってしまった場合は、服を着せるなどの対処をしてあげましょう。
日向ぼっこで皮膚が水膨れに!?
毛がない分、直接的に日光を受けてしまう為、水膨れや炎症などを起こしやすいと言われています。日光を受けるとは、何も外だけの話ではなくて、窓を通してもです。日向ぼっこが好きな子の場合は、薄手の洋服を着せてあげるといいかもしれません。
サマーカットにも色々ある!愛猫に合ったスタイルを!
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サマーカットと一言にいっても、ライオンのような頭と尻尾だけ残してあとは丸刈り、みたいなものからちょっと毛を短くする程度のものまで、様々です。あとは愛猫の性格・飼っている環境などを考慮し、決めると良いかと思います。
1番は"ストレスのなるべくない形で清潔に保つ"ということを目標にすると良いかと思います。愛猫と快適な夏を過ごせるように、検討してみてはいかがでしょうか?
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UCHINOCO編集部
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