犬の聴覚は良いということは、皆さんがご存知だと思います。
今回はその優れた聴力を解明していきたいと思います。
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犬の聴覚は人間の何倍?!
耳が良いとされる犬、
実際のところ人と比較するとどの程度の差が出てくるのでしょうか?
実は、約4倍の音を聞くことが出来ると言われています。
音の認知実験をおこなったところ、本などを落とした時の落下音を、どの程度の距離まで聞けるかの実験が試されました。
人は約6m、犬はナント約24m先まで落下音をとらえることが出来ました。
ですから約4倍もの音を聴くことが出来るということです。
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聞こえる可聴域が犬はすごい!
可聴域というあまり聞き慣れない言葉ですが、
これは聞こえる音の低さと高さをどの程度まで聴くことが出来るか、
その範囲をさしたものです。
私たちは20Hz~20000Hzの範囲を聞くことが出来ています。
これ以上の音域は発生しているけど、音は全く聞き取れないということです。
機械音など日常に聞こえない音は存在しています。
では犬の可聴域はどの程度でしょうか?
20Hz~50000Hzという二倍以上の音域を聞き取ることが出来ます。
犬は高音を聞くことに長けているということですね。
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犬の苦手な音ってなに?!
聴覚が優れている犬には、多くの苦手な音が存在します。
私たちは音の原因を理解することが出来るので、怖いというパニック状態になることは少ないでしょう。
黒板を引っ掻いたキーという高音は、ほとんどの人が苦手だと思いますが恐怖までプラスされることはないでしょう。
犬の場合は、音の原因が理解できない+苦手な音という二つの理由がマッチして、苦手な音と認識します。
では具体的な苦手な音をご紹介していきたいと思います。
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⑴機械音
掃除機、洗濯機、ドライヤーなどの機会音は苦手な犬も多いです。
もしかしたら私たちに聞こえない音域の音を出しているのかも知れません。
⑵爆発音
大きいものだと、夏に打ち上がる花火です。
私たちは花火が始まったなと理解できますが、犬にはあの低音で爆発するような音は、とても怖いものに感じてしまうでしょう。
小さいものだと、人がするくしゃみです。4倍もの大きさに聞こえる突然の爆発音は、『わっ!!」とおどかされたような気分になるでしょう。
⑶自然なもの
・雷
・強風
・暴雨
上記のような日常では聞こえない音に怖がります。
特に雷は低音で、しかもピッカと稲妻が走ったら、人の私たちでも怖いものです。
ここで飼い主さんが怖がる姿を見せると恐怖を助長してしまうので、平気な顔をすることを心掛けましょう。
⑷サイレン音
救急車のサイレン音は苦手だと言われています。
これは犬の先祖オオカミが遠吠えの時に発する音域に酷似しているためだと言われれいます。緊急のサインだとDNAに埋め込まれているのでしょう。
ピクピク動く耳の秘密とは
耳が立っている犬は、何か物音がすると耳を傾け聞こえやすいように耳介(目に見える耳の部分)を動かし情報を得ようとします。
この耳介はたくさんの筋肉で作られており、指のように両耳違う方向へと動かすことが出来ます。
この動きにより、さらに多くの音を拾えるということです。
ですから、垂れ耳の犬種よりは耳が立っている犬種の方が聴覚は良いと言われております。
しかし狩猟犬を思い出して下さい。
ラブラドール・レトリバーやビーグルなどの狩猟犬の多くは耳が垂れています。
これは狩猟犬として力をさらに強化するために品種改良された為だと言われています。
あえて垂れた耳にすることにより、犬の嗅覚をさらに向上させるということです。
風に舞う耳がニオイをさらにキャッチしやすくするという利点もあります。
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犬の素晴らしい聴覚には、びっくりさせられてしまいます。
何か大きい音が聞こえた時、この音の4倍大きく聞こえるのだと考えるだけで犬の気持ちに寄り添うことが出来るでしょう!
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UCHINOCO編集部
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