飼い主さん!ゴミ箱あさりは止めさせるべきです
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犬が本能的にゴミ箱をあさるのは自然な行動だからそのままにしておく・・などという甘いことを言っていると万が一の誤飲につながります。ゴミ箱には犬にとって有害な食材やモノが多く含まれている可能性が非常に高いからです。犬の自然な行動とは言っても、飼い主さんが付いている以上、絶対に止めさせてください。
犬から見てゴミ箱は洞穴のように見せるのです。その中に何か隠れているのでは?というこれも狩猟本能が掻き立てられて、起こしてしまう行動の一つなのです。食べ物の匂いがあると、格別に本能から誘われてしまうのです。仕方がないことのように思えますが、危険と背中合わせです。
ゴミ箱をあさるのは問題行動です
子犬の頃からゴミ箱をあさる癖が治らない子がいます。成犬になってからも子犬の頃から続いている癖が、様々なことに影響を及ぼすのです。ゴミはゴミです。安全性の高いゴミなどはあり得ないのです。そこはシビアに考えてください。このゴミ箱あさりは、子犬の知能が発達するにつれてエスカレートします。本能が関わる問題行動は、実際のところ厄介だとしっておいてください。
ゴミ箱をあさることはストレス行動という考え方
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最初は興味本位でゴミ箱に近づいています。そして一度でも中身を覗いたことがあれば、どんどんその興味がエスカレートします。それは遊びのようで遊びではなく、狩猟本能が掻き立てられてどうしようもない衝動に負けてしまう犬の行動です。
散歩に行けない、飼い主との時間が少ない、というストレスから自分の感情をゴミ箱あさりに消耗しているような犬もいるのです。とにかく時間を忘れてゴミ箱をあさると時間が流れて行くのです。寂しさも辛さも、ストレスの形になってこのような問題行動に現れてしまいます。
飼い主さんへの間違ったアピール
ゴミ箱をあさることで、飼い主さんは自分の方を見てくれる!?という間違った勘違いが、犬の自然な行動を誘発するのです。犬が散らかしゴミ箱を掃除する姿は、犬から見ると何とも魅惑的なのかもしれないです。ゴミ箱を散らかす=飼い主さんが片付けるという構図が、犬には間違ったアピールにつながるのです。これは早急に正しい認識として上書きしなければいけません。
そして寂しさのあまりに、飼い主さんの出したゴミの中に飼い主さんの匂いを探すという健気な犬もいるのです。確かに問題行動ですが犬なりに必死に飼い主さんを求めているのです。それを知ると何とも複雑な気持ちになりますがこれが事実なのです。
ゴミ箱をあさるのは健康リスクを高めるだけ
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しつけ云々を見直す前に、なによりもゴミ箱に中にある危険なものに犬が触れることを避けるようにしてください。面倒でもゴミ箱の置き場所を考えて臭いが犬に届かないようにするなど最大限、努力をしてあげてください。飼い主さんが留守中に深刻な誤飲をして、数時間経過した状態で見つかるという最悪の事態を招かないようにするのも飼い主さんの役割なのです。
ゴミ箱をあさっても飼い主さんは喜ばないということを知らしめてください。そして、今一度飼い犬の心理状態を覗いてあげてください。寂しさや不安が背景にある場合も多いからです。気持ちを汲んで、愛犬に対しての愛情表現を飼い主さんの方からわかりやすく、伝えることから始めてみてください。
ゴミ場をあさらないような配慮を
ゴミ箱をあさる姿は現行犯であることが大事です。その場で犬を叱ります。短く重みを持った声で「いけない!」と一言告げてください。そのまま犬がゴミ箱から立ち去ると、飼い主さんもその後はしばらく犬に触れないようにしてください。犬が反省をしている間に、片付けてしまえば良いのです。
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UCHINOCO編集部
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