子犬の散歩時間は短くて良い
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運動目的で子犬を散歩させるのは間違っています。あくまでも外の環境に慣れるための散歩時間と考えておきましょう。長い距離を無理に歩くことで、股関節や体調面に不具合が生じることも十分に考えられます。そうなる前に、散歩の在り方を飼い主さんが意識することが重要でしょう。
具体的に生後半年程度の子犬の体力を考えると15分程度の散歩でも十分すぎます。生後1歳を過ぎるまでは、本格的に体型は完成していません。その間は、10分単位の散歩を繰り返すことで十分です。
犬種によって違う散歩時間
同じ子犬でも、室内犬と大型犬の散歩時間は違います。例えば超大型犬の子犬が30分の散歩ができることに対して、超小型犬の場合には、15分程度ということになります。こなせる運動量や体力にも犬種差があります。自分の犬の場合を考えながら無理のない範囲でも散歩を実践してください。
どの程度の散歩が必要か?という回答は綿密にはありません。それよりも、その犬の体調や体格などを十分に考え合わせた状態で答えを出すようにしてください。それが何よりも大切なのです。
子犬の散歩の目的を知ろう
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多くの距離を歩くことだけが散歩ではありません。散歩に行こうとしても、例えば、その花壇に立ち止まり周りを見渡しているような場合でも、それは散歩に値するのです。そもそもは運動不足の解消や、体力向上、ストレスの解消を目的としています。それでも、子犬の時期にはこのような必要性はありません。
ただ外の環境に馴染めるために、散歩に出ると考えればよいのです。量よりも散歩の質を重要視することが、子犬には必要なことだからです。
抱っこっで散歩でもOK
散歩とは必ずしも、自分の足で歩くことを指すわけではありません。超小型犬の場合には、スリングに入ってゆっくりと散歩をすることも、十分に散歩ですそして抱っこで外の空気を吸わせることも、散歩です。どんな形でも、散歩を通じて子犬が外からの良い刺激を受けられることが目的になるのです。
初めての散歩には慎重になる
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外の世界に目を向けられるようになると、散歩は楽しい時間になります。毎日の散歩が日課になって外の環境にも徐々に慣れていきます。散歩とは、子犬にとっては貴重な体験です。だからこそ、飼い主さんは無理のない範囲での散歩に連れ出すことが必要です。
万が一、その散歩で嫌な思いをしたことがあれば、それがトラウマになります。次も怖いことが起きるのでは?と子犬の方が怖気づいてしまうのです。この環境を生み出さないためにも、飼い主さんは常に子犬の散歩には慎重になるべきです。怖い思いをさせない、体に負担をかけない、無理強いをしないという約束事を自分の中で設けて。少しでも異変を感じた場合には、速やかに切り上げるようにしてください。
成犬になっても散歩を楽しめるように基礎固めを
子犬の時期に、少しずつ散歩の習慣が身に付いていれば、成犬になってからも、無理なく散歩が日課になります。たとえば散歩が苦手という場合には、それ以上無理をしない方が良いでしょう。室内で楽しめるドッグランなどに気持ちを切り替えて散歩の代替えとしている飼い主さんも大勢います。
成犬になってからも散歩を楽しめるためには、子犬時代に散歩の基礎固めができていることが大前提になります。子犬時代の散歩では絶対に失敗をしないようにすること!これはどの飼い主さんも心得ていることです。後々に響いてしまうからです。それよりも、ゆっくりとその子犬のペースで散歩ができることが望ましいことなのです。
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UCHINOCO編集部
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