何か見えているの？壁を見つめる犬の心理

あなたにはこのような体験はありますか？
これが夜中だったりすると、怖いから辞めて！と犬に説得したくなりますね。
これにはどういった意味があるのでしょうか？

これは怖い意味ではありません。
みなさんもご存知の通り犬の聴覚は優れています。うちの実家の犬は母親が帰宅する際、家まであと数メートル離れた所にいる足音で母親だと見抜き嬉しくて吠え始めます。
数メートル先の壁越しの足音でさえ見抜いているのですから、人間が聞こえないレベルの小さな音に反応し、それが気になり壁を見つめているというのも納得できます。

では実際どの程度優れているのか数値化してみましょう。
人間　20~20000Hz
犬　　40~45000Hz
この数字は可聴域を表しています。
可聴域とは聞こえる音の広さの範囲を意味します。40Hzの低い音から45000Hzの高い音まで聴き取ることが出来ます。
この数字を見て分かる通り、人間の2倍以上聴覚が優れているのです。
ですから人が聞こえないような小さな音に反応し、壁を見つめているというのも分かりますね。

これも怖い意味ではありません。先ほど聴覚は優れているとお話ししましたが実は、視力はあまり良くありません。
犬の視力は約0.2～0.3程度なのです。
人で目が良いかたで約1.0程度なので、犬の視力はあまり良くないのはお分りですね。
ではなにを見ているのでしょうか？
実は視力は良くないですが、違う機能に優れています。
それは動体視力です。
動体視力とは、動くものをとらえる能力です。この能力は人間の4倍以上だと言われています。
目があまり良くない犬がなぜ狩りや家畜の誘導などが出来るのか？
これには優れた動体視力に秘密があったのですね。
ですから、静止しているものよりも動きがあるものを発見する能力はとても高いのです。
もしかしたら壁の隅に小さな虫が動いており、それを見つめていたなどの可能性も考えられます。

これは少し不思議な話になります。
近年、犬には人間が目に見えない紫外線が見えるという研究結果が発表されました。人間が目で認識できる波長は赤・黄・緑・青・紫と限られています。
この紫の上にくる波長が紫外線なのです。
ですから英語ではUltra Violet = UV　紫の上ということです。

実は、霊はこのUV波を発していると言われているので、
もしかしたらUV波を目で見ることができる犬は、霊をみることができるのではないか？という説があります。
まだ研究段階なので確かではありませんが、もしかしたら犬は不思議なパワーを持っているのかもしれません。

しかし、このような不思議な体験はかなり多くの方が経験しています。
そう考えるとこれは事実なのかも知れません。
本当のところは、犬にしか分かりませんがそんな不思議なところもまた犬の魅力の一つだと言えます。

犬は退屈になると、一人遊びを始めます。
そこに何かがいることを想像して、吠えみたり動き回ってみたり。
もしかしたら退屈で飼い主に注目してもらいたいのかも知れません。
犬はとても学習能力が高いので、以前この行動をしたら飼い主が構ってくれたことをちゃんと覚えています。
ですから、飼い主の注目を得たいが為にこういった行動をしている可能性があります。
このかまって欲しい行動も犬の可愛い魅力であり、愛おしい気持ちにさせてくれる行動の一つです。

このような行為が頻繁に続くとしたら、他の原因を疑った方がいいかも知れません。愛犬は今何歳になりますか？
認知症初期で、一点を見つめて動かないというサインがあります。
犬にも認知症は存在します。
8歳以上の犬になると注意が必要になってきます。
最初はとても小さなサインなので、愛犬の行動の変化を見逃さないことが大切になってくるでしょう。

このように色々なことが考えられますが、何を犬が感じて何に興味を持っているのかを考えるだけで楽しい気分にさせてくれます。
犬は人間が持っていないパワーを持っているかも知れないし、ないかも知れない。しかし人を癒してくれるパワーは絶大です。今後も愛犬とのハッピーライフを満喫してください。