子犬が尻毛を追いかけるのは心配しないで
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どの犬種でも子犬の時期には自分の身の回りのものすべてに興味を持つものです。実際に尻毛のその一つです。体の一部にもかかわらず、まるでそこに何かがあるかのように感じるからです。ついいつまでも追いかけてしまうのは子犬ならではの幼さです。あまり心配しないでください。視野に入ってきたものは確かめずにはいられないのが、子犬の特性です。
成犬が尻毛を追いかける場合は?
感情表現の一つで、あまりにも嬉しい気持ちが弾けたときに、おどけたように尻毛を追いかけるときがあります。そのスピードは目が回るほどです。飼い主さんが仕事から帰宅した時に感情が溢れてしまうのです。この場合も心配はありません。飼い主さんの間では「喜びの舞」などと評している方もいるほどです。
ストレスが原因で尻毛を追いかける場合は要注意
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あくまでも遊びや感情表現で尻毛を追いかけるのは、許容範囲です。ただ、執拗に尻毛を追いかけて何度もクルクルと回っているときにはその様子を楽観しないでください。その理由は次の通りです。
・ストレスが原因で尻毛を追いかけてしまう
・不安の気持ちから気を紛らわしたくて尻毛を追いかけている
この2つが原因の場合には、飼い主さんも犬の生活環境を見直してあげなければいけません。飼い主さんが気づかないところで気持ちが張り詰めているのではないでしょうか?何か、心配なことはその犬に起きてはいないでしょうか?
気持ちの葛藤が尻毛を追いかける行為に現れる
1日に何度もクルクルと尻毛を追いかけている様子が見られる場合には、専門家に相談をしてみてください。心理的に何か原因があるのかもしれません。その時に威嚇するような声を出しているのか?無言でただ回っているのか?を確かめるために冷静に動画に収めておくのも一つの手段です。
もしも自損をするほどに尻毛を追いかけているときには、危険が及びますのですぐに制止してください。とても遊びの延長とは思えないはずです。早い時期にきちんと治療を受けることが必要な場合もあります。
脳の病気の可能性も?
犬には「てんかん」という病気があります。脳神経の異常が原因になるものです。転換発作のように倒れるまではいかないまでも、見えないものを追いかけるという意味では、てんかんの症状では?という診断をされる場合もあります。あくまでも仮の診断ですので検査の必要性がある場合には、獣医師と相談の上CTやMRIという検査に進むこともあります。
環境の変化やストレスが原因の場合もある
何か心に葛藤があってそれを鎮めようとして尻尾を追いかけるという説もあります。その不快感はどこからきているのかを飼い主さんとしては考えておきましょう。新しい子犬が家にやってきたことや、転居をしたことがきっかけになるのです。
常同行動という場合
ストレスが積み重なって心の病を発症していることを疑います。いつも同じ行動を何度も繰り返している場合や、尻毛を何度も追いかけている場面を見かけるときには、詳しい検査をする必要もあります。大きな声を出して止めさせるというよりも、そっと声をかけて他のことに興味を反らす方が思いやりです。
尻毛を追いかけるのを止めさせるのは飼い主さんの役割
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尻毛を追いかけているときに大きな声を出して急に止めに入ってしまうと、それがストレスになる場合もあります。やんわりと優しく声をかけて、大丈夫だよ!と話しかけて止めさせるような形が理想です。原因がわからない状態ですので、何も決めつけずあまりにも何度も追いかける場合に限りすぐみ止めさせるように心がけましょう。
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UCHINOCO編集部
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