ハムスターが噛む理由
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ハムスターの歯は鋭く、また、あごの力が強いので、噛まれるととても痛い思いをすることになります。しかもなかなか離そうとしません。
血が出てしまうと、どうしても「凶暴だ」「攻撃的だ」と思ってしまいがちですが、ハムスターが噛みつく理由はいろいろあるので、必ずしも凶暴なわけではありません。
慣れていないとき
ハムスターにとって、人は大きく、その存在は怖いものです。そのため、ケージに入ってきた手に恐怖のあまり噛みついてしまうのです。噛みついているハムスターは必死に抵抗して、自分の身を守ろうとしているのです。
もちろん、個体差もありますが、警戒心の強い性格ほど噛みつくので、根気よく慣らすことが必要です。
普段から声をかけたり、おやつを手から与えたりしながら、怖くないことを教え込みましょう。
触られたくないところがあるとき
ハムスターは具合が悪いことを伝えられません。体に痛みがあったり、体調が悪いときには、誰でも体に触られたくありません。そのため、自分の身を守ろうと噛みついてきます。
ですから、なついていたのに急にかむようになったら体調の変化を訴えている可能性もあります。
驚いたとき
目の前に急に手が出てきたときには驚いて、とっさに噛みついてしまうこともあります。
体を触るときは、ハムスターが前を向いているときにしましょう。後ろや上から手を伸ばすと、びっくりして噛みつくことがあります。
緊張感が伝わったとき
怖がっていると、その緊張感がハムスターにも伝わってしまい、ハムスターも緊張して噛んできます。
噛まれて「凶暴だ」と思っていたとしても、びくびく怯えながらケージに手を入れるとまた噛みつかれてしまうので、堂々と接することが大事です。
子育て中のとき
母ハムスターは子どもを守るのに必死です。子育ての邪魔だと思うと、追い払うために噛みつきます。
ほかの動物のにおいがついているとき
ほかの動物のにおいがついていると、敵と勘違いして噛みつきます。
縄張り意識が強いとき
縄張りから追い払おうとして必死で噛みついてきます。
恐怖感が強いとき
何らかの理由から、手に恐怖感を持ってしまうと、手を入れたとたんに噛みついてくるようになります。下からすくいあげるように手を出して優しく接してみましょう。
まず、ハムスターの恐怖感を取り除くための努力が必要です。
ハムスターの苦手を知ること
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ハムスターは、もともと警戒心が強い生きものなので、時間をかけて人間は怖くないということをわかってもらう必要があります。犬や猫ではないので、叱ってもわかることはなく、逆に不信感を持たれてしまうだけです。
まず、ハムスターが何が苦手なことを知ることが大切です。
大きな声や音が苦手
大きな音に驚くとフリーズしたり、臆病なハムスターは失神してしまうこともあります。大きな音を立てないこと、急に大きな声を出さないようにしましょう。優しい小声でハムスターに話しかけるようにします。
強いにおいが苦手
ハムスターの嗅覚は鋭く、香水などの強いにおいは苦手です。また、いつもと違うにおいがしたり、ほかの動物のにおいがすると警戒します。
長時間触られるのが苦手
長時間触られたり、遊ばれたりするのはストレスです。ストレスが多いと病気になりやすいので、気をつけましょう。
じゃまをされるのが苦手
眠っているときや食べているときに、触られたりすると、驚いて噛みついてしまうこともあります。かわいいからとハムスターのじゃまをしないように気をつけましょう。
ハムスターに噛まれないじょうずな接し方
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仲良くするコツは、無理をせず、気長に焦らず付き合うことです。毎日、優しく世話をしていれば、きっとそのうち怖くない存在だと思うようになります。
ただし、個体差があるので、すぐに仲良くなれるハムスターもいれば、なかなか懐かない性格も中にはいると思います。あせらず、無理せず、ゆっくりと仲よくなるようにしましょう。
必ず声をかけること
いきなり触ると驚くので、必ず声をかけて、こちらに注意を向けてから接するようにします。
餌をくれる人というイメージを持たせること
必ず、優しく声をかけてから、餌をあげるようにしましょう。そうすれば「おいしい餌をくれる」ということが徐々に結びつき、距離が縮まります。
動きはゆったりと
動きが速いと警戒心を持つので、ゆったりと動くこと。ピリピリしていたりすると気持ちが伝わってしまうので、優しい気持ちで、心を落ち着けてから接しましょう。
手を出すときは、ハムスターから見える位置でゆっくりと出します。
クセをつけないこと
ハムスターが金網をかじっているときにケージから出してあげたり、おやつを与えたりするのは止めましょう。「金網をかじる=食べ物がもらえる」と覚えてしまう恐れがあります。
一度覚えてしまうと、ずっとやり続けてしまうようになるので、習慣づけしないことが大事です。どうしてもかじるようなら、水槽タイプのケージに変える、かじり木を用意するなどのストレス軽減対策を取りましょう。
ハムスターが嫌がることをせずに、優しく接していれば、どんなに神経質な性格でもそのうち懐いてくるようになります。毎日、名前を呼びながら餌をあげたり、話しかけてあげましょう。
ハムスターの習性を理解して付き合えば、信頼関係がきちんと築けるようになれば、自然と噛まなくなります。
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UCHINOCO編集部
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