猫が帰ってこない訳とは?
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猫というのは、自分の拠点、すなわち縄張りを常にパトロールして歩きます。家の中だけで飼われている子は、外に自分の縄張りを持ちませんが、自由に出入りする猫ちゃんは外に自分のテリトリーを持っています。
自分の縄張りが外にある猫ちゃんは、毎日そのテリトリーをパトロールして歩くのです。そして侵入者などいないかと見張っているんですね。
去勢前の雄猫であれば、自分のテリトリーに入ってきた猫と激しいケンカになります。そして、自分の縄張りから追い出してしまうんですね。
ケンカになって自分が負けてしまった場合、側に近寄れない様に追い払ったり、大きなケガなどを負ったら思うように帰れないという事もあります。
猫は本来好奇心の強い動物です。いつもよりパトロールが長引いて帰ってこないという事もザラにあります。1∼2日だったら特に心配しなくても大丈夫でしょう。
雌猫が帰ってこない理由は?
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避妊手術を受けていない雌猫は、発情期が来るため雄猫を求めて外へ出かける事が多くなります。
雌猫はこんな時、大体半径250m圏内を徘徊して歩くといわれています。いつも外に出かけていく雌猫は慣れっこですが、普段あまり外に出ない雌猫は帰り道を迷ったり、他の猫にテリトリー外に追い出されてしまう事があります。
そうなってしまうと、家から距離がどんどん離れてしまい、帰ってこれないという事態が起きるのです。
やっと家の前まで辿り着いても、他の猫がウロウロしているために家に入る事ができないといったケースもよくあります。
3日以上帰ってこない場合は?
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先ほども申しました通り、雌猫の行動範囲は半径250mほどです。まずはその圏内を食べ物を持って探しに出かけてみましょう。
案外すぐそばまで帰ってきているのに、他の猫がうろついているせいで家に近づけないでいる事も多いです。
家から離れた場所でもし発見しても、すぐ側には駆け寄らない方がいいでしょう。猫は不安な状態が続くとパニックを起こしている可能性もあります。
せっかく見つけたのに、また走り去ってしまう事もあるので、ゆっくり名前を呼びながら食べ物で引き寄せましょう。
普段使っているケージもあるといいかもしれません。離れた場所から抱っこして連れてくる間に混乱して暴れる可能性もあります。
一生を終えようとしている猫ちゃんは帰らない場合も
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猫はその生涯を終える時、飼い主の元を離れるといいます。家猫の場合はそんな事もないいようですが、それでもその瞬間は飼い主に見せないと言われています。
一年以上も帰ってこない場合は、その様な事も頭に入れておいたほうがいいでしょう。悲しい事ですが、命には限りがあります。最善を尽くしても姿が見えない場合は心構えも必要かもしれません。
対策を考えよう!
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雌猫が家に帰ってこないという事態を避けるためにはどうしたらよいでしょうか。答えは簡単です。猫が外に出かけていかなければその様な心配をする必要はありません。
元々保護猫で、外での生活が長かった猫ちゃんは難しいですが、雌猫であれば避妊手術をする事で、外への徘徊は最小限になります。
繁殖の必要がなくなる訳ですから、たとえ外に出たがっても遠くの方へは行かなくなります。避妊手術をした雌猫は、せいぜい家の周りをグルっと一周する位です。
そもそも、外に出るという事をあまりしなくなる子が多いでしょう。放浪グセにお困りであれば、避妊手術を一度考えてみてはいかがでしょうか。
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UCHINOCO編集部
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