犬が苦手な場所を理解しよう
私ども人間がそれほど怖くないと思っていても、犬にとっては苦手な場所があります。あなたも愛犬を散歩やお出かけに連れて行ったときに、あれ?っと思ったことはありませんか。愛犬と仲良く暮らすためにも、犬の苦手な場所を知っておいた方がよいでしょう。ただし、個体差がありますので、すべての犬が同じ場所が苦手と言うことではありませんよ。
犬は高いところが苦手です
犬が苦手な場所の第1番目は「高いところ」です。自分よりもはるかに高いところを苦手とする犬は多いようです。私ども人間でも高所恐怖症の方は多いものです。安全な場所だとわかってはいるものの、もしかしたら下に落ちてしまうのではないかと恐怖を感じる心理状態を高所恐怖症といいます。中には1メートル程度の脚立に上ることも苦手な方もいらっしゃいます。犬も飼い主であるあなたよりも、さらに高いため苦手なのでしょう。
例えば、あなたが動物病院に愛犬を連れて行ったときに、診察台の上では大人しくなったご記憶はあるとおもいます。またトリミング台に乗せた時も同様です。高いところが苦手な犬は、高いところが苦手なあまり動けなくなっています。
私は犬が高いところが苦手なことを知っているため、オス犬にマーキング防止のためにパンツをはかせるときには、テーブルの上で犬を立たせて履かせています。数十秒のことですが、その間は大人しくしています。
ところで、犬が高いところが苦手な場所だからと言って油断しないでください。中には飛び降りたりする勇敢なワンちゃんもいます。ケガの恐れもありますから注意しましょう。
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網目も犬は苦手です
あなたが愛犬を散歩に連れて行ったときに、側溝の網目のようなところで犬が動かなくなってしまったことはありませんか。おそらく高いところと同様に、足元が不安定なため怖がるようです。中には平気な顔をして飛び越える犬もいますが、網目が苦手な犬が多いため、無理に歩かせないようにしましょう。
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大きな音がするところも犬は苦手です
玄関のチャイムが鳴った時、工事の音、雷の音など、大きな音がすると吠える犬は多いようです。犬の嗅覚が優れていることは広く知られていますが、聴覚も優れた生き物です。正確な数値はいまだに不明ですが、聴覚は人間の4倍と言われています。さらに、人間が聞き取ることのできない周波数も聞き取れるという実験結果もあります。家の中で急に一点を見つめてじーっとしているところを見たことはあると思います。おそらく何かの音に対して反応したものと思われます。
このように聴覚が優れた犬は音に対して敏感です。ただし、人間と共に暮らすためには、日常の生活音は慣れるしかありません。仔犬から共に暮らしている場合には、あなたの住環境に慣れているため、それほど音に対して神経質になりません。また、愛犬が日常の生活音が苦手でストレスになることもないでしょう。しかし、静かな環境から都市部へ転居したことによって、住環境が変わった場合には慣れるまで時間がかかります。
大きな音が苦手な犬は、正しく「しつける」ことによって少しずつ吠えなくなります。ここでは詳しくは触れませんが、人間と共に生活するためにも「しつけ」はとても大切なことは忘れないでください。
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先の部分も苦手ですよ
高い場所や大きな音以外にも、犬が触られると苦手な場所をご紹介しましょう。犬は身体の先端を触られるのは苦手なようです。肉球をプニプニ触ることは犬も人間も癒されるのですが、足先を触ると嫌がることが多いようです。特にマズル(口先)をつかまれることは苦手です。しつけと称して、マズルをつかんで「ダメ!」と言っても犬は不快なだけです。
犬が苦手な場所を理解して快適な生活を
あなたの愛犬と仲良く暮らすためにも、苦手な場所を知っていることは大切です。愛犬が落ち着いて暮らせるような場所を確保してあげれば、ストレスなく共に暮らすことができるでしょう。ただし動物病院やトリミングに連れていくたびに、台の上で怖がって吠えないように、きちんとしつけることは大切です。人間社会で犬が暮らしていくためにも、犬が苦手な場所に慣れることも必要です。
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UCHINOCO編集部
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