子犬といえばやんちゃで、元気に動き回っているイメージをもっている人も多いでしょう。確かに、子犬の時期は活発です。
しかし、それ以上に多くの時間を睡眠に費やしています。
子犬の平均睡眠時間
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子犬はよく眠ります。その睡眠時間の長さに驚いてしまい、心配をする飼い主の人もいるでしょう。
犬の睡眠時間は人間より遙かに長く、成犬で12~15時間ほど、子犬では18~20時間ほども眠ります。
子犬は長時間眠ることで体力を回復させる
子犬の時期は、見る物すべてが新鮮です。この時期は好奇心が旺盛で、いろいろなことを経験します。
遊びながらさまざまなことを学習するので、興味が尽きることはありません。遊んでいるときは沢山のエネルギーを使うため、長時間眠ることで体力を回復させるのです。
子犬はノンレム睡眠が長い
睡眠には2種類あり「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」に分かれます。実は犬も人間と同様、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら眠っているのです。ノンレム睡眠が熟睡している状態で、レム睡眠が浅い眠りの状態のときを指します。
成犬の場合は睡眠の8割程がレム睡眠だといわれていますが、子犬の場合はほとんどの睡眠時間をノンレム睡眠で眠っています。
睡眠中は、起きているときに学習したことを頭の中で整理していたり、成長ホルモンが分泌されていたりする大切な時間です。体の小さな子犬にとっては体力の回復に時間がかかるので、しっかりと熟睡をする必要があるのです。
月齢ごとでも子犬の睡眠時間は変わる
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生後3ヶ月齢位までの子犬は特に長い時間を眠りに費やします。ノンレム睡眠が多い子犬の睡眠時間も、成長するにつれ月齢ごとにレム睡眠の時間が長くなっていきます。
レム睡眠のときは体をいつでも動かせるように伏せのポーズで寝ています。ノンレム睡眠のときは体を横に倒した状態で、リラックスしたポーズで眠ることが多いようです。子犬が伏せの状態で寝る時間が長くなったなと感じたら、成犬になってきたという証拠かもしれません。
子犬が安心して眠れる場所づくり
睡眠時間の長い子犬にとって、安心して眠れる場所は大切です。犬の先祖は群れで生活をしていました。そのため、飼い主や家族と同じ場所で過ごすことを好みます。
飼い主の寝室に寝る場所をつくってあげることがいいとされていますが、家庭によっては事情により難しい場合もいるでしょう。そのような場合は、できるだけ暗く静かな部屋に寝る場所をつくってあげましょう。
夜泣きは睡眠不足の原因に
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子犬を飼い始めた頃は、昼間は静かに寝ているのに夜になると鳴く場合があります。これまで他の犬と一緒に寝ていたのに、突然1匹になり寂しさを感じたり、環境の変化で不安を感じたりして夜泣きをするのです。
夜泣きをするからといって相手にしてはいけません。夜泣きをすれば構ってもらえるのだと思ってしまうからです。夜泣き癖がついてしまえば睡眠時間に影響し、睡眠不足になる原因になるため、止めるようにしつけましょう。
ケージやハウスの上からタオルをかけるなどして光を遮断し、子犬が安心できる環境を作り、相手にしないように無視していれば、自然と夜泣きは収まります。
寝過ぎは要注意
子犬の時期は睡眠時間が長いといえど、平均的な睡眠時間よりも寝ている場合は要注意です。過度のストレス、ホルモンバランスの崩れ、病気で体を動かせない、などの理由で眠っている場合があります。
普段から子犬の睡眠をしっかりと観察し、いつもと様子が違うと感じたら病院を受診するようにしましょう。
たくさん寝て成長していくのが子犬です
子犬の寝ている姿は、とても可愛らしいもの。ついつい、撫でてしまいたくなる飼い主さんもいることでしょう。なかには、寝ている子犬を起こして遊ぼうとする人もいるかもしれません。
しかし、眠っている子犬を起こすようなことは決してしないこと。子犬の睡眠時間が長いことには理由があるので、邪魔をせずにしっかり寝かせてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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