1. オホサスレスの基本情報
オホサスレスはスレンダーな体を持った短毛および長毛種の猫です。成猫の体重は3~6㎏ほど。中型で飼育しやすい大きさとなっています。まだ飼育環境に置かれてから日が浅く、全世界的にあまり普及していません。
猫種としても研究途中で分からないところが多い猫ですが、今後の普及にともなって解明されるでしょう。
2. オホサスレスの特徴や性格について
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オホサスレスの大きな特徴は、深い色味の目です。ライトブルー~ダークブルーの真っ青なカラーは、吸い込まれそうな美しさ。オホサスレスという名前は、スペイン語の青い目という意味の言葉から取られています。
猫が青い目になる遺伝子は、被毛の模様や色と関連していると考えられています。つまり、通常は「この模様がこの色で出たときには青い目になりやすい」といったある程度の指針のようなものがあるということ。しかし、オホサスレスは被毛に関係なく青い目の子猫が生まれるのです。これは、猫の生態としても大変珍しい現象だと言えるでしょう。青い目の子猫が生まれる確立は、全体のおおよそ50%ほど。また、子猫の毛皮がトーティシェル(サビ猫)だった場合には、稀にオッドアイとなることがあります。
性格は、人懐こく甘えん坊。人を観察する能力に優れています。やや繊細な側面もありますので、必要以上にかまいすぎたり驚かせたりしないであげてください。一度慣れれば愛情にあふれた行動を見せてくれます。運動も大好きな性質ですから、時間を作ってたくさんコミュニケーションを取ると喜ぶでしょう。キャットタワーやキャットウォークなどを用意して、運動不足にならないよう配慮することも大切です。
3. オホサスレスの歴史について
1984年のアメリカ、ニューメキシコ州でオホサスレスの歴史はスタートしました。はじめの一匹は、コーンフラワーという名前をつけられたトーティシェルのメス猫。その猫が産んだ子猫の目が皆、コーンフラワーと同じ深い色をたたえた青い目だったのです。
コーンフラワーと交配したオス猫の目は青くなかったことから、突然変異的に起きた優性遺伝であると考えられました。そこから研究と育成がはじまったのです。通常、新たな猫が発見されたときは交配によって種の安定をはかりますが、オホサスレスはその道のりの途中で猫種登録されています。
1991年にTICAという団体によって認定を受けていますが、まだまだ種としての安定性には欠けていると言えるでしょう。オホサスレスの歴史は、はじまったばかりなのです。ブリーダーもまだ多くはなく、ペットショップなどで目にすることは大変に稀です。希少種であると言って差し支えないでしょう。
また、交配のケースによって短毛も長毛も生まれることから、近年では被毛の長さによって2種類に分けて登録する必要性も考えられています。
4. オホサスレス・気を付けるべき病気について
オホサスレスは、比較的遺伝性疾患にかかる確率が少ない猫だとされています。シャムなど、ほかの青い目を持つ猫が罹患しやすい遺伝的疾患にも、ほぼかかることはありません。しかし、今後交配を行う過程で、新たにかかりやすい疾患が見つかる可能性はゼロではありません。
現時点においては、猫が通常かかりやすい腎疾患や甲状腺機能亢進症、糖尿病などに注意しておくと良いでしょう。また、シャム猫など同じ青い目を持つ猫と交配させると死産などのリスクが高まりますので注意しなければなりません。
普段と様子が違うところがあったら、かかりつけの動物病院にすぐ向かうことが大切です。
5. オホサスレス・食べ物の注意点
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遺伝性疾患が少ないオホサスレスの食事には、特別な注意点はありません。しかし、多くの猫と同様に尿路結石や腎疾患にはかかりやすい傾向があるため、その点に関しては注意が必要です。マグネシウムが多く含まれた食餌は与えないよう気を配りましょう。良質なたんぱく質を中心に摂れるよう、フードを選んでください。
尿内のpH値が弱酸性の状態を維持することが大切です。近年では、尿路結石になりにくいよう栄養バランスが調整されたフードが多く販売されていますので、商品のただし書きを読んで決めるようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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