1. シンガプーラの基本情報
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シンガプーラは、純血種の中では最も小さいサイズの猫で、成猫でも2㎏~3kgくらいにしかなりません。メスの中には2kgに満たない個体もいるくらいです。小さく愛らしいために「小さな妖精( a Little Fairy)」とも呼ばれています。シンガポールが原産ということで、マレー語でシンガポールを表すシンガプーラと呼ばれています。
体は小さいのですが、ガッチリしたコビータイプよりやや長めのセミコビータイプのボディです。セミコビータイプの猫は、アメリカンショートヘアやスコテッシュフォールドなどが当てはまります。シンガプーラは、声が比較的小さいのでマンションなど集合住宅に住む人にも人気です。
2. シンガプーラの特徴や性格について
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小さな体のシンガプーラは、大きな瞳も特徴のひとつ。まるでアイラインを施したようなくっきりとしたラインの入ったアーモンド型の魅惑的な目を持っています。シンガプーラは短毛種で、絹のように滑らかな触り心地。1本の毛に明るいところと暗いところがあるティッキングと呼ばれる種類の毛で、光に当たるとキラキラと輝きます。
性格はとても甘えん坊で、家族と一緒に遊ぶのが大好きです。高いところが大好きで、ペットオーナーの肩の上に飛び乗って来ます。キャットタワーの上から飛び乗って来たりしますから、怪我をしないように注意してあげましょうね。ただ、体が小さいこともあり、とても神経質。嫉妬深いところもあるので多頭飼いにはあまり適してないでしょう。
3. シンガプーラの歴史について
シンガポールで働いていたアメリカ人夫婦(トミーとハル・メドゥ)が1975年にアメリカ合衆国に帰るときに連れて帰った5匹のシンガポールの猫からブリードされた猫です。
夫婦がアメリカに戻りシンガプーラをブリードを始めて、6年程度で、CFA、TICAにシンガプーラは正式な猫種として登録されました。シンガポールで夫婦はアビシニアンを飼っていたことから、アビシニアンと交配させたハイブリッドではないかという議論が持ち上がっています。しかし、CFA、TICAはアビシニアンが混じっていたとしても、シンガポールの猫を育てたという事実を認め、公認を取り消しませんでした。
4. シンガプーラ・気を付けるべき病気について
シンガプーラは神経質ですから気をつけてあげないとストレス性疾患にかかる可能性があります。騒音や他のペットがいることなどで、ストレスから脱毛してしまうことも。静かな環境でスキンシップをしっかりしてあげましょう。狭いところに潜ると安心するので、専用の場所を確保してあげるといいかもしれません。
また、シンガプーラは熱帯のシンガポールが原産です。そのため寒さに弱いので気をつけてあげましょう。ただし、ただ暖房をつけるだけですと乾燥しすぎてシンガプーラのお肌が乾燥しすぎてしまいます。暖房設備のカビが原因の皮膚疾患になる可能性も。清潔を心がけ、加湿器などを使ってシンガプーラが気持ちよく過ごせる環境を作りましょう。
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5. シンガプーラ・食べ物の注意点
シンガプーラは、体が小さいので食事量も少なく、その分バランスのとれた食事を与えることが大切です。脂肪分も少なく、アレルゲンになりやすい穀類を使わない、材料にこだわったキャットフードを選びましょう。どのキャットフードが良いか獣医さんに相談してみた方がいいかもしれませんね。
人工的な添加物も体が小さいと影響を受ける可能性も高まります。できるだけ人工保存料や合成着色料・香料が使われていないものを選んでくださいね。お魚が材料のメインなら香料を使わずに猫が喜んで食べます。
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UCHINOCO編集部
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