1. チンチラペルシャの基本情報
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チンチラペルシャはペルシャ猫の一種で、シルバーとゴールドの毛並みを持つことを特徴としています。ネズミの仲間の「チンチラ」から名前の由来がきており、チンチラのようにやわらかくふわふわな被毛を持っています。体型は中型のコビータイプと呼ばれる、筋肉質で四肢や胴は短めで太く、しっぽは短いです。体重は3~5.5㎏になっています。
顔立ちは、潰れた鼻が特徴的なピークフェイスと呼ばれるペルシャ猫に比べて、チンチラペルシャはドールフェイスと呼ばれるきれいな顔立ちをしています。またチンチラペルシャは、目の淵に黒いラインが引かれていて、ペルシャより大きく目が見えるようになっています。
2. チンチラペルシャの特徴や性格について
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チンチラペルシャは大人しく落ち着いた性格をしています。また大変静かで、ボイスレスキャットと呼ばれるほど鳴くことはあまりなく、発情期のオスでさえ騒いだりすることが少ないです。チンチラペルシャは子猫のときは活発に遊ぶことが好きですが、成猫になるとあまり遊ばなくなりマイペースに過ごすことを好みます。
しつこく構われることがあまり好きではないチンチラペルシャですが、決して人と関わりたくないわけではなく、気分が乗ると飼い主に甘える姿を見せます。なのでチンチラペルシャと暮らす際は、相手のペースを尊重してほどよい距離感を保つことがよいでしょう。
3. チンチラペルシャの歴史について
チンチラペルシャの起源は1880年のイギリスで、ペルシャの毛色を増やそうと開発しているときに生まれました。「スモーク」という毛先の半分が黒系の毛色を持つペルシャと、「シルバータビー」という縞模様を持つペルシャを交配させました。
するとシルバーやゴールドの毛色を持ち、毛先が黒色の被毛を持つペルシャが生まれ、これがチンチラペルシャという新たな猫種になりました。しかしチンチラペルシャは毛色以外にペルシャとの大きな違いがなく、猫種として認めていない国が多く存在しています。
4. チンチラペルシャ・気を付けるべき病気について
チンチラペルシャは他の猫に比べて、寿命が15~20才と長生きする猫種ですが、遺伝性の疾患にかかりやすいといわれています。多発性のう胞腎という病気は、チンチラペルシャが先天性でかかりやすい病気です。この病気は両親のどちらかが発症していると、50%の確率で発症してしまいます。多発性のう胞腎は進行すると、腎不全になってしまい亡くなってしまう病気です。
チンチラペルシャはその長い被毛を持つことから、毛球症というグルーミングで飲み込んでしまった被毛を体内に溜めてしまう病気になりやすいです。なので毎日ブラッシングなどをして、被毛のお手入れをしてあげましょう。
またチンチラペルシャは白内障や流涙症など、目に関する病気にもなりやすいので、目やにがたまらないようにケアしてあげることも大切です。
5. チンチラペルシャ・食べ物の注意点
チンチラペルシャは子猫の間は高たんぱく質なフードを与え、筋肉質でがっしりとした体型が作れるようサポートしましょう。毛球症になりやすいチンチラペルシャには、水溶性・不溶性の両方がバランスよく含まれている、いも類のフードがおすすめです。
またチンチラペルシャは成猫になると運動を好まないため、肥満にならないように注意が必要です。おもちゃなどを使って遊んであげるとともに、食事の量を調整して肥満にならならないように気を付けてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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