猫はなぜ爪とぎをするの?
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猫が爪とぎをする理由は、主に4つあります。
爪のお手入れ
猫にとって爪は、狩りの時に獲物をとらえたり、自分の身を守ったりするための大切な武器となります。そのため、常に新しく鋭い状態をキープしておくのです。
猫の爪は下からどんどん新しい爪が生えてきます。爪を研いで、外側の古い爪をはがし、新しく鋭い爪を準備しておきます。
ちなみに、爪とぎをするのは前足だけです。後ろ足の爪は、自分の歯で噛んではがします。
マーキング
肉球には、固体ごとに特有のニオイを出す腺があり、爪をとぎながらお気に入りの場所にニオイをつけてまわることがあります。
そのため爪とぎの場所や素材にこだわる猫が多く、壁や家具で爪とぎをするなど、必ずしも飼い主さんが望んだ場所で爪をといでくれるとは限らないのです。
リラックスや気分を落ち着かせるため
インターフォンがなったり、来客があった時、急に猫が爪とぎをすることがよくあります。猫はストレスを感じたときや、感情が高ぶったとき、自分を落ち着かせるために爪とぎをすることがあります。
寝起きなどに、気分を切り替えるために爪とぎをすることもあります。
また猫のことを怒った後や、遊んでいてうまくいかないときなどに突然爪とぎを始めるのも、気分を変えて気持ちを落ち着かせるために行っていると考えられます。
自己アピール
猫はかまってほしいときに、関心を引くため爪とぎをすることがあります。
わざと飼い主さんの近くで爪とぎをしたり、壁や家具などいけないところで爪とぎをしたり。それはかまって欲しいというサインかもしれません。
壁や家具の爪とぎを止めさせる対策法は?
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猫の爪とぎは習性なので、やめさせることはできません。止めさせることは猫にとって大きなストレスとなってしまいます。
かといって、猫の好き勝手に家中の壁や家具、ソファで爪とぎをされても困ってしまいます。では、どのような対策法があるのかをご紹介します。
こまめに爪を切る
室内飼いの猫の場合は特に、爪をこまめに切るようにしましょう。鋭い猫の爪はカーペットやカーテンに引っかかって猫自身がケガをしたり、人も鋭い爪でケガをしやすくなります。
また爪とぎだけでは、お手入れできない爪もあります。
また万が一家具などで爪とぎをしてしまっても、被害が少なく済むでしょう。
保護シートを利用する
猫に爪とぎをして欲しくない壁や柱などに、貼って保護するシートがあります。これなら猫にもストレスがかからず、家具も保護できるので安心です。
爪とぎ忌避スプレーをする
猫が苦手な柑橘系などの匂いで、といでほしくない場所へ振りかけておきます。あまり頻繁に使うと猫が慣れてしまうことも。また逆にストレスに感じる猫もいるので、多用はおすすめできません。
いろんなところに爪とぎを置く
爪切りと合わせておすすめなのが、家のさまざまなところに、爪をとぐ環境を用意してあげることです。
猫は、爪のとぎ心地が良いものや、マーキングしたい場所を選んで爪とぎをします。爪が適度に引っかかりやすく、安定感がある場所、高さがある場所などです。
猫が好みそうな数箇所にさまざまな素材の爪とぎを置いて、猫が好む場所や素材を探してみるのも良いでしょう。
また爪とぎが使い込んで古くなると、とぎ心地が悪くなるので、家具でするようになることもあります。爪とぎは消耗品と考えて、古くなったら新しく取り替えるのもおすすめです。
猫がストレスなく爪とぎできる環境にしよう
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猫が爪とぎをする理由と対策をご紹介してきました。
爪とぎをする理由は、お手入れ以外にもたくさんあることに、驚いた方もいるのではないでしょうか。
壁や家具にしてしまう場合の対策法もご紹介しましたが、対策法によっては猫にとってストレスになるので注意しましょう。
大切なのは、爪とぎを止めさせることではなく、爪とぎをしても良い環境を整えることです。そうすることで、猫にも飼い主にもストレスなく過ごすことができるでしょう。
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UCHINOCO編集部
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