犬のワクチンってどんなもの?種類と選び方について

ワクチン接種には、法律で義務付けられているものとそうではないものがあります。正しくワクチンの種類を理解しておきましょう。 2019年03月20日作成

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外には多くのウイルスが存在しており、愛犬の身を守るためにワクチン接種が必要です。今回は主なワクチンの種類、そして接種しなければならないワクチンをご紹介します。

1.法律で義務付けられているワクチン

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様々なワクチンの種類がありますが、狂犬病ワクチンは必ず接種しなければならないものです。狂犬病は犬だけでなく人間にもかかりうる病気で、大体の感染源は犬になります。そのため、病気の蔓延を防ぐためにも定期的なワクチン接種が義務付けられているのです。

狂犬病ワクチンは、生後3ヶ月が経った段階から必要で、それ以降は年に1回の接種になります。もし、その時に愛犬が病気にかかっていたり、体調が悪かったりする場合は、事前に医師へ相談しておきましょう。

2.混合ワクチンの種類

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混合ワクチンは、1回の接種で複数種類の感染症を予防できるものです。「3種」や「5種」と種類が多いため、少しややこしいワクチンかもしれません。この数字は、予防できる感染症の数で、2、3、5、6~9種類まであります。

9種を選べばその分予防できる病気も多くなり、愛犬をあらゆる感染から守ることができます。しかし、種類数が多くなるにつれて料金は高くなりますし、かえって犬の体に負担が生じてしまうことも。最悪の場合、アレルギー反応を起こし死に至るかもしれません。種類の多い混合ワクチンを接種する場合は、愛犬の体に起こるリスクも考えておく必要があります。

3.コアワクチンとノンコアワクチン

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ワクチンには、コアワクチンとノンコアワクチンの2種類があることをご存知でしょうか。コアワクチンは、あらゆる犬が接種すべきとされているワクチンで、狂犬病ワクチンもその一種です。一方ノンコアワクチンは、生活スタイルや住んでいる地域によって、感染するリスクが高い場合に接種すべきとされているワクチンのことを言います。

どちらも任意接種ではありますが、コアワクチンで予防できるのは感染力の高い病気です。ジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルスによる感染症が主なもので、これらは世界でも多く発症している病気です。愛犬が感染してしまうと、人間にもうつる可能性があるので、気になる方は愛犬にワクチン接種させておくと良いでしょう。

4.使われるワクチンの種類

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犬のワクチンには、不活化ワクチンと生ワクチンが存在します。不活化ワクチンはウイルスを化学処理で死なせたもので、比較的副作用が少なく、犬の体へかかる負担も軽減してくれます。ただし、すでに死んでいるウイルスを使用するため、1回の接種では十分に効力を発揮してくれません。何回かワクチンを打って、徐々に免疫力を高めていきます。

生ワクチンはウイルスの毒性を弱めたもので、不活化ワクチンと違い生きたウイルスを使っているため、1回の接種で効果が長く続くことが特徴。一方で、副作用が重たくなるというデメリットがあり、もしかしたら愛犬の調子が悪くなってしまう可能性があります。病気持ちの犬に接種する場合は注意が必要でしょう。

5.ワクチンの価格

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ワクチン接種の価格は種類によって変わる上に、受ける病院によっても差が出てきます。特に混合ワクチンは、予防できる感染症の数が多くなるにつれて、値段も上がっていくのでよく検討しましょう。あくまでも目安ですが、狂犬病ワクチンは3,000円から、一般的によく接種されている5種混合ワクチンは5,000円からです。8、9種ともなると、1万円を超えてくる病院もあるでしょう。どれを選んでいいか迷ってしまう方は、混合ワクチンを打つ前に、どの種類がいいか医師と相談しておくと良いかもしれません。

6.適したワクチンで愛犬の健康を守る

愛犬の健康にはワクチン接種が必要不可欠です。しかし、とにかく多くのワクチンを打てばいいというわけではありません。多くの種類のワクチンを接種させれば、その分愛犬に負担がかかりますし、金銭的にもつらいところ。感染する恐れのあるウイルスは何かということを知った上で、必要最低限のワクチンを接種させるようにしてください。

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UCHINOCO編集部

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