犬が不安や恐怖を感じたときに発するストレスサインがあります。今回はストレスサインやストレスの解消法について紹介します。
1.身体の特定部分をなめ続ける
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前足や身体の一部を舐め続ける行動を起こす場合があります。もし、愛犬がこのような行動をしていたら、運動欲求が満たされていないサインと考えましょう。散歩に連れて行っていたとしても、愛犬が満足できるほどの運動量ではないということです。足を舐める行為を続けすぎると炎症を起こすこともあるので、愛犬のストレス発散に長めの散歩、もしくはドッグランなどに連れて行ってあげるのもいいかもしれません。運動不足でストレスを溜めている場合、思いきり身体を動かすことが唯一のストレス発散になります。できればストレスが溜まる前に、週に1度、2週間に1度の割合でドッグランや、他の犬と接する機会を作ってあげるようにしましょう。
2.自分のしっぽを追いかける
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愛犬が自分のしっぽを追いかける姿は、微笑ましいものがありますが、これは退屈していることが原因です。この行動は「テイルチェイシング」と呼ばれており、成犬がこの行動を取っている場合は、高確率でストレスサインといわれています。仔犬は好奇心も旺盛なので、自分のしっぽをおもちゃにしてしまうことがありますが、成犬はしっぽが何かをわかっているので、積極的におもちゃにすることはありません。つまり、この状態は自分のしっぽさえもおもちゃにしてしまうほど、退屈を感じているといえます。この行動がクセになってしまうと、しっぽを傷つける恐れがあるため、なるべく早い段階でストレス解消に取り組むことが大切です。
3.狂暴になる
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今まで大人しかった犬が凶暴になった場合、ストレスが溜まっているサインだと考えましょう。凶暴になると言っても、いくつか行動パターンがあります。具体的には噛みつくようになった、無駄吠えをするようになった、おもちゃを乱暴に扱うなどです。
またお手やお座りもできていたのに、それもできなくなってしまった場合は、ストレスが溜まっていることが原因の可能性が高いです。散歩が日課だった犬が、数日連続で散歩をお預けさせられると、突然凶暴になることがあります。凶暴になるだけではなく、ゴミ箱を漁り始めたり、並べていたものを散らかし始めたりなど、飼い主が困るような行動をすることが多いため、なるべく散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。
4.解消法は?
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愛犬のストレスが溜まった場合、早めに解消してあげないと問題行動を取るだけではなく、体調不良にもつながることもあるため、きちんと発散させてあげましょう。しかし、犬のストレスは「原因」がわかりづらい場合もあります。会話ができるわけではないので、飼い主にとっても何が原因でストレスが溜まっているのかわからないときもあります。きちんとご飯をあげているか、怪我や病気の兆候はないか、寒すぎる暑すぎるなどの生活環境で不快に思う部分はなかったか、愛犬との遊ぶ時間、接する時間はきちんと取れているかを見直してみましょう。
もし心当たりがあれば、その原因を取り除いてあげましょう。室内でも遊べるようなおもちゃを用意しておくと、愛犬のストレスが溜まった時にすぐ発散に付き合えるのでおすすめです。愛犬のすべての状態を把握しておくのは難しいとしても、ストレスが悪い方向で爆発しないように、きちんと気にかけてあげましょう。
5.構ってもらうために迷惑行動を起こすことも
ストレスは溜めれば溜めるほど、身体にも心にも影響を与えてきます。ちょっとしたことで苛立つようになり、噛みつきなどの迷惑行動を取る犬もいるのです。犬は「悪いこと」だとわかっていても、飼い主から構ってもらうために問題を起こしていることもあります。今まで、自分はきちんとストレス対策をしていたと思う人も、一度きちんとストレスを溜める習慣や原因がないか振り返ってみましょう。
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UCHINOCO編集部
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