もふもふの毛の中に顔を埋めてみたいと思っている飼い主はきっと多いはずです。長毛種猫の中でも人気の種類を一挙大公開します。その中にお気に入りはいますか。
1.長毛種で人気の猫
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世界で知られている猫種のうち長毛種は少数派です。ヤマネコを思い浮かべれば想像つくように、敵から身を守るのに長毛では不便です。実際現存する長毛種のほとんどが突然変異である事が明らかになっています。長毛といってもペルシアのようなもふもふのロングからエーゲのようなセミロングまで千差万別です。
世界最大級の長毛種として名高いメインクイーンのような堂々とした大型種もいます。何しろ最大のものでは4~5年かけて10kgまで成長するのですから、グルーミングの手間は大変です。それこそ暴れたら始末におけません。ですから小さい頃から慣らしておくことが重要です。汚れを防ぐためにお風呂も欠かせませんし、かっこよくカットするには技術もいることから、キャットサロンに依頼するケースも多いのです。
ここまで手間がかかっても人気があるのは、メインクイーンが北アメリカ最古の猫らしく、ヤマネコのような風格にあふれる被毛に惹かれる人が、世界中にいるからです。そもそもこのような長毛種は中世ヨーロッパにてターキッシュアンゴラから始まったとされています。かのマリーアントワネットの寵愛を受けていたというほど、その気品あふれるもふもふの被毛は、早くから高い評価を受けていた事になります。
原産はトルコ・アンゴラ地方で猫族最古の猫と称されるマヌルネコの子孫です。大きくなっても5KG程度ですからほぼ日本猫並です。神経質な上に独立心が強く同居を撰ぶところがありますから、多頭飼いはあまりおすすめできません。運動量も大きくいたずら好きで活発ですから、ある程度ペットに慣れてきた人にオススメです。
2.日本でも人気の長毛種
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日本でもあのもふもふ感がたまらなく好きという長毛種好きは大勢います。ペルシアは大人気の猫種ですが交配が盛んに行われた結果、多種多様なミックスが誕生しました。その中でもがんばって人気を維持しているのがチンチラペルシアです。一時期チンチラの愛称で話題になった事もありました。
ペルシアとの大きな違いは、毛並みがペルシア以上に軽くてふわふわしている事、基本のカラーがシルバーもしくはゴールドである点、そして深く澄んだ綠もしくはブルーの目である点などです。運動量はさほど無くおとなしめでマイペースですが人に慣れやすいですから、比較的飼いやすさがあります。
3.アメリカで人気の長毛種
もふもふの長毛種は世界のどの国へ行っても人気者です。チンチラのように神聖化されて大事にされる猫もいますが、アメリカンカールのようにフラッと表れた迷い猫が元になって世界中に拡大していった種類もいます。アメリカンカールの最大の特徴はくるりんとカールした耳といつまでも幼猫のような無邪気さを残している点です。
その分活発で明るく陽気、いたずら好きですが飼い主への愛情深さは犬並みで、誰とでも仲良くなれますから多頭飼いでも安心です。とても寂しがり屋なので、あまり留守をしない飼い主がオススメです。
4.日本原産の長毛種
日本原産のジャパニーズボブテイルは基本的には短毛種なのですが、長毛種も存在します。古来日本に定着していた日本猫の中の三毛が海外にわたって繁殖したものですが、世界でも珍しいくるりんと短く丸まったしっぽが特徴です。斑模様のパターンは無限にあると言われるように、ジャパニーズボブテイルの模様も多彩です。最も日本猫らしい猫と言われています。
5.長毛種は毛の手入れが重要
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当然の話ですが、長毛種を家族に迎えたその時からブラッシングなどの御世話が飼い主の責任となります。そして特に汚れやすいしっぽ周辺を清潔に保つ事と、それに関連して入浴もしてください。大型の猫だとグルーミングを始めカッティングも含めて作業はなかなか大変ですし、そのためにかかる軽費もけして安くはありません。
だかといって放置すれば毛玉どころか毛がからみついて、最後はバリカンで剃るはめになります。猫ちゃんたちも絡まった毛に覆われて身動きがとれず深刻な運動不足に陥る危険もあります。長毛種は毛の手入れを丁寧にしていく事が重要です。
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UCHINOCO編集部
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