避妊手術に適した犬の年齢は?知っておきたい基本について

望まない仔犬を産まないために、また病気にかかりにくくするために避妊は有効な手段です。ただし、負担も大きいため十分な検討が必要となります。 2018年03月03日作成

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避妊手術はいつでも出来るわけではありません。手術に適した年齢はもちろん、メリットやデメリットも存在します。かかる負担も含めて覚えておきましょう。

1.適した年齢は生後5か月以降

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避妊手術に適した年齢は「生後5か月以降」と言われています。決まりがあるわけではないので、生後3か月くらいから早期避妊手術を行うことも可能ですが、あまり早すぎると愛犬の身体に大きな負担がかかってしまうので注意してください。

特に小型犬の場合には、生後3か月程度では身体の機能も未成熟なため、全身麻酔のリスクを高めてしまいます。実際に生後5か月未満で避妊手術を実施している動物病院は多くありません。獣医師と相談しながら、愛犬に合った年齢で避妊手術をお願いするようにしましょう。

2.避妊手術が必要な理由

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避妊手術は「望まない繁殖を防ぐため」に行われます。メスの場合、年に2回ほど発情期がやってきますが、その時に近くにオスがいると交尾をしてしまうかもしれません。その結果、妊娠・出産をしたものの自宅では育てられず、無責任に捨ててしまう飼い主がいるのも事実です。

そういった行動を防ぐため、可哀想な仔犬を生み出さないようにすることが大切。避妊手術は、飼い主の責任のひとつといえます。

また、発情期には問題行動を起こす犬も珍しくありません。食欲不振や性格が攻撃的になるなど、飼い主も手に余るような行動が出てしまうケースがあります。他にも発情後は「想像妊娠」のように、ぬいぐるみを手放さなくなったり、乳腺が腫れて「乳腺炎」になったりするようなケースも少なくありません。問題行動だけではなく、愛犬を病気から遠ざけるためにも、避妊手術は推奨されています。

3.避妊手術を行うメリット・デメリット

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避妊手術の最大のメリットは、問題行動改善や病気予防です。ただし、個体差もあるので手術をすれば必ず問題行動が改善される、病気にならないというわけではありません。あくまでも「軽減の可能性がある」という程度で考えておきましょう。

また、メリットだけでなくデメリットについても覚えておいてください。これは、事前検査で問題がなくても、全身麻酔の影響を受けてしまうことです。どれだけ健康な犬であっても「100%安全」ということはありません。

しかし、以前は1000頭に1頭と言われていた麻酔事故も、現在では10万頭に1頭の割合になっているので、リスクもかなり改善されています。そのため、過剰な不安を抱く必要はありません。

4.避妊手術にかかる費用

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犬の避妊手術にかかる費用は、サイズによって変動します。小型犬の場合は「2万円~3万円」ほどで、大型犬の場合は「5万円」ほどです。しかし、費用はこれだけではなく術前検査費で1万円前後、抜糸費用で千円前後の費用がかかることもあるため、想定しておきましょう。

動物病院の中には、検査費用なども手術費に含まれている場合があります。費用について間違いがないよう、手術前に全体的な費用をお願いする病院で確認しておくと安心です。

5.避妊手術の注意点

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避妊手術は、手術後のリスクがあることも考えておきましょう。術後の主なリスクとして「太りやすい」ことが挙げられます。肥満はさまざまな病気を引き起こすキッカケにもなるので、術後は太りすぎないように飼い主が管理してあげるよう意識してあげてください。

また、大型犬の場合には、ごくまれに「尿失禁」を行うことがあります。これは、ホルモン反応性尿失禁と言われるもので、ホルモン剤の投与で改善可能です。これよりも重い症状として、急性肝炎、急性腎不全などを引き起こす可能性も否定はできませんが、手術中に薬剤や点滴を行うことで、以前より改善されているので大きな心配はないでしょう。

避妊手術は将来のことも踏まえて検討しよう

避妊手術は健康にも良い影響があるので、愛犬のためにも積極的に行う方がいいでしょう。ただし、いずれ繁殖させようと考えているのであれば、避妊手術はしてはなりません。また、手術は愛犬にとって大きな負担がかかることも事実です。獣医さんとよく相談しながら、将来も踏まえて考えるようにしてください。

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UCHINOCO編集部

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