子猫は1日に飲むべきミルクの量が決まっています。足りないとさまざまなトラブルにつながることも。1日に必要なミルクの量と、ミルクを飲まないと困ることを紹介します。
1.子猫が1日に必要なミルクの量
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子猫に必要な1日のミルクの量は、成長に応じて変わります。離乳食を与え始める、3週目までの目安は以下の通りです。
●生後1~4日:1日30cc程度。ミルク3~5ccを1日に8回。体重の目安は100g
●生後5~11日:1日50㏄程度。ミルク6~10㏄を1日に6回。体重の目安は160g
●生後2週目:1日60㏄程度。ミルク6~10㏄を1日に6回。体重の目安は200~300g
●生後3週目:1日80㏄程度。10~20㏄を1日に4~5回。体重の目安は300~400g
生後4週目は、離乳食を与えてからミルクを飲ませるようにします。徐々にミルクの量を減らし、離乳食に慣れていくように心がけましょう。
2.ミルクが足りないと寝てくれない
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子猫がなかなか寝てくれないときは、ミルク不足かもしれません。お腹が空いていると眠れないのは子猫も同じ。欲しがるようなら飲みたがるだけ与えてあげても大丈夫です。欲しいだけ飲んだら自分から飲むのをやめるので、タイミングは子猫自身に任せましょう。
寝てくれないほかの原因は、「室温が高すぎたり低すぎたりと快適な温度ではない」「まだ排便や排尿をしたい」「寝床が広すぎたり狭すぎたり気持ちよい寝床になっていない」「おもらしなどで身体が濡れている」などです。
いろいろ試しても眠りにつかないようであれば、飼い主に甘えたいのかもしれません。しっかりスキンシップをとって、子猫に安心感を与えてあげましょう。
3.成長ペースが遅い場合は要注意
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順調に育つ子猫は、1日5~10gずつ増えます。でも5g以下しか増えない場合、ミルクが足りないのかもしれません。毎日決まった時間帯に同じ条件(ミルクを飲む前か飲んだ後)で、体重の増減をチェックしてみてください。キッチンスケールなど、こまかく体重が測れるものを使うのがおすすめです。
もし量を飲ませても体重が増えない場合、ミルクの濃度が薄いことも考えられます。市販の子猫用ミルクには専用のスプーンが付いているので、パッケージに書いてある量や指示に沿って調乳し、ミルクを飲ませてあげましょう。
なお、それでも成長ペースが思わしくないときは、どこか身体の調子が悪い可能性も。便秘で胃が圧迫されている、衰弱して体温が低下しているなどが考えられます。早めに獣医さんに診てもらい、悪化しないうちに対処してください。
4.ミルクの温度について
基本的に授乳容器ごと温めて、湯煎しながら猫の体温に近づけた温かいミルクを与えます。37度~38度で、人肌より高いので、授乳中に温度が下がることを防ぐため、お湯は大きめの容器に入れ、40度~50度くらいの哺乳瓶が歪んだりしない程度で、いつでもすぐに温められる準備をしておくのが大切です。
また猫が生まれてで、親猫が授乳しないとか、頭数が多くて親の授乳が間に合わない場合は、飼い主さんが授乳を手助けする事になります。
5.ミルクの飲ませ方について
子猫のミルクの飲ませ方は、シリンダー(針のない注射器)と哺乳瓶の2つを使い分けます。コツは人の手でグイグイとミルクを押し出して飲ませるのではなく、舌の上にまずミルクを垂らして飲む態勢を子猫に知らせたら、”舌に乗せる感じ”で、ゆっくり行います。
慣れている人は、仰向けに背中側を片手で支えながら、シリンダーで少し飲ませて、喉を軽くなでながら、飲み込みを促すようにやります。
一般的には、市販の子猫用哺乳瓶を用いて、猫をそのまま伏せさせた態勢で、口元に哺乳瓶の乳首を持っていくことになります。この時、コツとしては子猫の顔が天井へ向かないように、哺乳瓶を水平に近い態勢で、横からなるべく飲ませることです。
従って、哺乳瓶のミルクは、少々もったいなくとも多めに作っていれておいた方が、冷めにくいし便利です。子猫の習性で、親のお腹をグイグイ押す動作があるので、哺乳瓶はなるべく”首”のところを持ちながら、手の平を猫の正面になるように向けると、子猫は踏ん張って哺乳瓶の乳首を加えるようになります。
市販の子猫用哺乳瓶は、一応乳首に穴は開いている場合もありますが、調整はその都度行います。量は哺乳瓶にミルクを満杯にしても、1~2適落ちてくるほどで、量が多いと猫の気道にミルクが入って困ったことになるので、あくまで少量で時間をかけて飲ませるものと頭にいれておきましょう。
6.ミルクを飲まない場合は排泄させよう
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1日に必要なミルクの量を飲んでくれない場合、さまざまな原因が考えられます。お腹がパンパンになっているなら、排泄できていないのかもしれません。上手に排泄できるようにお手伝いしてあげてください。
やり方は簡単です。母猫の舌のように、温かく湿らせたティッシュやガーゼでお尻を刺激するだけ。ポイントはやさしく刺激してあげることです。排泄のタイミングは胃が活発になって便がでやすい、ミルクを飲ませたあとがよいでしょう。
子猫はまだまだ自分で排便するのが得意ではありません。上手に排便のお手伝いをして、毎日必要な量のミルクが飲めるように気をつけてください。3日以上便秘が続いたら動物病院へ連れていき、獣医さんに診てもらうことをおすすめします。
7. おすすめの猫用ミルク4選
ここからはおすすめの子猫用ミルクをご紹介します。
①ロイヤルカナン ベビーキャットミルク
子猫に必要な栄養素がバランス良く配合されており、子猫の健やかな成長をサポートしてくれるでしょう。
ミルク粉を細かく製粉しているのでお湯に溶けやすく飲ませやすいミルクです。
②森乳サンワールド ゴールデンキャットミルク
厳選された原材料で作られて幼猫用の総合栄養食です。
母猫の母乳の成分に近い成分、DHAなどをふんだんに配合し、子猫の発育をサポートしてくれます。
③ドギーマン 猫ちゃんの牛乳 幼猫用
新鮮な生乳のおいしさを活かし、乳糖を完全に分解した幼猫のためのミルクです。
人工着色料や香料・防腐剤なども不使用なので安心して飲ませることができるでしょう。
④ミオ 子猫のミルク
子猫の成長に必要な栄養をすべて含んでいる総合栄養食です。
タウリンなども強化され、優れた栄養バランスとなっています。
子猫の健やかな成長のために、栄養はしっかり与えましょう
生まれたばかりの子猫は、体温調整や排泄などがうまくいかないこともあります。もちろんミルクをうまく飲める子猫も、そうでない子猫もいて、気苦労が多いかもしれません。たとえば、2時間ごとに起きてミルクを欲しがる子猫もいれば、6時間くらい眠ったまま起きない子猫もいます。
そのため、子猫の性格をよく見て、個々にあったお世話をしてあげるのが一番よい方法です。注意するポイントはしっかりと守り、ミルクの量や回数は目安として、おおらかな気持ちで育ててあげましょう。
犬服通販*じゃんぐるぺっと(参照日:2020-09-10)
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UCHINOCO編集部
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