先住犬が子犬を噛む!?もう1頭犬を飼うときは注意

犬のいる生活が楽しくなってくると、もう1頭飼ってみたくなることもあるでしょう。しかし、先住犬が子犬を噛んでしまわないかどうか心配ということもあるはずです。そこで、どんなときに先住犬が子犬を噛むのかについていくつかのケースを説明します。 2020年01月02日作成

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子犬が入ってきて環境が変わると先住犬はストレスがかかる!

先住犬にとって家の中は自分のテリトリー。そのテリトリーの中に見知らぬ子犬が突然入ってきたら先住犬にとってはかなりのストレスになることがあります。まして子犬はまだ犬社会のルールをしっかりわきまえていないこともあるため、先住犬がイライラしてはしゃぐ子犬に噛みつくことは考えられます。
ただ、もちろん、犬の性格も千差万別。ストレスに強い犬もいればストレスをためやすい犬もいます。それほどストレスをためない犬ならば問題なく仲良くなり、犬社会のルールを教えてくれる良き先輩になってくれるかもしれません。

犬社会は序列がある!順位付けで噛むことも

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犬は本来群れで生活している動物です。ペットの犬の場合は家族のことを、飼い主をリーダーとする群れだと認識していることが多く、犬同士の中でも序列があります。
そこに全く知らない犬が入ってくると、もちろん先住犬は自分より幼い子犬よりも順位が上だと主張したいはずです。
ただ、犬同士の順位付けは犬同士でしかできません。順位付けの過程で噛みつくことがありますが、はっきり順位が決まれば下の順位の犬がそれ以上上の順位の犬に逆らうようなことはしないため、噛みつきは治まるはずです。
そのため、中途半端に飼い主が止めに入ったりすると、かえって犬同士の関係がうまくいかなくなる場合もあります。
ただし、最初に引き合わせるときは多少の配慮も必要。少し距離を保ちながら対面させたり、ケージ越しに合わせたりするなど、お互い興奮せず冷静になれる環境を整えてあげましょう。

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飼い主を取られてしまいそうでやきもちを焼く先住犬もいる

1頭でかわいがられて飼われている先住犬にとって、飼い主の愛情は自分だけのもの。ところがそこに新入りの子犬が入ってきたら、飼い主をとられてしまうのではないかと不安になってしまう先住犬もいます。
まだ手がかかる子犬の世話に時間をとられているだけだとしても、それまで自分一人で飼い主を独り占めしてきた先住犬にとっては飼い主の注意が自分に向いていないことで不安がかきたてられるのです。

また、小さくてかわいい子犬のことを家族みんながちやほやしている姿が目に入ると、寂しさを感じてしまうのかもしれません。そのため、特に甘えん坊の犬や飼い主に依存してきた先住犬の場合は、飼い主を取られたくない一心から子犬のことをライバル視して噛みついてしまうこともあります。

大人の犬にとっては元気いっぱいな子犬が負担になることもある

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遊び盛りの子犬にとっては、遊んでくれる相手がいると嬉しいもの。新しく住むことになった家に先住犬がいると、つい遊んでほしくてちょっかいをかけたり、まとわりついたりしてしまうことがあります。
先住犬がまだ若ければ適度に子犬と遊んでやり、犬同士の付き合い方を教えてくれることもあるでしょう。
しかし、高齢の犬の場合、活発な子犬を毎日相手にしていると疲れてしまうことや面倒だと思ってしまうこともあるのです。先住犬の性格にもよるため、若い犬が新しく来ることで元気になることもありますが、落ち着いた生活を乱されてストレスをためてしまう場合もあります。
あまりにストレスがたまってイライラすると、子犬を噛むこともあるため注意して様子を見てあげましょう。

一緒に暮らしていくためには最初が肝心

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上記のような理由から先住犬が後からお迎えした子犬に攻撃的になったり、新しい子犬と暮らすことでストレスから体調不良に陥ることもあります。

多頭飼いは相性が重要になりますので、先住犬の性格を考慮した上で新しい子を迎える必要があります。
また、老齢の犬と生後まもない子犬を迎えることはバランスが良くありません。

また、神経質で臆病な性格の愛犬との多頭飼いは慎重になる必要があります。
仲間がいた方が寂しくないだろうと安易に考えずに先住犬の反応を想定してみましょう。

その上で新しく子犬を迎えても大丈夫と判断ができたらいよいよ対面させます。
しかし、いきなり先住犬のいる場所に子犬を話してしまうとトラブルの原因になります。

子犬も移動やはじめての環境に慣れていないため、2日ほどは別室で過ごして子犬に飼育環境に慣れてもらってから対面させるのがオススメです。

はじめて対面させる場合には、子犬をケージに入れて先住犬のいる部屋に連れていきましょう。
この時は必ず飼い主さんがそばについているようにしてくださいね。

先住犬と子犬の様子をしばらく観察して先住犬が落ち着いてきたら子犬をケージから出してみます。
先住犬が子犬に吠えかかる、など問題がなければそのまま様子を見ます。

最初は短時間対面させるようにして、徐々に時間を伸ばしていくのが良いでしょう。
また、対面している時におしりの匂いをしつこく嗅ぐようなしぐさは相手を知ろうとしている犬同士のあいさつですので、見守っていても問題はありません。

上手に子犬を迎え入れて楽しい毎日を

先住犬にとって、飼い主家族と自分でできあがっていた群れの中に新しく子犬が入ってくると環境が大きく変わってしまいます。そのため、ストレスを感じることもあるはずですし、新入りの子犬との関係を築くのも大変でしょう。
先住犬が子犬を噛んでしまう理由にはいくつかあり、心配のないものもあれば、飼い主が適切な対処をしなければいけないものもあります。犬同士の関係構築には人間が手出しできないところもありますが、先住犬がやきもちを焼かないように配慮してあげることや、ストレスをかけないように別々のケージに入れて一緒にしない時間を設けてあげることはできるでしょう。
先住犬が上手に子犬を迎え入れてあげることができれば、いいお兄さんやお姉さんになってくれるはずです。

著者情報

UCHINOCO編集部

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