猫に「反抗期」ってあるの?

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人間の場合、子どもの成長のなかで自我意識が強くなる「反抗期」を迎える時期があるのが一般的です。
実は猫についても、成長の課程で人間における反抗期と似た行動・態度をする時期があるんです。
まずは、猫の反抗期とはどのような時期なのかについて説明していきます。
猫のコミュニティーでは反抗期に似た行動をとることがある
猫には人間のように明確な反抗期こそありませんが、親猫や兄弟猫といったような猫同士のコミュニティーで反抗期に似た行動をとることがあります。
一般的に猫は1歳で立派な大人の猫になることから、生後6週目~1歳には自分だけの縄張りやパートナーを持つために行動するようになります。
その結果、成長に伴い父猫や兄弟猫を仲間とみなさなくなり、攻撃的になる傾向があります。
この攻撃的な行動が人間における反抗期のように見えることが「猫には反抗期がある」と言われる理由です。
反抗期を経た猫たちはその後再び元の関係性に戻るのではなく、それぞれが立派な大人の猫として独立して生きていくようになるので、まさに猫が立派に成長したサインといえるでしょう。
人と暮らす猫は反抗期が目立ちにくい傾向がある
猫同士では反抗期のような衝突が起こりますが、人と一緒に暮らしている猫はこのような行動が目立ちにくい傾向があります。
一般的に猫は生後2~7週目になると、周囲の動物との接し方や世の中のルールを学んでいく「社会化期」と呼ばれる時期を迎えます。
社会化期の時期に人と暮らしていると、猫は飼い主さんとの触れ合いを通して人間社会におけるルール・接し方を身に付けていくため、人を警戒したり攻撃を加えたりしなくなる傾向にあります。
また、人と暮らしている猫は飼い主さんを「母猫」と認識することが多く、成猫になっても仲良く一緒に過ごしている場合があります。
もちろん、反抗期が完全にないという訳ではなく、猫の性格やコミュニケーションの取り方によっては猫のコミュニティーで暮らす猫と同様の行動を取ることもあります。
猫の「思春期」による行動も含まれている
一般的に反抗期と呼ばれる時期の猫の行動には、性成熟に伴う「思春期」による行動も含まれています。
個体差こそありますが、猫は生後6~12ヶ月には性成熟を迎えるとされています。
性成熟を迎えるとメス猫は発情期を迎えて落ち着きがなくなり、オス猫は自分の縄張りを主張したり、他の猫に対して攻撃的になったりすることがあります。
思春期・反抗期でよくある猫の行動一覧

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猫の思春期・反抗期と呼ばれる時期の行動は、愛猫が立派な大人として成長しているサインですが、具体的にどのような行動をとることがあるのでしょうか?
ここからは、猫の思春期・反抗期においてよくある行動について紹介します。
「うちの子、いつもとなんだか様子が違うな…」と感じたときには、ぜひチェックしてみましょう。
猫同士のケンカ
反抗期にあたる猫の行動として多いのが、猫同士のケンカです。
特にこれまでずっと仲良くしていた兄弟猫や親猫に対して、突然避けるようになったり、攻撃的な姿勢をとるようになったりしたときには、反抗期による行動であるといえるでしょう。
これは成長に伴い、愛猫に「自立心」が芽生え始めたサイン。
自立心が強くなってくると、猫は積極的に単独行動をとろうとするため、同じ家で暮らしている親猫や兄弟猫に絡まれるのを嫌がる傾向にあります。
飼い主に対してそっけない態度を取る
社会化期にしっかりコミュニケーションをとっていたとしても、反抗期にあたる猫は飼い主さんに対してそっけない態度をとる場合もあります。
ケンカの理由と同様に、大人の猫として自立しようとする気持ちが強まっていることが原因であり、それまでのように積極的に甘えに来たり、飼い主さんの行動に対して積極的に反応したりしなくなります。
スプレー行為
思春期・反抗期にあたる猫に多い行動の一つが「スプレー行為」です。
スプレー行為とは、普段過ごしている部屋の壁や家具などに対して少量のおしっこをかける行為です。
スプレー行為で出るおしっこには通常のおしっことは違う独特の強い悪臭があり、このにおいによって猫は自分の縄張りであることを主張したり、心を落ち着かせたりします。
一般的にスプレー行為は去勢されていないオス猫に多く見られ、去勢をすることで行動が落ち着く傾向があります。
また、発情中のメス猫についても、よりよいオス猫と交配するためのにおい付けをするためにスプレー行為をすることがありますよ。
部屋からの脱走
特に思春期・反抗期を迎えたオス猫に多く見られるのが「部屋からの脱走」です。
生後5か月頃になると、オス猫は徐々に親猫がいるテリトリーから離れ、自分だけの縄張りを探そうとします。
また、近くに発情期を迎えたメス猫がいる場合、メス猫の身体から発せられるフェロモンにオス猫が反応してしまうこともあります。
そのため、それまでは部屋でリラックスしていた猫でも、部屋のドアや窓などから積極的に外へ脱走しようとします。
頻繁に鳴く
思春期を迎えた猫は、発情に伴って大きな声で頻繁に鳴くようになります。
メス猫であれば発情期に4~10日間、普段では聞いたことがないほどの甲高い声で鳴き、オス猫もメス猫のフェロモンに反応して大声で鳴くようになります。
この鳴き声は「コーリング」とも呼ばれ、交尾相手となるパートナーを自分の場所へ引き寄せるためのアピール行動です。
愛猫のストレスを減らせる思春期・反抗期の猫との接し方とは?

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子猫から成猫へ変わるサインである反抗期ですが、飼い主さんのなかには愛猫のいつもと違う様子に「どう接したらいいか分からない…」と不安になる人もいるかもしれませんね。
大前提として、反抗期が訪れたからといって飼い主さんと猫ちゃんの関係が悪くなったわけではありません。
愛猫にストレスを与えない接し方を心掛けることで、反抗期を通して猫ちゃんとの信頼関係がグッと深められますよ。
ここからは、愛猫のストレスを減らせる、思春期・反抗期の猫との接し方について解説します。
大きな声で叱ったり、叩いたりしないで
思春期・反抗期では、自立心から猫が飼い主さんの言うことを聞かなくなったり、それまでは見られなかった問題行動を起こしてしまったりする場合があります。
愛猫の問題行動を発見すると、つい大きな声で叱ってしまう飼い主さんもいるのではないでしょうか?
しかし、思春期・反抗期での態度の変化や問題行動は、あくまで精神的な成長に伴って一時的に目立ってしまっているだけです。
そのため、大きな声で叱ったり叩いたりしていると、猫ちゃんが飼い主さんを怖がってしまい、それまで築き上げてきた信頼関係が崩れてしまう場合があります。
反抗期の猫に対しては、いつもと同じ態度で接することがポイント。
大切な愛猫から冷たくされるのは少し寂しい気持ちになるかもしれませんが、そこはグッとこらえるところです。
過剰に甘やかしたり、𠮟りつけたりせずに、問題行動をしても淡々と対処することを心掛けていれば、徐々に反抗期が落ち着いていきますよ。
スキンシップの方法・遊び方を見直してみよう
反抗期の猫のなかには、それまで夢中になっていたおもちゃやスキンシップに対して、あまり関心を持たなくなることもあります。
愛猫からの反応が薄いと「好きじゃないのかな?」と思って、止めてしまう飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、反抗期に伴う問題行動のなかには、日頃からスキンシップや運動量が不足することによるストレスが原因で起こるものもあります。
そのため、反抗期の猫に対しては、それまでのスキンシップの方法や遊び方を見直してみて、猫が興味を持ってくれる遊びを模索してあげることも大切です。
毎日数分でも一緒に遊ぶ時間をとったり、適切な距離感でスキンシップをしたりすれば、愛猫が適度にストレスを解消できるので、問題行動の軽減につながるでしょう。
愛猫がストレスを感じにくい生活環境に整えよう
思春期・反抗期に伴うスプレー行為については、愛猫の生活環境を整えることも大切です。
スプレー行為は縄張りを主張するためだけでなく、愛猫が抱えている不安・葛藤を別の行動で紛らわせる「転位行動」としても行う場合があります。
一般的に人と暮らす猫のテリトリー範囲は、自分が暮らす家とその周辺です。
自分のテリトリー内に見知らぬ人や動物、物品などがあると、猫は大きなストレスを感じてしまいます。
そのため、普段過ごしている部屋の窓などから、近所で暮らす犬猫などが見える場合はカーテンなどで遮ってあげましょう。
複数の猫と一緒に暮らしている場合は、猫たちの行動圏が重ならないように部屋を分けたり、苦手な猫が来ても回避できるように通行ルートを複数用意してあげることも大切ですよ。
思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズを紹介!

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愛猫が思春期・反抗期を迎え、普段の関わり方に不安を覚える飼い主さんは多いはず。
そんなときには愛猫がリラックスできる環境づくりに便利なグッズを使ってみませんか?
ここからは、思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズを紹介します。
思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズ(1)うちのこエレクトリック にゃんにゃんタマタマ
運動不足による愛猫のストレスを解消する、獣医師監修のボール型自動猫じゃらしです。
スイッチをオンにするだけで自動で動き始めるため、飼い主さんが忙しくて遊べないときにも猫がひとりで遊んでいられます。
ボールの動きは予測不能な立体軌道で猫の狩猟本能を刺激するので、飽き性の猫も夢中になって遊んでくれるでしょう。
バッテリーはUSB充電式なので、電池交換の手間がかからないのも嬉しいポイントです。

思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズ(2)アイリスオーヤマ やすり付き爪とぎ P-YT650
立つ・寝そべるといった、さまざまなスタイルでの使用に対応した猫用やすり付き爪とぎです。
そのまま床に直置きするだけでなく、スタンドを使えば3通りの設置方法ができるので、部屋のレイアウトや愛猫の好みに合わせて使えますよ。
段ボールの間に紙やすりが入っており、愛猫がいつも通り爪とぎをするだけで適度な長さに削れるから、爪切りの頻度を抑えられます。
また本体には猫が好むマタタビ成分を塗布しているため、思春期・反抗期で精神的に不安になりやすい猫もリラックスしながら爪とぎができるでしょう。

思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズ(3)IDOG&ICAT おやすみモンスターテントベッド
ふわふわボディのモンスターをイメージしてデザインされた猫用ベッドです。
本体はドーム型になっているので、本能的に狭い場所を好む猫にとってはリラックスしやすいでしょう。
猫が中に入ると、まるでモンスターに食べられたかのような見た目になるのもユニークですね。
もちろん見た目の可愛らしさだけでなく、寝心地や機能性にもしっかり配慮。
壁面はソフトウレタン、内側やクッションにはファー素材を採用したことで、ふかふかの寝心地を実現!
中に入る愛猫の体をやさしく包み込んでくれますよ。
背面にはコードホールが備わっているので、ペットヒーターやホットカーペットなどを入れておけば、寒い冬も暖かく過ごせるでしょう。

思春期・反抗期の猫との暮らしにおすすめのグッズ(4)キャットウェル 猫用フェロモン リキッドディフューザー
獣医監修のもと開発された、猫用のフェロモン系リラックスグッズです。
猫が自然に分泌するフェイシャルフェロモンに近い成分を採用しているので、反抗期でストレスを抱えがちな猫ちゃんもリラックスしてくれるでしょう。
不安感から起こるスプレー行為や夜泣きの予防にもつながります。
専用の液体ボトルをセットするだけで使えるから、稼働時の手間もかかりません。

思春期・反抗期は愛猫の成長のサイン

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猫には人間のように明確な反抗期はありませんが、成長に伴う性成熟や自立心の確立によって、反抗期のような行動を取る場合があります。
急に飼い主さんへの態度が冷たくなることもあるため、飼い主さんとしてはどうしても寂しい気持ちにはなりますが、それも愛猫が愛情いっぱいに成長している証拠。
愛猫がストレスを感じにくい環境を整え、いつも通り接すれば愛猫もあなたの愛情に応えてくれるでしょう。
・うちのこエレクトリック 楽天市場(参照日:2026/2/23)
https://item.rakuten.co.jp/auc-motorcycle/gct02/
・快適ペットライフ 楽天市場(参照日:2026/2/23)
https://item.rakuten.co.jp/petworldone/106571/
・iCat 楽天市場(参照日:2026/2/23)
https://item.rakuten.co.jp/icat/16150/
・キャットウェル 楽天市場店(参照日:2026/2/23)
https://item.rakuten.co.jp/catwell/4573620720017/
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。






