基本的に猫は抱っこが嫌い!?
ふにゃっと柔らかい猫を抱っこすると、何だかとても癒されますよね。愛らしい猫を抱っこしたいと思う飼い主さんの気持ちはごく自然なことです。しかしそのような気持ちとは裏腹に、抱っこが嫌いな猫はとても多く、実感している人も多いのではないでしょうか。
大人しく抱っこされている猫の姿を見ると、「うちの猫は心を開いてくれていないのかな…」と寂しくなってしまうかもしれません。しかし、実は抱っこが大好きな猫の方が少数派で、抱っこを嫌がることは決して珍しいことでもないようです。
猫が抱っこを嫌がる理由
出典:https://www.shutterstock.com
なぜ多くの猫が抱っこを嫌がるのでしょうか。その理由について見てみましょう。
体が安定しないから
抱っこをされると、自分の力で体を支えることができなくなります。猫は、体勢が安定していないと落ち着かず、その状態をとても嫌う傾向にあります。普段、地面についているはずの肉球が宙に浮き、安定感が一気になくなってしまうと、怖い・不安といった気持ちになるのです。
抱っこ=嫌な思い出があるから
抱っことともに嫌な経験をしたことのある猫の場合、その経験がトラウマになることもあります。例えば、抱っこされ自由を奪われた状態で無理矢理爪を切られた、シャワーを浴びせられた、注射を打たれた、などが考えられます。
抱っこされると何か嫌なことをされる、と思い込んでしまい、抱っこが嫌いになる猫もいるようです。
抱っこして欲しい気分ではない
マイペースであることは、猫の特徴であり魅力です。抱っこを受け入れる時とそうでない時のムラがある場合は、単に抱っこされる気分ではないということが原因かもしれません。また、猫は体調が悪い時には極端に触れられることを嫌がります。ひどく抱っこを嫌がる時は、体調が悪い可能性もあります。
抱っこが好きな猫の特徴や気持ち
出典:https://www.shutterstock.com
抱っこを嫌う猫が多い中、どんなに抱かれていても動じない抱っこ好きな猫もいますね。時には自分からすり寄って来て、抱っこをせがむ猫もいます。そんな抱っこ好きな猫の特徴や気持ちを見てみましょう。
飼い主に甘えたい
抱っこをねだる猫の場合、その時に「甘えたい」という気持ちが大きいようです。本来、猫は大きくなると単独で生きていく必要があります。そのため、ある程度成長すると親猫へ甘えることができなくなります。しかし、家の中で飼われていると、いつまでも誰かと共に暮らすこととなり、飼い主さんを親猫のように思って子猫の気分のまま成長することができます。
また、猫の中には甘えん坊な性格をした子もいます。甘えん坊な子は、触られるのを好み、スキンシップも得意です。これは、もちろん個体差があり、猫種の性格の傾向によっても変わることがあります。
寒いから暖めて欲しい
寒い時期になると抱っこを求める回数が増えたり、膝に乗って来る回数が増えたりすることは、珍しくありません。これは、寒さが苦手な猫が暖かさを求めて飼い主さんにくっつきたいという気持ちの表れかもしれません。
飼い主さんを独占したい
猫は自分のテリトリーや所有物をはっきりさせたい動物です。自分のものには自分の匂いをつけて、他の猫に「自分のものだ」とアピールするのです。そのため、お気に入りの場所には自分の匂いがついていないと落ち着きません。飼い主の帰宅時などに特に甘えてくる場合は、外でついた匂いを自分の匂いで消そうとしている可能性があります。
抱っこが好きな猫種とは?
もちろん個体差はありますが、猫種によって性格の傾向には特徴がみられると言われています。そのため、甘えん坊な猫種もいれば、スキンシップが苦手な猫種もいます。そのため、猫を抱っこしたり、スキンシップを多めにしたりすることを夢見て猫を飼うならば、猫種に着目してみてはいかがでしょうか。
甘えん坊な性格と言われる猫種
・スコティッシュフォールド
・ブリティッシュショートヘア
・ヒマラヤン
・メインクーン
・ラグドール
・ノルウェージャンフォレストキャット
・マンチカン
・シャム猫
抱っこしやすい猫になってもらうには?
出典:https://www.shutterstock.com
今、飼っている猫が抱っこ好きでない場合、抱っこを好むようになって欲しいと思う飼い主さんもいるでしょう。以下のポイントに気を付けていると、もしかしたら抱っこ好きな猫に近づくかもしれません。
猫がくつろいでいる時を選ぶ
何かに夢中になっている時は、抱っこされることが迷惑でしかありません。抱っこに慣らすためには、猫がリラックスしてのんびりしている時を選びましょう。いきなり抱っこするのではなく、撫でてあげるなどスキンシップをとってから抱き上げるようにしましょう。
匂いに気を付ける
香水やハンドクリームなどの匂いをプンプンさせた状態では、猫が近寄りたくないと感じるかもしれません。特に、猫が苦手とする柑橘系の匂いは避けましょう。最近は洗剤にも香りが付いているものが多いため、あまり強い匂いになりすぎないよう注意が必要です。
座った状態から徐々に慣らす
いきなり立った状態で抱き上げると、猫にとっては恐怖を感じるかもしれません。抱っこに慣れていない場合は特に、飼い主さんが椅子に座った状態で抱っこするなど慣らしてあげることが大事です。嫌がったら無理をせず、すぐに離してあげましょう。
猫の抱っこが楽になるアイテム4選
にゃんパーカー
カンガルーのポケットのように大きな袋のついたパーカーです。飼い主さんはパーカーでポカポカ、猫はパーカーのポケットでポカポカできる、冬にぴったりのアイテム。子猫から成猫まですっぽりと入る大きなポケットは、猫の体にしっかりフィットしてくれます。
抱っこ用エプロン
ふんわりと暖かく、寝心地も抜群な抱っこ用エプロンです。調整できる紐により、入り口の大きさを変えることができ、飛び出し防止にもなります。飼い主さんが座った状態で使うのに適しています。
わんにゃん抱っこキャリー
ハンモックタイプの抱っこキャリーです。動物病院の通院など、猫を抱っこしたまま移動する必要のある場面で特に役に立つでしょう。
マルカン いつも一緒ポケット
腰巻きにして膝で抱っこしたり、胸当てにして抱き抱えたりと、2種類の方法で猫を抱っこできます。抱っこに慣れさせたい時にもおすすめです。
猫を抱っこする時は無理せず徐々に慣らして
今回は、抱っこ好きな猫の気持ちや特徴、抱っこしやすい猫種、抱っこに慣らすためのポイント等をご紹介しました。子猫のうちから抱っこに慣らしておけば、大人になってから慣らすよりも楽だという意見も多いです。しかし、基本的に猫は抱っこを嫌う傾向にあることを忘れず、無理をしない範囲で慣らしていくことをおすすめします。
雑貨ペットいい物いっぱいRaRaMart(参照日2020-1-18)
https://item.rakuten.co.jp/raramart-phoenix/ns00082c/
JS U.S.A(参照日2020-1-18)
https://item.rakuten.co.jp/jsusa/ra72226/
健康 美容雑貨 メイダイ楽天市場店(参照日2020-1-18)
https://item.rakuten.co.jp/h-rescue/10005544/
アイム(参照日2020-1-18)
https://item.rakuten.co.jp/aimu/4906456567165/
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。