猫用のおもちゃを手作りすると、愛猫への愛情もいっそう強くなります。簡単に作れるものもあるため、気軽な気持ちではじめてみましょう!
猫用のおもちゃは手作りできるの?
出典:https://www.shutterstock.com
「猫用のおもちゃは作るのが難しそう……」そのように思っている飼い主さんも大勢います。
不要となった段ボールやペットボトル、布切れなどがあれば、あなたが愛猫のために手作りした、世界にひとつだけのおもちゃがで出来上がります。
もちろん、市販品のような耐久性やクオリティ、厳選した素材を使用したおもちゃを作るのは困難ですが、手作りならではの“良さ”もたくさん!
簡単に作れるおもちゃもあるため、ぜひ一度挑戦してください!
猫用のおもちゃを手作りするメリット
猫用おもちゃの手作りにはメリットがたくさんあります。
どのようなメリットがあるのか見ていきましょう!
★愛猫が好きなおもちゃを理解できる
おもちゃを手作りするようになると、あなたの愛猫が好きなおもちゃの種類を理解できます。
猫にも好き嫌いがあり、どのようなおもちゃに対しても興味を持ってくれるわけではありません。
市販品を活用してもいいですが、せっかく購入しても喜んでもらえなかったり、少しだけ遊んだらあとは知らんふり、なんてこともありまよね?猫は気まぐれですから……。
「うちの猫は箱型のおもちゃが好き」「フェルトにも興味を持っている」
このような発見を繰り返すことで、愛猫のことをより理解できるようになります。
愛猫の好みをしっかりと理解できていれば、おもちゃを手作りするときだけでなく、市販品を購入する際の目安にもできます。
★おもちゃの購入コストを抑えられる
市販品のおもちゃも素晴らしい商品がたくさんありますが、購入にお金がかかります。
1、2個ならいいかもしれませんが、何個も購入していたら家計に響いてきますよね?
手作りおもちゃであれば、あまった素材を活用して作れるため、市販品の購入に比べるとコストをかなり抑えられます。
通販の段ボールや飲み終わったペットボトル、捨てる予定の洋服など、再利用可能な素材は家のなかにたくさん隠れています。
不用品が手作りおもちゃに変わるわけですから、一石二鳥ですよ!
★何度でも作り直せるためコスパがいい
手作りおもちゃなら何度でも作り直すことができます。
壊されてしまっても、素材を少し継ぎ足す、ガムテープで止めるなどをするだけで、また使えるようになります。
※よっぽどボロボロにされていたら難しいですが……。
簡単な補修で何度でも繰り返して使用ができますから、コスパを重視するのであれば、手作りおもちゃはおすすめです。
猫用おもちゃを手作りする・遊ばせる際に気を付けるポイント
猫用のおもちゃを手作りする・遊ばせるにあたって気を付けるポイントをご紹介します。
★猫のケガに注意する
おもちゃを手作りする際は、猫が遊んでもケガをしないよう設計しなければなりません。
例えば、段ボールやペットボトルのカット面が切れやすくなっていることがあります。
そのようなところに猫が手を突っ込んだりすると、手を切ってしまう可能性も。
カットした断面をサンドペーパーや紙やすりで「やすりがけ」する、ガムテープなどで「カット面が露出しないように隠す」など、猫がケガをしないようにしてあげましょう。
★誤飲の恐れがある素材は避ける
猫が飲み込んでしまう可能性のある素材はなるべく避けるようにしましょう。
例えば、猫はヒモ状のものが大好きです。
劣化した布などでおもちゃを作ると、少し遊んだだけで簡単にほつれてしまい、ほつれた部分から糸を飲み込んでしまうかもしれません。
猫の大きさによって飲み込める大きさに違いがありますが、小さすぎる・ほつれやすいなどの素材は極力避けるようにしましょう。
★目が届く範囲で遊ばせる
手作りおもちゃで遊ばせる際は、必ず飼い主の目が届く範囲で遊ばせるようにしてください。
先に述べたように、手作りおもちゃにはケガや誤飲のリスクが付きまといます。
おもちゃの手作りをはじめたばかりの頃は、特に目が届く範囲で遊ばせるようにし、なにか問題が発生したらすぐに対応ができるようにしておきましょう。
※こちらのポイントは手作りおもちゃだけでなく、市販品も同様です。
はじめて遊ばせるときはなにが起こるかわからないため、飼い主の目が届く範囲で遊ばせるように努めましょう。
簡単に作れる猫用手作りおもちゃ
出典:https://www.shutterstock.com
こちらでは実際にどのような手作りおもちゃがあるのかをご紹介します。
① まきびし
まきびしは三角のかたちをしたお手玉のような布製のおもちゃです。
余った布と綿を用意し、三角の袋を作るように縫い合わせていきます。
綿が出てきてしまわないよう、しっかりと縫い合わせるのがポイントです。
② 猫じゃらし
猫じゃらしにはさまざまな作り方があり、棒にヒモをくくりつけ、先端に毛糸などで作ったボンボンを取り付ける従来のタイプ、ヒモの先端にタオルを結びつけるだけの簡単なタイプなどがあります。
③ ねずみ
猫が大好きなねずみを模したおもちゃです。
軍手の指部分を切り取り、そのなかに綿を詰めます。お尻の部分に毛糸などで尻尾を付けて完成です。
軍手の色などによってカラーが変わったりするため、シンプルですがさまざまなバリエーションが楽しめます。
④ フェルトボール・アルミボール
フェルトまたはアルミホイルをボール状にするだけのおもちゃです。
作り方はとても簡単で、フェルトやアルミホイルを丸めるだけ!
フェルトを用いるとフワフワとした感触のボール、アルミホイルならカサカサと音が鳴るボールをそれぞれ作れます。
⑤ おやつボール
転がすとエサが出てくる“おやつボール”というおもちゃが市販でもありますが、ペットボトルを用いると簡単に作れます。
ペットボトルの側面にエサ(ドライフード:俗にいう“カリカリ”)が通る程度の穴を、任意の数だけカッターで開けるだけ!エサがちゃんと穴を通るのを確認したら、ペットボトルのなかにカリカリを適量入れて転がしてみてください。
転がすたびにエサが出てくるため、猫も喜んで追いかけまわしてくれますよ!
手作りおもちゃで愛猫と楽しい時間を送りましょう!
出典:https://www.shutterstock.com
はじめて手作りおもちゃを作るときはハードルが高いと感じてしまいます。
作り方や材料もそうですが、愛猫が気に入ってくれるかが気になるところですよね。
市販品も素晴らしいおもちゃがたくさんありますが、手作りだからこそ伝わる愛情もあるのかなと私は思っています。
あなたが頑張って作ったおもちゃで、夢中になって遊んでいる愛猫を想像してください。
その喜びは市販品では絶対に味わえません。
いきなり難しいおもちゃを作るのではなく、簡単なものから気軽にはじめてみましょう。
あなたが心を込めて作ったおもちゃなら、愛猫もきっと喜んでくれますよ!
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。