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猫を飼いたいと思ったとき、購入先として浮かぶのが、ペットショップとブリーダーです。
今回はブリーダーから猫を購入するメリットをご紹介します!
ブリーダーとは?
ブリーダーとは、特定猫種を専門に飼育、繁殖、販売しているプロを指します。
特定の猫種に精通しているので、専門的な知識はもちろん、細かい飼育上の注意点にも詳しいです。
また、猫の特徴を理解したうえで繁殖を行っているため、質の高い個体が期待できます。
猫をブリーダーから購入するメリット
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ブリーダーから猫を購入するメリットをご紹介します。
◎メリット1 健康な猫を購入できる
ペットショップで販売されている猫は、もとはブリーダーから買い付けられているのですが、流通の過程で健康を害している可能性が否定できません。
猫種に特化したブリーダーから購入する猫は、適切な環境と専門知識のもとで飼育されていますので、健康状態の良好な猫を購入できます。
◎メリット2 低価格で購入できる
ブリーダーから直接購入することで、中間業者を通さずに取引ができますので、ペットショップより安く猫を購入できます。
◎メリット3 血統がはっきりしている
ペットショップで販売されている猫には、血統書がついていないこともあります。
ブリーダーとの取引では、実際に母猫の姿を確認できますので、血統がはっきりし、子猫が成猫になったときの姿を想像する目安にもなります。
◎メリット4 社会性を身につけた猫を購入できる
社会性とは、他者(人間・動物含む)と共存し、うまくコミュニケーションを取るための能力を指します。
社会性を持ち合わせていないと、他者に対して「攻撃的になる」「極端におびえる」など、難しい性格になることがあります。
猫の場合、生後3か月ほどまでに、この社会性を身につけるとされており、本来は母猫や兄弟と生活をともにしながら身につけていくものです。
しかし、ペットショップで販売されている猫は、生まれてすぐ母猫や兄弟から離されているケースもあり、社会性を身につけていない場合もあります。
ブリーダーから購入する猫は、一定期間を家族や仲間と過ごし社会性を身につけているので、素直で明るい性格に育ちやすいです。
◎メリット5 専門家からのアドバイスを受けられる
猫を購入した後も、飼育方法や飼育環境について相談ができます。
ペットショップでの相談ももちろん可能ですが、猫種ごとに特性が異なりますので、的確な回答を得るのは難しい場合もあります。
猫種のプロであるブリーダーだからわかる知識や、ちょっとした飼育のコツを教えてもらえるのは、とても貴重なことです。
猫をブリーダーから購入するデメリット
続いては、ブリーダーから猫を購入するデメリットをご紹介します。
×デメリット1 猫種を選べない
ブリーダーから猫を購入するのであれば、ある程度、猫種を絞っておく必要があります。
というのも、ブリーダーが飼育している猫種はそこまで多くないため、希望にそぐわない場合があるためです。
一方で、ペットショップではさまざまな猫種を販売しているので、選択の幅がひろがるメリットがあります。
×デメリット2 保険などの特典がない
ペットショップで猫を購入すると、さまざまな特典を受けられたりしますが、ブリーダー直販では、そのような特典はありません。
×デメリット3 猫舎見学にお金がかかる
ブリーダーから猫を購入するときは、猫が生活している猫舎へ足を運ぶ場合がほとんどです。
理由としては、購入者・ブリーダーともに、お互いを確認し合うためです。
購入者は、猫の飼育環境や親猫の様子、ブリーダーの人柄を知ることができます。
ブリーダーは、購入希望者の人柄、飼育できる環境が整っているのか、猫を飼育する資質があるのかを見ています。
交通費は発生しますが、大事な顔合わせになりますので、ケチらないほうがよい支出です。
×デメリット4 ブリーダーと相性が合わないことがある
ブリーダーも人間ですので、購入者と相性や意見が合わないこともあります。
こればかりは仕方のないことですので、別のブリーダーを探すようにしましょう。
ブリーダーの探し方
ブリーダーの探し方は主に以下の2つです。
◇ネットで探す
インターネットの普及により、地域や猫種ごとにブリーダーを検索できるサイトがあります。
そこで条件を入力し、該当するブリーダーを検索できます。
◇人からの紹介
ブリーダーから購入経験のある人に紹介してもらう方法です。
知り合いの口コミなら信頼度も増しますし、粗悪なブリーダーを紹介される確率も、ネットで検索するより低いでしょう。
優良ブリーダーの見極め方
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猫を購入するにあたって、優良ブリーダーを見極めるのはとても大切なことです。
こちらでいくつかのチェックポイントをご紹介します。
◇キャッテリーを探す
キャッテリーは、ブリーダーの中でも、特別な認定を受けた施設・人物だけが名乗ることを許された名称です。
適切な飼育環境、豊富な知識など、ブリーダーとしての能力が高いことを意味しています。
◇飼育環境を見せてくれる
優良ブリーダーは、猫の飼育環境を隠すことなく見せてくれます。
逆に飼育環境の見学をしぶるブリーダーには注意が必要です。
劣悪な環境で猫を飼育、繁殖させている可能性があり、健康面に不安がある個体を販売されるかもしれません。
◇購入者をきちんと選ぶ
ちゃんとしたブリーダーは、購入者が本当に猫を飼育できるのか、飼育環境が整っているのかを確認したうえで販売します。
そのため、飼育環境や飼い主としての自覚を問われる質問をしっかりしてくるブリーダーは、信頼できる相手だと言えるでしょう。
◇生後すぐの猫を販売しない
生後すぐの、社会性が身につかないほど小さな猫を販売しようとするブリーダーは、購入先として危険です。
最低でも生後3か月以上が経過している猫を、販売しているブリーダーと取引をしましょう。
※あくまでも、親兄弟と一緒に生活し、社会性を養った猫であることが前提になります。
ブリーダーから猫を購入するときの流れ
ブリーダーから猫を購入するときの流れを知ることで、いざ手続きをする際に、スムーズな対応ができるようになります。
(1)ネットで検索 or 人から紹介してもらう
それぞれの方法を用いて、ブリーダーを探します。
(2)問い合わせをする
電話やメールで問い合わせを行う。
その際に、子猫が生まれる予定や販売時の条件を確認します。
(3)見学に行く
猫舎や親猫、飼育環境を見学しに行きます。
※ブリーダー側に迷惑をかけるので、事前に予約を取ったうえで見学に行きましょう。
(4)契約
迎え入れる猫の状態や、各種条件を確認したうえで、条件に合致するようであれば契約となります。
(5)お迎え
猫を家族の一員としてお迎えします。
優良ブリーダーから最高の猫を迎えよう
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猫の購入は、「家族を増やす」ということです。
優良ブリーダーとの取引によって、健康面はもちろん、人に慣れた猫を譲り受けることができます。
あたらしい家族と、長く一緒にいたいからこそ、健康で優しい猫を迎え入れたいですよね?
ペットショップにもいいところはありますが、いま猫を飼いたいと思っている方は、一度ブリーダーからの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。