長毛猫はブラシでのお手入れが大切
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長毛猫には、専用ブラシによるこまめなお手入れが必要です。その理由やお手入れ方法などを解説します。
長毛猫にブラッシングが必要な理由
ブラッシングの目的は、抜け毛を取り除くことです。猫の毛は年に2回、換毛期と呼ばれる時期に定期的に生え変わるため、抜け毛を放置すると次のようなトラブルが起こる可能性があります。
1. 猫の抜け毛が家具や洋服へ付いてしまう
2. 猫の抜け毛が絡まってほぐれなくなる
3. 猫が毛づくろいをする際、猫の口内に入る毛の量が多くなり、胃から毛を排出できない「毛球症」になる可能性がある
4. 猫の体にフケや虫がついていてもわかりにくい
長毛猫のブラッシングの頻度・方法
長毛猫のブラッシングにはスキンシップ効果も期待できるので、できるだけ毎日おこないましょう。短毛種より抜け毛が多い長毛猫は、最初に毛を取り除いてからかためのブラシでケアするのがおすすめです。ブラッシングは猫の毛の流れに沿うようにおこないましょう。
長毛猫にはどんなブラシが向いている?
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猫用のブラシには、さまざまな種類があります。それぞれ特徴が異なるため、複数のブラシを使い分けるのもおすすめです。長毛猫のケアには、目的ごとに次のようなブラシを使用します。
抜け毛をしっかり取り除きたいとき
ゴムやシリコンでできたラバーブラシやシリコンブラシ、抜け毛を取り除くことを目的に作られた抜け毛ブラシが向いています。ラバーブラシやシリコンブラシは柔らかく弾力性があるため、毛の表面をなでるだけで抜け毛を吸着します。
抜け毛ブラシは抜け毛を絡め取りやすい設計になっていて、猫の毛に合わせて刃の形状や長さを選べるタイプもあります。取り除いた抜け毛を簡単に捨てられるものも多く、さまざまな観点から抜け毛のケアがしやすいのが特徴です。
絡まった毛をほぐしたいとき
刃が一直線になったコーム(クシ)や、長方形の面に曲がったピンが並ぶスリッカーブラシがおすすめです。コームの目には粗目・細目があり、顔・背中・お腹など部分専用のコームもあります。長毛猫の毛が部分的に絡まっているときなど、細かい箇所に使えます。
スリッカーブラシはコームやブラシが通りにくい硬い毛のもつれを解消したり、広い面のブラッシングをスムーズにしたりするのに使います。コームの材質はさまざまですが、スリッカーブラシのピンは金属製が主流です。
毛流れを整えたいとき
広範囲を手早くとかせるピンブラシや、動物の毛がびっしりと植えられた獣毛ブラシが向いています。ピンブラシは通常のお手入れのメインとして使えるブラシで、持ちやすく使いやすいのが特徴です。ピンの先が丸くなっていて猫の皮膚を傷つけにくいものなどもあります。
獣毛ブラシはお手入れ前に毛の表面のホコリやゴミを取り除いたり、お手入れの最後に毛を整えるのに使います。主に豚などの毛でできており、水分と油分が含まれているので、猫の毛にツヤを出す効果が期待できます。
なお、ブラッシングの際には、人用につくられたヘアブラシを使うのは避けるようにしましょう。猫用につくられた製品よりも静電気が発生しやすいものが多いため、猫がブラッシングを嫌いになってしまうケースもあります。
長毛猫にぴったりのブラシ5選
長毛猫に向いたブラシにはさまざまなものがあります。商品ごとに特徴が異なるため、素材や用途、機能などをチェックしながら選ぶことが大切です。ここでは、長毛猫におすすめのブラシを5つピックアップしてご紹介します。それぞれを比較しながら、選ぶ際の参考にしてみてください。
長毛猫にぴったりのブラシ(1)アイリスオーヤマ ペット用ブラシ フーリーイージー 猫用
画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/kyotonya/
2枚構造の刃で、長毛猫の長い抜け毛もしっかり取り除く猫用ブラシです。ブラシの歯の部分の長さはレバーで切り替えができるため、長毛種でも短毛種でも使うことができるのがポイント。また、プラスチック製で「かたい毛用」「やわらかい毛用」の2種類の刃がついており、どちらも「細い毛用」「太い毛用」のリバーシブルになっているので、毛質を問わず使えます。様々な毛の長さ、毛質に対応しているので、多頭飼いの方にもおすすめです。
地肌を傷つけにくく、長毛猫の毛に隠れて見逃しがちなほこりやゴミ、虫などを取り除きやすい構造も特徴。刃先や毛がたまるポケットは分解して丸洗いできるので、長毛猫の長い抜け毛を捨てやすいのもメリットです。
長毛猫にぴったりのブラシ(2)ペティオ necoco 長毛種用 スリッカーブラシ
画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/petio-online-shop/
ステンレスの極細ピンを使った長毛猫用のスリッカーブラシです。抜け毛をしっかりかき出せるのは、ピンが二段構造になっているため。約15mmのピンが細くて柔らかい長毛猫の毛の奥までしっかり入りこみます。ピン先は先端が丸くコーティングされており、猫の肌を傷つけにくい配慮もされています。
長毛猫に使うときのポイントは、毛流れの方向によって持ち方を変えること。親指と人差し指で軽く握ると持ち替えやすく、ブラッシングもしやすくなります。
長毛猫にぴったりのブラシ(3)ペットアンドミー ラバーブラシ ソフト・長毛用
画像出典:https://www.rakuten.co.jp/aries0417/
100%シリコン素材を使用した長毛猫向けのラバーブラシです。抜け毛を除去するだけでなく、長毛猫の毛の絡まりを解くのにも使えます。使用前に軽く濡らすと、長毛猫のお手入れで困りがちな静電気の発生を防ぐことができます。抜け毛やフケ、汚れなどをソフトに取り除き、皮膚が敏感な猫にも使いやすい感触です。
中性洗剤・食洗器・洗濯機の使用が可能で、お湯・や水で洗える点もポイント。ブラシに絡まってしまいやすい長毛猫の抜け毛を好みの方法で洗浄することができます。
長毛猫にぴったりのブラシ(4)ディアトリベー ピロコーム E3
画像出典:https://www.rakuten.co.jp/rcmdfa/
長毛猫の長い毛を毎日ブラッシングしても毛切れの起きにくいコームブラシです。前後左右へ柔軟にたわむ設計なので、絡まってしまった長い毛を解くのにもぴったり。長毛猫の毛を引っ張ってしまわないよう、軽い力で使えるのも特徴です。
毛に当たる部分は太さのある断面円形になっており、キューティクルを傷つけにくくなっています。コーム型なので長い抜け毛も散らばりにくく、たまった毛はまとめて掴んで捨てられます。
E1(やわらかめ)・E2(かため)・E3(ながめ)の3種類があり、長毛猫に向いているのはE3です。
長毛猫にぴったりのブラシ(5)ペティオ プレシャンテ 猫用回転スリッカーブラシ
画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/petio-online-shop/
長さの違う2段ピンで、長毛猫の抜け毛やもつれをしっかり取り除くスリッカーブラシです。ヘッド部分が回転するので、長い毛の猫でも毛流れに沿ってケアがしやすくなっています。
ピンの先端は丸くコーティングされているため、肌への刺激が少ないのも特徴。本体は樹脂製、ラバー部分は合成ゴム製、ピン部分はステンレス製です。
長毛猫に合ったブラシでお手入れを
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長毛種の猫は、抜け毛が散らかってしまうほか、絡まってしまうこともあるため、日々のブラッシングが欠かせません。お手入れ用のブラシにはいくつか種類があり、特徴も異なるので、用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。
購入前には長毛種向けのブラシかどうかを確認し、愛猫に合ったものを選びましょう。
京問屋本舗楽天市場店(参照日:2019-11-22)
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PETIO Online Shop 楽天市場店(参照日:2019-11-22)
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アリエス(参照日:2019-11-22)
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リコメン堂ファッション館(参照日:2019-11-22)
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著者情報
池ちゃん
自分は猫派、妻は犬派、娘はハムスターがお気に入りです。我が家に遊びに来る人は、三毛猫の桜ちゃんから熱烈歓迎を受けます。熱帯魚やトカゲの飼育経験もあります。