犬のワクチンは毎年必要？

犬を飼い始めたけど、ワクチンって毎年必要なのかわからない、という方も多いかと思います。
ワクチンの種類や、毎年する必要があるのかを紹介していきたいと思います。

接種が義務付けられている狂犬病予防接種と、飼い主が任意で行うその他の感染症予防接種となります。
この予防接種は犬を感染症から守るだけではなくて、犬から犬への感染や、犬から人に感染する共通感染症を防止する役割もあります。
その他にもドッグランやペットホテルなど、複数の動物が集まる施設を利用する場合は予防接種をしていないと利用できない箇所もあるので注意が必要です。

年に一回飼い犬に狂犬病の予防接種を受けさせる事は、狂犬病予防法によって義務付けられています。
狂犬病は発症してしまうと、治療法がないので、ほぼ100％死に至ってしまいます。
そして犬だけではなくて猫やネズミ、そして人間までも感染してしまうので、年に一度必ず狂犬病の予防接種が必要とされています。

ワクチンは全て注射で行い、ウイルスや細菌から体を守る抗体を作ります。
まず生後８週以降５種混合ワクチンをする必要があり、生後１１週以降には、５種または８種混合ワクチンを打つ必要があります。
そして生後１４週後には、５種または８種混合のワクチンが必要となり、生後１１０日前後で狂犬病ワクチンが必要となります。
まずはここまでが一つの流れとなっています。
その後、年に一度狂犬病ワクチンと混合ワクチンを別々に摂取する必要があります。
なので結論からいうと１年に１度ワクチンを打つ必要があると言えます。

このワクチンは主に自宅周辺で過ごす犬に使用します。
費用は6500円となります。
この5種混合ワクチンは犬ジステンバー、犬アデノウイルス2型感染症、犬伝染性肝炎、犬パラインフルエンザウイルス感染症、そして犬バルボウイルス感染症となっています。

このワクチンは主に他県に行く、山などで遊ばせる犬に使用します。
費用は8000円となります。
5種混合ワクチンのものに加えて、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ病の2種となっています。

初年度は登録費用も含んで、7100円、2日目以降は4100円となります。
生後91日を過ぎた犬には狂犬病ワクチンを年に1度摂取する必要があることが国で義務づけられています。
子犬は生後60日後から何度か多種混合ワクチンを接種するのですが、狂犬病ワクチンは、生後110日または、150日ごろに、多種混合ワクチンの合間かその後に接種するようにしましょう。

飼い主が任意で受ける感染予防接種は、一般的には混合ワクチンとなっています。
そして混合ワクチンは組み合わせによって2種混合から11種混合まで種類があります。
全ての犬に接種するように勧告されているワクチンはコアワクチンと呼ばれ、生育環境によって接種を推奨されているワクチンがノンコアワクチンと呼ばれています。

動物病院によっても異なるのですが、2種混合で3000円～5000円、7種以上になると7000円～10000円程度となります。

ワクチンは年に1度必ず必要なものとなり、国から義務付けられています。
ちゃんとはがきなどお知らせも届くので、心配はいらないです。
ただ狂犬病などにかかってからでは何もすることがないので、必ず年に一度ワクチンを忘れないようにしましょう。