留守番の練習をさせずにいきなり留守番??
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犬は犬種にかかわらず飼い主さんに依存心が強いタイプの犬もいます。普段から飼い主さんと離れたくないという気持ちが強い犬の場合には、留守番自体が苦痛です。なかなか慣れないというのも仕方のない話なのです。飼い主さんの留守があまりにも長いとい場合には、対策を考えなければいけません。
留守番が苦手な犬というのは、なかなか鳴かずに過ごすことが難しいのが現実です。長い留守番が日々必要と言う場合には、迎え入れる段階で「留守番ができること」を目標に育てなければいけません。そのあたりの意識は飼い主さんの方も高く持って、留守番の練習を徐々に行うなど、対処をしなければいけません。
分離不安症になってからでは遅い
飼い主さんがいない間に鳴き続けてしまう犬は、既に分離不安症を発症しているのです。どうしても飼い主さんの不在時には急激な不安に襲われてしまうのです。飼い主さんに帰ってきてほしいという気持ちで鳴き続け自分でも、気持ちの拠り所がなくなってしまうのです。犬にとってはたった数時間でも辛く深刻な時間が流れているのだと考えてあげてください。
分離不安症になるのは、どうしても留守番の練習ができていない状況で留守番を強いてしまったからだと考えてください。犬にも気持ちの免疫がどうしても必要です。不安を抱き始めると際限なくその犬は自分を追い込んでしまいます。
・自分の体を傷つけるようになる
・モノを壊す、誤飲をするなど次々の問題行動を起こす
このようになってしまうと、改善するまでに相当な時間と労力が必要になります。留守番中に、一度でも恐怖体験や強い空腹を感じてしまうとそのストレスから抜け出すことが出来ないのです。早急に改善をするまでは、長時間の留守番は体調不良の原因にもなるので注意が必要になります。
留守番が必要な家庭での対処方法は?
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犬にも精神的な疾患があります。動物病院で正直に相談をして改善できるよほうな方法を打診してみるのも一つの方法です。すでに問題行動を起こしているわけですので、こちらを改善しなくてはどうしようもないのです。安定剤を使うことの是非は。獣医さんの考えと飼い主さんの気持ちが一致しなければ処方は困難です。
留守番の練習を一からやり直して留守番をしてもらう環境を完璧に整えるようにするのも必要になります。知らない間に飼い主さんが外出をするという方法で。犬の方に「留守番」を意識させない配慮も重要です。
少しずつ飼い主さんも努力をする
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飼い主さんの生活や仕事、そして犬の方の状況や体調の変化などがうまくかみ合わない場合には、一時定期に短い時間だけの仕事に変更するなど、歩み寄る必要も出てきます。あるいは、安心して預けられる場所で少しずつ慣れてもらうようにするなど、方法はいろいろとあります。最近では幼稚園に入れて仕事の間はしつけや団体行動、その他お世話を受けて待たせるという方法も選択できるようになりました。
いずれの場合でも、あまりにも留守番時に鳴き続けるのは犬の方にもストレスが大きすぎます。そして近所迷惑ということも考えられますので、これからも犬と一緒に暮らすことを大前提にして、対処方法を考えてください。それが絶対に必要なことなのです。
鳴いても無視が出来るまで、犬と成長をすること
犬がいろんな対処法を経て短い時間なら吠えずに待てるようになったら徐々に留守番の時間を延ばしてください。そして最終的には飼い主さんが留守の間も自分なりに時間をやり過ごせるように、しつけてあげてください。そこまで到達をするには、犬、飼い主さんともに相当な努力が必要になります。何をどう試みても留守番時には犬自身が自傷を繰り返すなど、状況が芳しくない場合には、留守番を断念するほかありません。できることであれば犬と一緒に飼い主も成長できることが一番の幸せです。
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UCHINOCO編集部
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