犬が高いところに登るのはなぜ？気をつけることは？

ソファーなどの高いところにいると家の様子がよく見えます。見晴らしがよいという場合と、なんとなく高いところにいるだけで心地よいという思いが、高いところに登りたがる気持ちです。あまり深い意味がありませんが、一番有力なのは、家族の様子が一望できるという要素が一番強いのではないでしょうか。偶然にも高い場所から飼い主さんや家族の様子が見えた場合には、何度もその場所から家族を見守ろうと考えるようになります。

そして高いところというのは、たいてい座布団やソファーなどの状況で足元がかなり心地よいことが、癖の様になっているとも考えられるのです。一度味わった足の感触が良くて、またついつい登りたくなっているだけ、という説が一番有力なようです。偶然登った場所が心地よかったから又登りたい、とう理由は犬にはありがちな理由です。

日常的に飼い主さんたちが使っている、ソファーやクッションには、犬が大好きな匂いが付いていることがほとんどです。その上心地が良いとなると、その場所が大好きになってしなうのも無理がありません。高いところというよりも、自分たちの目線より高い場所に、飼い主さんがくつろぐ場所が存在するという偶然、高いところに位置していたということでもあるのです。好きな匂いに、高い場所と言うのは犬にとっては格好の遊び場になっていると考えるのが妥当でしょう。

そして、そこに立つとなんとなく、自分が偉くなっているような？そんな錯覚にも陥るというタイプの子もいます。犬の性格や個性はそれぞれです。気が強いタイプの子の場合には、その場所に他の犬が立ち入ることすら許さないような態度を示す場合も多々あります。あまりにも無防備に高い場所を作るのは喜ばしくありません。適度な高さであることが理想です。

当然のことながら、高い場所だからこそ飛び降りは危険なのです。すぐに足腰を痛めてしまいます。そして身軽なタイプの犬の場合には、一度飛び降りて成功をしてしまうと、何度でもチャレンジしてしまうという、癖にもつながるのです。それは厄介なことですので、注意深く見て飛び降りだけは辞めさせるようにしてください。猫と違って着地に失敗をすることで、ケガに繋がるのは言うまでもありません。ほんのわずかな高さであっても、着地の時に足を捻るとすぐに小型犬などの場合には歩けなくなります。高さのあるところから飛び降りるという行為を辞めさせないといけません。

普段からジャンプが得意という子に限り、危険を伴う行動を取ってしまいがちです。これにはとにかく用心を重ねておいてください。できるだけ飛び降りなくても済むように足場を作って（犬用スロープなど）犬が自然に行き来できるようにしてあげるように工夫をしておいてください。極端に高い場所というのは、絶対に家庭の中では危険です。

高い場所で喧嘩をしてしまうと落下する場合もあります。高いと言っても床から40センチ程度であっても転がり方によれば怪我をしてしまいます。順番に登れるのが一番良いのですがあまりにも競う場合には高い場所を撤去しなければいけなくなります。

何よりも犬の健康を一番に考えるようにしてください。それが絶対に健康リスクやケガリスクを守れる術です。高い場所は心地よい場所でなければいけません。しかも多頭飼いの場合にはみんなでその場所を共有できないと意味がありません。自分の立ち位置を誇示するための高い場所などは、家庭では必要ないと考えておいてください。