犬の視力は弱いはずなのに、なんで真っ暗な夜でもちゃんと分かっているように動けるの?
今回はそんな疑問についてお答えしていきます。
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犬の視力は本当に悪いの?!
犬の視力は本当に悪く0.2未満だと言われています。
運転免許でメガネを必要とされるのは両眼で0.7以下なので、
犬がどれほど視力が悪いかが理解できます。
またピントを合わせる能力が著しく低く、全体的にぼやけて見えます。
また色彩も赤は見えにくく、暗い灰色のように見えてしまうようです。青系の色は比較的ちゃんと見えます。
しかし狩りをしていた名残から、動いているものを捉える力(動体視力)は抜群なようです。静止していたら見えない距離にいる獲物でも、動き出したら見つけることができるという訳です。犬の見える距離の倍以上はこの動体視力にて発見できるようです。
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他の能力に長けている!
犬は視力は悪いですが、その分他の能力に長けています。
嗅覚・聴覚・視覚・味覚・触覚
五感の割合をパーセンテージで表すとどのような数字になるでしょうか。
嗅覚40%・聴覚30%・視覚10%・味覚10・触覚10%
ナント…視覚から得られる情報は、わずか10%だったのです。
ですから多少視力が弱くても、他の能力が超えて上回っているので困らないのかも知れません。
ちなみ人の場合は視覚が87%を占めているので、犬と人では五感にかなりの違いがあるのが理解できます。
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暗闇が平気な理由ってなに?!
優れた嗅覚が大活躍
視力が弱い犬は、暗闇になったら何も見えなくなってしまうのではないのか?
と視覚が87%を占めている私たちは犬に対して不安になってしまいます。
しかし、その心配はいりません。その一つに、犬は嗅覚がとても優れているという理由があります。多少見えなくても、嗅覚を利用できるという訳です。
この嗅覚は人と比較すると100万倍〜一億倍だと言われています。
目の病気にかかって、視力がさらに弱くなっても、嗅覚が助けてくれているので案外平気だったという意見もあります。
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僅かな光でも見える!
犬が狼だったころから、夜は月明かり程度の光で充分に生活出来ていました。
夜行性の動物なので夜に獲物をハントしにいきます。
また暗闇でさらに動くものは狼の得意分野です。
目に桿体という細胞が多いことやタペタム層があることにより、僅かな光でも目がよく見えるということです。夜にカメラで撮ると愛犬の目がキラリッと反射されて撮れたことはないですか?これはタペタム層によるものですで、それを持っていない人間はキラリッと光らないんですね。
犬のDNAにも狼の頃の名残が残っているのでしょう。
ですから、夜小さい電気でもつけておいた方がいいかな?と迷ってもその必要はありません。人と比べると約5倍程度は犬の方が暗闇では認識できるようです。
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カメラのフラッシュ機能はオフに!!
可愛い愛犬の姿を写真に収めたいときは、必ずフラッシュ機能がオフになっていることを確認してから撮影しましょう。
昼でもあのピッカとしたフラッシュは犬の目にはよくないですが、
夜暗い中に、とてつもない明るさの光が目に飛び込んできたら犬はびっくりしてしまいます。私たちはフラッシュが理解ができて、目を細めるなど心の準備もできますが、犬にとっては怖いもの以外何者でもありません。
また犬は暗闇では僅かな光でさえもキャッチできる目の構造をしています。
先ほど約5倍の光を認識できると伝えましたが、そうするとあのフラッシュは約5倍以上の強い光に感じるということです。
光を脳に伝えるための網膜という器官が、強すぎる光によって炎症や剥離を引き起こしてしまう恐れがあります。
ですからフラッシュは必ずやめましょう。
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視力は弱くても、犬が平気な理由はここにありました。
ぜひ夜寝るときは迷わず電気をオフにしましょう!
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UCHINOCO編集部
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