皆さんの愛猫は、毎日お通じがありますか?
毎日必ず1回の排便が理想とされていますが、中には1日2回だったり、1日置きだったりしますが、これはいずれも許容です。しかし、1日1回の排便のあと、2日以上なかったり、それ以上なかったりすると、これは立派な「便秘」です。
猫も人間と同じように「便秘」に悩む体質の子がいます。猫が便秘になるとどうなるのか、その原因と症状、そして普段からできる対策法について今回ご紹介します。
猫の便秘① 原因
①水分不足
便秘の原因の1つには、水分不足が考えられます。猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、そのために尿がとても濃くなり、腎臓に負担を掛けてしまいます。腎不全や泌尿系の病気を防ぐためにも、水の摂取は非常に大事です。
同じように、水分不足によって便秘も引き起こします。水分不足によって便が硬くなるため、スムーズな排便ができなくなります。
②毛玉がたまっている
キレイ好きな猫は、自分の体を頻繁に舐めます。その際、毛も一緒に飲み込んでしまうため、それが毛玉となって、胃や腸に溜まり、腸の動きが悪くします。これを「毛球症」といいますが、便秘の原因としてもっとも多いとされています。
③病気
腸閉塞や尿路結石、慢性腎不全、癌、切れ痔、腎不全などの病気にかかっている可能性があります。
④薬剤やストレス、遺伝的なもの
治療の上で服用や投与した鎮痛剤や硫酸バリウム、スクラルファート、抗コリン剤、抗ヒスタミン剤、制酸剤、利尿剤などが原因の場合があります。また、何らかの精神的なストレスがあったり、元々の遺伝的なものが原因だったりする場合もあります。
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猫の便秘② 便秘の判断日数と症状
2日以上出ていない場合は、便秘の疑いが濃厚です。原因次第では一過性だったり、様子見することもありますが、3日以上出てない場合は、便秘と病気の疑いがありますので、速やかに病院に行ってください。
また、何度もトイレに行ったり、排便する仕草をするのに出ない場合、排便が細い場合などは、便秘になっている原因を突き止めやすいので、必ず病院を受診しましょう。
もし、そのまま放置しておくと、大変危険な状態です!
猫の便秘が重症化すると、吐血、血便、歩行の不調、動かない、尿の出方がおかしいなどと、いつもとは違う様子が見られます。そんなときは日数など関係なく、すぐに病院に行きましょう!
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愛猫を便秘から守るために!普段からできる対策法
現在便秘になってしまっている場合は、前項のように、原因を突き止めるためにも病院を受診し、医師の適切な処置や処方を受けますが、できれば今後は便秘とは無縁でいたいですよね。
そんな飼い主さんのために、普段からできる対策法をお教えします!
①フードの見直し
猫のフードには、必要な成分や栄養素以外にも、実はあまり必要とされていない成分も入っています。そのため、余計に便秘しやすくなってしまい、フードの見直しが劇的な変化をもたらす場合があります。
便秘気味の猫には、繊維質や食物繊維を多く含む、排便や毛玉ケアに配慮したフードを選んでみましょう。市販されているフードにも、こういった商品はたくさんありますので、猫の好みや年齢・ステージに合わせて購入しましょう。
②水分摂取に努める
さきほどもお伝えしたように、猫は本来あまり水を飲まない動物ですが、そのことによって便秘以外の疾患も引き起こしてしまいますので、いつでも新鮮な水が飲めるように、飲み場所をたくさん設置してください。
いつもドライフードを与えている場合、そのドライフードを水でふやかしてあげるだけでも全然違いますよ。猫もいつもと違う匂いや食感なので、結構食いつきが良かったりします。
我が家の場合、夏は洗面器に水をはって、そこにペットボトルのフタを泳がせます。そうすると猫の性質上、必ず「ちょいちょい」と遊びますから、遊びながら手についた水を舐める、といった一石二鳥的なことをしています。
③オイルを舐めさせる
猫の便秘には「オリーブオイル」がいいとされています。スプーン小さじ1杯程度が良いらしいですが、あまり猫はスプーンから舐めてはくれません。なので、私は自分の指につけて、それをペロペロと舐めてもらってます。オリーブオイルじゃなくても、ワセリンでもいいそうです。ただし、オリーブオイルもワセリンも、過剰摂取は今度は下痢の原因になりますのでご注意を。
<猫草について>
猫の毛玉排出にいいとされる「猫草」ですが、我が家では一度も使ったことがありません。なぜなら、胃腸に弱い猫が摂取すると、かえって上手く排便できなかったり、吐き出せないことがあるからです。猫草の使用については、猫の体調や元々の性質をよく観察してから行ってください。
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まとめ
今回は「猫の便秘」についてご紹介しました。いかがでしたか?
最後に、猫の毎日の健康を管理する上で、大変役立つ「猫の排便・排尿記録」についてご説明します。我が家では、猫と暮らすようになったときから、毎日猫たちの1日ごとの排尿・排便記録を取っています。
カレンダーに、猫の名前とおしっこなら「小」、ウンチならば「大」という風にして、トイレの度に印をつけています。これをすると、「今日まだウンチしてない」「今日おしっこ少ない」という感じで現状が把握できるとともに、猫たちの排泄ルーティンも知ることができます。
万が一、何かあったときも、これを持って病院に行くと、先生とも話が早いですし、我々の記憶違いも起こりません。スムーズな受診ができます。お勧めです!
著者情報
UCHINOCO編集部
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