事故につながる危険性
最近ではノーリードの飼い主さんは減りましたが、それでも悲しい事故は後を絶ちません。まずは、事故の事例を紹介しましょう。
【飛び出し事故】
動物病院に行く際、いつも車で来院していたAさん。その日もいつもと変わらず、愛犬を後部座席に乗せて病院までの道のりをドライブしました。受付に行こうと後部座席のドアを開けた時、いつもとは違うことが起こってしまったのです。けたたましく響いたクラクションにAさんは咄嗟に振り返りました。その瞬間、普段は大人しい愛犬がパニック状態に陥りAさんの脇をすり抜け道路に走り出してしまったのです。Aさんも慌てて走り出しましたが間に合わず…愛犬はAさんの目の前で車に轢かれてしまいました。すぐに愛犬を抱き上げ病院に駆け込むも…即死の状態でした。
このような悲しい事故は実はかなり多いのです。
もし、犬をリードでしっかりと座席などに繋いでおけばこんなことにはならなかったでしょう。車に乗っている時にもリードは犬の命綱になってくれます。
いつもは大人しいからと油断してしまわずに、どんな時でもきちんと繋いでおくように心掛けましょう。
過失により損害賠償を支払うケース
犬は、条例で必ずリードに繋いでなくてはならないと定められています。その為、飼い主の不注意によって起こってしまった事故は飼い主の過失になってしまいます。
【1000万の損害賠償】
いつも大人しく、絶対に人を襲ったりしないからとリードを離して散歩をしていたBさん。Bさんの意識がほんの僅か逸れた瞬間、愛犬が突如走り出してしまったのです。突然現れたリードをしていない犬に驚いた通行人の一人が体勢を崩して転倒。その際に打ち付けてしまった手首は後遺症が残るほどの大怪我を負ってしまいました。
後遺症が残るほどの怪我を負わせてしまった場合、損害賠償は1000万を超えてしまうこともざらではありません。いつもの楽しい散歩の時間が、マナー違反をしてしまったばかりに到底支払えないような負債を抱えてしまうような事態になるかもしれません。
愛犬が犯してしまった罪は、全て飼い主の責任となります。
常に周りに気を配ることは大切なことです。ルールを守り安全に散歩しましょう。
しつけでの必要性
犬は、リードがあることでよりはっきりと主従関係を認識します。
犬は自由に過ごしすぎてしまうと、自分が家の中で一番上にいると勘違いしてしまうことがあります。そうすると、いざという時に言う事をきかなかったり、飼い主に対して攻撃的な場面が出てしまったりします。
あくまで、行動の主導権は人が握っているとリードトレーニングで教えてあげましょう。
病院に行った際にもきちんと人の方が立場が上だと認識していれば、どんなに病院嫌いで鳴いてしまう子でも無闇に先生や看護師に噛みついてしまう心配が減ります。
リードは愛犬との良いパートナー関係を築く為にも必要な物です。
まとめ
如何にリードが必要な物なのかご理解いただけましたでしょうか?
今回紹介させていただいた事例はほんの一部にすぎません。愛犬を失い心に傷を負ってしまった飼い主や、事故がきっかけで愛犬と一緒に暮らせなくなってしまった飼い主は意外と少なくありません。
どうか、愛犬を守るリードを手放さないで下さい。
リードは命綱であり、犬と飼い主を繋ぐ絆でもあります。
リードを繋ぐことで、犬はどんな時でも飼い主との繋がりがあることに安心して過ごすことができます。
愛犬をのびのびと暮らさせてあげたいのも、飼い主心です。その想いはお家の中や通い慣れたドックランで伝えてあげましょう。公園や動物病院など公共の場ではどのような危険が潜んでいるか分かりません。
気を付け過ぎるということはないので、常に気を配り犬との幸せな時間を心から楽しみましょう。
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UCHINOCO編集部
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