犬の感情は豊富なもの
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犬はその表情で様々な気持ちを表現します。特に寂しい時の表情というのは、たまらなく切ない感じがします。それは毎日、明るい表情から怒った表情までを飼い主さんの見せている犬だからこそ、寂しさをダイレクトに感じさせることができるのです。
飼い主さんのほうも、犬に寄り添って考えると感情が良く伝わってくるはずです。犬は人間と同じように感情豊かな生き物なのです。感情の中でも特に、寂しいという気持ちになったときにはこの世の終わりなのか?という表情を見せる犬もいるほどです。
寂しいという感情に弱い犬
普段は元気な犬でも飼い主と離れる時や、何か寂しい思いをしたときには表情も一変します。そして寂しい時の感情表現をしてきます。飼い主が切ない気持ちになるほどに、そのもの悲しさは強烈な印象があります。例えば、鼻を鳴らすような鳴き声や、何度も飼い主さんの表情をのぞき込むような瞳です。その時に涙を貯めている場合もあるほどです。
犬はとても感情が豊かです。涙は寂しい時にも出てしまうのです。飼い主さんと離れて過ごしていて感極まったときにも涙は出ます。好きな人と離れることが、たまらなく寂しいと感じるのは、人間だけではなく犬も同じ感情を持つのです。
犬が寂しい時を相手に伝える表現方法とは?
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急に飼い主さんの視線を外して遠くを眺めているときには、かなりの寂しさを感じているときです。飼い主さんが長期の出張に出かけてしまう時や、お留守番のためにペットホテルに預けられる時に見せる表現方法です。これで多くの飼い主さんは身を切るような寂しさを感じ、犬の気持ちを痛感させられると言います。
それは作り芝居でもなんでもなく、犬がストレートに表現をしている寂しさの気持ちなのです。大型犬でも小型犬でも同じような物悲しい表現をするものです。飼い主さんは切ない気持ちで泣けてくるのです。それほどに犬は自分の寂しさをそのまま、飼い主さんに伝える術を持っているわけです。
寂しい時は隠せない
犬は痛みや辛さを隠して飼い主さんを安心させようとする強い精神力を持っています。その反面、寂しさを隠すことができません。寂しい気持ちを感じたときには、決まって前脚を舐め続けるのはよくあることです。言葉にならない、寂しさヘのジレンマが前脚を舐めるという行為につながってしまうのです。そして上目遣いで飼い主さんを眺めます。これは、飼い主さんの心をわしづかみにされてしまう瞬間です。
悪戯をして気を引こうとする表現
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犬の中には寂しさから問題行動を起こす場合もあります。例えば一人でお留守番をさせられているときに家中のものを壊してしまったり、前脚を舐め続けて自傷行為をしてしまう場合もあるほどです。既に分離不安という状態に陥っている場合には、寂しいという気持ちが、病的に心のなかを支配してしまい、どうすることも出来なくなっているのです。
悪戯をすれば、飼い主さんがどこにも行かずに傍にいてくれるという考えを持つわけです。なんて安直な考え方をするのだろうと、飼い主さんの方が辛い気持ちにさせられるものです。
悪戯の後は吠え続ける
声が枯れるほどに泣き続けて寂しさを表すタイプの犬もいます。飼い主さんが帰ってくるまで鳴いて待つというのも体力を消耗し、精神状態を劣悪にするものです。寂しいという気持ちがどうしようもないくらいに犬に襲いかかっている状態です。同じようなことが続かないように、分離不安になっている可能性も考えて心が穏やかに過ごせるようなお留守番方法や、場合によっては動物病院に相談をする方が賢明です。
寂しいのは苦手!
犬は孤独が苦手です。それは大前提だと考えておいてください。寂しい時には心が壊れるほどに寂しさを表現します。寡黙な犬は内に秘めたい思いをそのまま抱き続けて免疫までも下げるほどに体調を悪化させる場合もあるのです。状況に応じて、寂しさの表現が酷い場合などは、適切に対処を考えてあげることが飼い主さんとしての責任です。心穏やかに過ごせることは犬の健康リスクを下げて長生きにも繋がるのです。飼い主さんの采配一つで寂しさを軽減することもできるのです。
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UCHINOCO編集部
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