愛犬に破られて、いつでも網戸や障子がボロボロな状態では、見た目も悪いですが犬が外に逃げ出し危険です。しょっちゅう張り替えるのは手間も費用も容易ではありません。犬が網戸を破ってしまう原因(理由)によって対処の方法も変わってきますので、まずは、なぜ愛犬が網戸を破いてしまうのか理由を確認してみましょう。
犬が網戸を破る理由とは?
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網戸を破く理由として考えられるのは、犬に「網戸が見えていない」「認識していない」ケースが考えられます。もともと犬の視力は低く、平均で0.2~0.3程度といわれています。その上、人間に比べて焦点を合わせる能力も低いため、犬の視界は「ぼんやり」としているのです。
つまり、透けた網戸が犬には認識しにくく、見えていない可能性もあります。特に最近の網戸は景観を良くするために、透け感が高い仕様になっていて、犬にとっては認識が難しくなります。
室内で遊んで興奮している時など、網戸が無いと勘違いして、走って突っ込んでしまう犬もいます。この時に痛い思いをすれば「危険なもの」として認識しますが、たまたま網戸が破けて外に出られて楽しい思いをしてしまうと、「網戸を破くと外に出られる!」という学習をしてしまいます。そうなると、自ら網戸を破いて脱走することが常習化する可能性もあります。一旦覚えてしまうと、叱ってもすぐに直すことは難しくなりますので、早いうちに網戸を破られない対策をしましょう。
犬が障子を破るのは・・・?
障子は網戸とは違い、いくら視力の低い犬でも認識できるものです。明らかに故意に破くのは、単純に「面白いから」、または破くことで「飼い主の気を引きたい」といったことが考えられます。
障子を破られれば飼主としては、「あーっ!!」などとリアクションをしてしまいますが、犬は飼い主にかまってもらえたと勘違いします。あくまでも、「騒がず冷静な態度」で、いけない事だと教えてください。障子破りは、何とかしつけで改善したいところですが、クセになっていることを止めさせるのは時間がかかります。
網戸や障子破りの対策法
誤って破いてしまう場合も、クセになって破く場合でも、頻繁に破られない対策をする必要があります。具体例をご紹介していきましょう。
網戸の対策方法
まず一つ目の方法は、網戸の前に障害物を置き、網戸に突っ込めない状態にすることです。ソファーや植栽を置くなど、網戸をカバーする形でインテリアを配置します。
二つめの対策は、低めのパーテーションや置くだけのゲートなどを設置する方法です。ホームセンターなどで売っている、ガーデニング用のフェンスを利用してもいいでしょう。犬用のゲートより安価で、見た目もオシャレなものがたくさん出回っています。
三つめは、網戸の網をペット対応の丈夫なものに替える方法です。最近は猫の爪で引っ掻いても破れない網が、インターネットなどでも販売されています。通常の網に樹脂加工を施したもので、通気性も問題ないようです。
さらには、網戸の上から部分的に貼り付ける網もありホームセンターで入手することが可能です。
シールタイプの網戸の保護カバーは網戸の上から貼ることができ、ホームセンターで簡単に購入することができるので手軽な点が魅力的ですね。
値段も数千円ほどで購入可能です。
時間がない!早く網戸を破られないように対策したい飼い主さんにオススメです。
また、張替えが面倒な方もおススメです。
障子の対策方法
障子の格子部分に前足をかけられないように、障子戸の表と裏を反対にします。愛犬がいる部屋側を格子の出ていないツルっとした面にしておけば、手をかけられないのでいたずらしにくくなります。
また最近は「プラスチック障子」と呼ばれる、強度の高い障子紙がありますので、張り替えるのもいいでしょう。
愛犬の状態をよく観察しよう
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網戸や障子を破る行為は、犬のストレスが溜っている可能性も考えられます。
愛犬のストレスの原因として考えられるのが、「お留守番の時間が長い」「散歩の時間が足りない」「運動不足」「分離不安」などが考えられます。
愛犬のストレスが破壊行動につながっている場合には、ストレスの原因を早めに特定して取り除いてあげることが大切になります。
病は気からという言葉があるように、愛犬のストレスをそのまま放置しておくと下痢や嘔吐などの体調不良を起こす原因にもなります。
最悪、網戸などの物だけでなく自分の毛をむしったり、飼い主さんに攻撃的になったりなどの深刻な状況になる場合もあります。
大切なのは例え忙しくても、愛犬とのコミュニケーションをしっかりと取って普段からの様子を観察することです。
普段から愛犬の様子を観察することで少しの異変でも気づくことができ、病気や怪我にも早期に対応することが可能です。
また、愛犬が網戸を破る理由として怪我や病気の可能性もあります。
痛みや苦痛を紛らわすために破壊行動をする場合もありますので網戸を破る他に下痢や嘔吐、食欲不振などの症状がある場合には早めに動物病院を受診するようにします。
愛犬のサインを見逃さないようにして、快適なドッグライフを送るための参考にしてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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