1.チャイニーズ・リー・ファの基本情報
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中国を原産とする猫の種類です。中国国内では、狸花猫(リファマォ)などと呼ばれ、古くから愛されています。ずんぐりどっしりとした体つきで、体重は3㎏~6㎏くらいまで平均的に増えて行きます。メスとオスでは体格が異なり、オスが大きくなりやすい傾向です。
2. チャイニーズ・リー・ファの特徴や性格について
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チャイニーズ・リー・ファには、ヤマネコの血が受け継がれていると言われています。そのため、どこか野性味のあるワイルドな雰囲気が見受けられるのです。黒と茶色のはっきりとしたキジトラ模様を持ち、被毛は短毛がびっしりと生えているタイプとなります。
ころんと丸い頭と輪郭、丸みを帯びた耳、鼻梁のとおった鼻、アーモンド形の目と、彫りの深い顔立ちが特徴的。耳の先には、ふさふさと柔らかい毛が生えています。目は、グリーン、イエロー、アンバーなどになるでしょう。
性格はおだやかで我慢強く、飼育しやすい性質の猫です。特にその我慢強さは、特筆すべきところでしょう。ほかの猫に多少嫌なことをされても、耐えることができてしまうのです。どうしても腹に据えかねるというときは、そっとコミュニティを離れることが多い傾向にあります。不要な争いを好まず、平和的な思想を持った猫であると言えるでしょう。とは言え、過剰なストレスを与えることは決して猫が暮らす環境に良いとは言えません。あまり我慢させすぎず、適切にコミュニケーションをはかれるよう気を配りましょう。静かに過ごしたくなることもあるので、1匹でいるときには少し様子を見て接してあげるようにしてください。
また、チャイニーズ・リーファは運動好きで活発です。好奇心も旺盛ですから、登れる場所や隠れる場所などを用意してあげると良いでしょう。1匹でも遊べますが、飼い主やほかの猫と遊ぶことを好みます。
3. チャイニーズ・リー・ファの歴史について
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チャイニーズ・リー・ファは、中国に古来から生息していた猫です。宋王朝時代(960年 ~1279年)にはすでに人間と生活をしていたという記録もあり、その歴史の深さをうかがい知ることができます。イエネコ(人に変われる猫の種類)としては、世界で最も古い部類に入るでしょう。
しかし、2000年代初頭に中国国内で開かれたキャットショーに出演するまで、世界はその存在を知ることはありませんでした。2010年には、CFAという猫登録団体が正式に猫種として認定。はじめて、多くの愛好家にその名を知られるようになったのです。
けれど、中国でのみ繁殖してきたという経歴と、黒茶のキジトラのみの模様という姿から世界では愛好者が少ないという側面もあります。それゆえ繁殖に積極的ではないブリーダーが多く、世界的には普及していません。交雑により原種が薄れて行ってしまうという危惧もあり、2018年現在においてはCFAでも猫種としての登録を一度解除されています。
4. チャイニーズ・リー・ファ・気を付けるべき病
特に重大な遺伝性疾患は見つかっていません。もともとの体質も大変丈夫ですから、あまり神経質にならずに飼育をすることができます。しかし、運動不足に陥ったり、食事を多く摂りすぎる生活が続くと太りやすくなります。それと関連して、糖尿病なども起こりやすくなる危険性がありますから、十分配慮してあげましょう。
避妊・虚勢手術後には代謝が落ち特に肥満傾向に傾きやすくなりますから、高カロリーな食餌ばかりにならないよう気をつけなければなりません。
5. チャイニーズ・リー・ファ・食べ物の注意点
前述したとおり、家庭内で飼育するチャイニーズ・リー・ファには肥満の心配があります。ですから、過剰なカロリーを摂らせることには注意が必要です。体重が増えてきたらフードを低脂肪のものに変えるなど、配慮しましょう。また、おやつも頻繁に与えすぎることは避け、用量を守って食べることができるよう気を配ってください。
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UCHINOCO編集部
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