人間も水分補給がとても大切ですよね。犬も同じです。
水分不足が続くと脱水症状を起こしたり、病気の原因にもなるので、こまめな水分補給が大切になってきます。
私たちは意識的に水分をとったり、質のいい水を飲んだりすることが出来ますが、犬に「水を飲んで!」言っても飲んでくれるわけではありません。
それではどんな工夫が必要なのでしょうか?
水分不足が原因で起こる病気と水を飲ませる工夫を一緒に紹介していきます。
水分不足が原因で起こる疾患
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犬が1日に必要な水分量は、1日に必要なエネルギー量とほぼ一緒だそうです。
500kcal必要であるのなら、500mlの水分が必要ということになります。
個体によって差はありますが、極端に水分が少ないと脱水になる場合もあります。
では、水分量が不足するとどうなるのでしょうか?
膀胱炎や膀胱結石
飲水量が少ないと、どうしてもおしっこの回数や尿量が少なくなってしまうため、尿道から侵入してきた細菌を流すことが出来ず、膀胱炎を引き起こしてしまう事があります。
また、細菌が膀胱内に侵入し膀胱炎になると結石ができやすくなります。すると膀胱内にできた結石を流すことができず、石がどんどん大きくなり膀胱結石になってしまう事もあります。
膀胱に結石ができると膀胱内を傷つけて、また炎症が起こり膀胱炎を引き起こします。こうして膀胱炎と膀胱結石の無限ループができてしまうのです。
膀胱炎や膀胱結石になると血尿がでたり、細かい石が尿道につまっておしっこが出なくなったりして、尿毒症になる可能性もあります。
うちの子は水を飲む量が少ないかな?とおもったら、おしっこをチェックするようにしましょう。
腎臓疾患
腎臓は体の中の老廃物を排出する役割があります。
体の中の水分量が少ないと、老廃物の排出に負担がかかり腎臓に負担がかかることになります。
慢性的に水分量が足りてなかったり、脱水状態なのであれば動物病院に相談してみるものいいかもしれません。
水を飲ませる工夫をしよう!
水分量が不足していると体に悪影響だということは分かりました。
では、どうやって水を飲ませるようにしたらいいのでしょうか?
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水を飲む環境を整える
まず、水を飲む器や水自体が不衛生だと嫌がる事もありますし、健康にも良くありません。清潔な器で清潔な水を飲ませるようにしましょう。
また、多頭飼いの場合などは、器が1つだと水が飲めない犬がいるかもしれません。頭数̟プラス1の器の数を用意してあげると、喧嘩することなく水を飲むことが出来ます。
そして、いつでも自由に飲みに行ける場所に、水を置くようにしましょう。
飲みたいのに別の部屋にしか水がない、という状況では脱水症状になりかねません。
フードをふやかす
普段ドライフードを食べている犬には、ドライフードを水やお湯でふやかして与えると、自然と食事と一緒に水分を補給することになるのでお勧めです。ただ、ふやかすことで風味が変わったり、ふやかしたフードを嫌う犬もいるので、食べない様であれば無理をしないようにしましょう。
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肉や魚、野菜の煮汁を与える
肉や魚、野菜を茹でた後の煮汁を与えると、味がついているので喜ぶ犬が多いです。
このゆで汁でドライフードをふやかすのもお勧めです。
犬に調味料による味付けは必要ないので、あくまで何も味付けをせず、茹でたあとの煮汁だけを使うようにしましょう。
ウェットフードを与える
それでもどうしても水分量が増えないという時は、ドライフードをウェットフードに切り替えるという方法もあります。ウェットフードはドライフードに比べ水分量が多く、嗜好性も高いので食べやすいフードです。
ただ、やはりウェットフードだけでは水分量を補いきれないので、水や水分をとる必要があります。
また、ウェットフードはドライフードに比べて値段も高く、おいしくできているため、ウェットフードに慣れてしまうとドライフードを食べなくなってしまう場合があるので、様子を見ながら使うようにしましょう。
犬に水を飲ませるのは苦労しますよね。
これでも飲水量が極端に少ない場合は、なにかしらの病気の可能性もあります。
心配な場合は一度動物病院を受診してみましょう。
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UCHINOCO編集部
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