猫の運動不足を解消するためには室内で十分に運動できる環境を用意する必要があります。そこでおすすめなのがキャットタワーの導入です。1台で遊び場、寝床、隠れ家など何役もこなすキャットタワーは優れ物、とはいえどのようなタワーを選んだら良いのか分からないという方も多いでしょう。そこでキャットタワーの選び方について解説します。
1.キャットタワーの重要性
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完全室内飼いの猫は運動不足になりがちです。肥満は肝臓に脂肪が蓄積されることでで脂肪肝、血中中性脂肪が増加することで動脈硬化や心筋症、血糖値が上昇することで糖尿病といったさまざまな病気の原因になります。愛猫に健康で長生きして貰うためには適度な運動が必要です。とはいえ狭い室内では走り回っての運動は難しいという場合も多いでしょう。猫の祖先は木登りをして暮らしていました。丈夫な足腰の筋肉を維持するためには上下運動が欠かせません。そこでおすすめなのがキャットタワーの導入です。
タワーの上り下りによって室内で不足しがちな上下運動を補うことができます。また高いところに上ることは猫の欲求を満たすことにもなります。常に縄張りを意識している猫は、高いところに上って下を見下ろすことで自分の存在を示そうとするからです。窓際に設置することで展望台となり外を眺めることができます。外に出ることができない完全室内飼いの猫にとっては、外の景色を眺め鳥などの小動物を見るだけでもストレス解消になります。
2.キャットタワーの種類「据え置きタイプ」
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固定しないタイプのタワーです。天井を傷つけないため賃貸住宅にお住まいの方に適しています。固定しないからといって不安定というわけではなく、頑丈な土台に支えられているため重量感があります。とはいえ猫が激しく暴れるとどうしても上のほうがグラグラするため怖がりの猫は上りたがらないことがあります。一方で、タワーを移動させることができるため掃除のときは楽です。また安定感を確保するために高さのあるものほど大きく、バランスを取るために上に行くほど狭くなるピラミット型をしているためデザインに制約があります。高さは1m以下の子猫用のものから、人間の背丈ほどの高さまでありますが、1m50cm程度の高さのものか主流です。
3.キャットタワーの種類「天井突っ張りタイプ」
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天井に木ネジで固定するタイプのタワーです。天井を傷つけるため賃貸住宅では耐震マットなどを挟んで固定します。ネジで固定するよりも強度が落ちるため、猫が飛び乗ったり飛び降りたりしたときにグラグラすることがあります。最大のメリットは何と言っても天井に届く高さがあることです。高いところが大好きな猫ちゃんでも大満足です。天井にしっかり固定することで、安定感とバランスが確保され猫が飛び乗ってもビクともしない作りになっています。据え置きタイプよりも軽く省スペースに設置できるのもメリットです。デザインにも制約がないため、さまざまな作りのタワーが売られていて選ぶのが楽しいです。おすすめはたくさんのステップやハウスがついているタワーです。階段やハンモックといった仕掛けがあるタワーならいろんな遊び方ができて猫を飽きさせません。
4.おすすめキャットタワー
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4-1.アドメイト 猫のおあそびポール お魚ファミリー ハイタイプ
お魚の形をしたステップが可愛いキャットタワーです。なんと言っても魅力は1万円を切る価格と、50×50cmという狭いスペースに設置できて場所を取らない大きさです。高さは135cmとやや低めですが大きめの台座があり窓から外を見るのに最適です。さらに同じブランドのミドルタイプとロータイプを組み合わせることでタワーを拡張することができるのも楽しいです。成猫だけでも子猫にもおすすめのタワーです。
4-2.ペッツデポ オリジナルねこタワー ツインハウス
3匹以上の成猫を飼っている方には大きくゆとりのあるキャットタワーがおすすめです。ベージュと黒のツートンカラーがシックな天井突っ張りタイプのこのタワーは、トップは189cmの高さがあり55×33cmと広々としています。これなら複数の猫が上がっても余裕があります。ハウスは大小の2つ、それぞれ上り下りしやすい階段がついています。取り合いにならず大きな猫でもくつろいで過ごせます。板に貼られた布は手触りの良いジャギー生地で、表だけでなく裏にも貼ってあるので安っぽさがありません。ポールもたくさんあるので思う存分爪とぎができます。ペッツデポのキャットタワーは1つの商品が完成するまでに、何度も猫に使わせてテストをしているため、本当に猫が使いやすく上り下りしやすい作りになっています。
4-3.ペッツデポ オリジナルねこタワー ラージスリープ
シニア猫や運動能力が低い猫におすすめのキャットタワーがこれです。据え置きタイプですが高さは152.5cmあります。これなら高いところが好きな猫ちゃんでも満足できるでしょう。もちろん足腰の弱ったシニア猫にも配慮した作りが特徴です。ステップとベッドの段差は全て25cm以内、シニア猫だけでなく子猫でも簡単に上り下りできる階段状になっています。全てのステップには厚さ7mmのやわらかな生地が貼られ、足腰に優しい設計になっています。上のほうには大きな猫でもくつろげるハウスが1つあり、トップには35×35cmの箱型の台座が用意され、フカフカのクッション付きです。さらに中段には50×60cmの大きなステップがあり、体調が思わしくなくトップまで上がれないときでもくつろいで過ごすことができます。長いポールが複数あり爪とぎもたくさんできます。
完全室内飼いの猫は運動不足になりがちです。肥満は病気のリスクを高めますから、室内でも十分に運動させるためにおすすめなのがキャットタワーです。据え置きタイプと天井突っ張りタイプがあり住宅事情に合わせて選んでください。高さは1m以下の小さなものから天井に届くものまであります。猫の数やライフステージに合わせたタワーを選びましょう。
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UCHINOCO編集部
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