お散歩デビューの時期はワクチン接種後
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散歩の目的の一つとして、子犬に社会性を身につけさせることが挙げられます。常に家の中にいて家族以外の人と触れ合わず外の世界を知らないまま過ごすと、異常に怖がりになったり逆に攻撃的になったりします。なるべく早い時期から外へ連れ出したいと思う飼い主は多いでしょう、しかし、まだ抵抗力の弱い子犬は感染症にかかりやすいので気を付ける必要があります。
抵抗力の弱い子犬の時期には、病気から身を守るため数回のワクチン接種を行います。ワクチン接種の時期は病院によっても異なりますが、一般的に生後42日から60日頃にかけて1回目、生後90日頃に2回目、生後120日頃に3回目を行うことが多いようです。体内でしっかりと抗体を作ってから外へ出さないと感染症にかかり、最悪の場合は死に至ることもあります。そのため、子犬の散歩を始める時期は2回目のワクチン接種後が良いとされています。
最初は外に慣れさせることから
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2回目のワクチン接種が終わったら、早速子犬を外へ連れ出してみましょう。ただし、初めからリードをつけて歩かせるわけではありません。今までずっと家の中ばかりにいた子犬にとって、外の世界は新鮮で刺激がいっぱいです。いろんなものに興味を示す一方、車をはじめさまざまな音で溢れている世界は恐ろしくもあります。まずは、飼い主が抱っこしたまま散歩してみましょう。飼い主の腕に抱かれていると安心感があり、恐怖も半減します。怯えている場合は、優しく声をかけてあげてください。外の音を聞かせたり、土や草の匂いを嗅がせたりすることから始めるのが大切です。
外の世界では不特定多数の人に出会うので、社会性を身につけさせるにはいい経験となります。もし、子犬があまりにも怯えているようなら、無理せず早めに帰宅しましょう。少しずつ慣れさせることが重要なのです。
リードをつけて地面に立たせてみよう
外の世界に慣れてきたら、リードをつけて地面に立たせてみます。この時、無理に歩かせる必要はありません。しばらくじっと子犬の様子を観察してみましょう。肉球で直接地面の感触を感じるだけでも効果的です。自然と子犬が歩き出すようであれば、リードを引っ張らないように気をつけて後をついていきます。最初は子犬に任せ、無理をさせないことが大切です。この時点で無理してリードを引っ張って歩かせようとすると、後々散歩に恐怖心を抱くことになる可能性もあります。歩く時間や距離はあまり気にせず、少しずつ散歩の量を増やしていくことをおすすめします。また、車が多い道路の近くはどうしても恐怖心を抱いてしまうので、静かな公園やドッグランなどで歩かせるのもいいでしょう。
成犬の散歩とは違う子犬の散歩
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成犬の散歩の主な目的は運動不足の解消や、飼い主と一緒の時間を共有することなどです。また、犬は嗅覚が大変優れていますが、外で草や花、他の犬の匂いを嗅ぐことが刺激となり、嗅ぐ能力を維持することができます。いつも家の中ばかりにいてはストレスが溜まるので、外を散歩することでストレスを解消するという目的もあります。一方、子犬の場合は、これらに加えて散歩によって人間社会に適応できる能力を身につけることも大切な散歩の目的です。いろんな環境に慣らして経験させることが、後々しつけをスムーズに行えることにも繋がります。子犬にとって散歩は学びの時間でもあります。はじめは無理せずゆっくりと外の世界へ慣らしていきましょう。
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UCHINOCO編集部
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