猫に毛玉ができる原因とは?

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猫はとてもきれい好きな動物であり、暇さえあれば自分で自分の体を舐めてグルーミングを行う子が多くいます。
そんな猫ちゃんですが、ふと愛猫の被毛をチェックすると「毛玉」を発見することもあるでしょう。
自分で毛づくろいをしているのにも関わらず、猫の被毛に毛玉ができてしまうのには「余分な被毛」が主な原因とされています。
特にブラッシングの頻度が低かったり、服や首輪をずっと着用していたりする場合は要注意!
余分な被毛が体から離れず、他の毛と擦れることでもつれを起こしてしまうことで毛玉ができてしまうんです。
また、猫種や年齢によっても毛玉のできやすさが異なります。
一般的に短毛種よりも長毛種、子猫・成猫よりもシニア猫の方が毛玉ができやすい傾向にあります。
猫の抜け毛・毛玉対策をしておかないとどうなる?

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多くの猫を悩ませる「毛玉」ですが、普段からしっかり対策をしておかないと思わぬ健康トラブルにつながる可能性があるんです!
例えば被毛にできた被毛のもつれ・毛玉を放っておくと、普段の生活の中で絡んだ被毛によって皮膚が引っ張られるため、猫にとってストレスになります。
また、被毛がもつれていると湿気が溜まりやすくなるため、かゆみ・皮膚炎などの原因になることがあります。
毛玉のもととなる「抜け毛」も要注意です!
猫は自分でグルーミングをしますが、毛づくろいの際に取った抜け毛は飲み込んでも消化されず、胃の中で毛玉となってしまうことも。
基本的に体内にできた毛玉は吐き出すことで体外へ排出されますが、上手く吐き出せない場合は消化管の中で溜まってしまい毛球症のリスクが高くなります。
可愛い愛猫を健康リスクから守るためにも、日々の抜け毛・毛玉対策は必須ですよ!
日常でできる猫の毛玉対策方法

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放っておくとさまざまなトラブルにつながる「毛玉」。
日常生活の中で簡単にできる毛玉対策方法を取り入れることで、毛玉ができても落ち着いて対応できますよ。
ここからは、日常でできる猫の毛玉対策方法を紹介します。
自宅でのブラッシング
愛猫の毛玉対策において「ブラッシング」は何より大切!
自宅でこまめにブラッシングをすることで、毛玉のもととなる被毛のもつれ・抜け毛を取り除けますよ。
猫のブラッシングをする際には専用のブラシ・コームを使い、もつれが酷い場合はグルーミングスプレーなどを併用するとよいでしょう。
基本的なやり方は短毛種・長毛種で少し違っており、次のような手順で行います。
被毛や皮膚に負担をかけないように、毛の流れに沿ってやさしくブラッシングしてあげてくださいね。
≪短毛種猫のブラッシングのやり方≫
1.顎の下・頭の後ろなをコームでやさしくとかす
2.背中と腰、尻尾まわりの毛を、背中からお尻に向かってブラシでとかす
3.お腹の毛を、毛並みに沿ってブラシでやさしくとかす
≪長毛種猫のブラッシングのやり方≫
1.ピンブラシやコームなどを使い、体全体の毛をとかし、毛玉やもつれをほぐす
2.スリッカーブラシを使い、背中からお尻に向かって毛をとかし、抜け毛を除きながら、もつれを細かくほぐす
3.おなかや顔回り、足はコームを使い、やさしくとかす
必要に応じてシャンプーでお手入れする
猫のお手入れは基本的にブラッシングだけでOKですが、抜け毛や汚れが酷いときは定期的にシャンプーをしてあげるのも毛玉対策に有効です。
特に長毛種の猫は毛が長い分、自分で行うグルーミングやブラッシングだけでは被毛の奥の汚れまで落としきれないこともあります。
毛玉や被毛のもつれを防ぎ、奥の汚れまでしっかり落とすためにも、シャンプーの前には丁寧にブラッシングをしてあげてください。
≪猫のシャンプーのやり方≫
1.お湯は35~38度に設定する。シャワーをかける前に飼い主さんが手で触れて温度チェックをする
2.お尻・背中からゆっくりシャワーをかけ、全身をぬらす
3.猫用シャンプーを取り出し、手で十分に泡立てる
4.被毛の流れに沿って、猫の体を優しく洗う
5.洗い残しがないように、しっかりすすぐ
6.すすぎ終えたら、タオルで水分を取ってからドライヤーで乾かす
毛玉ケア用のフードを与える
体内でできた毛玉については、毛玉ケア用フードを与えるのもよいでしょう。
毛玉ケアを考えて作られたキャットフードには食物繊維が豊富に含まれており、消化管の働きをサポートしてくれます。
体内の毛玉をフンと一緒に体外へ排出するのを促してくれるので、体内に毛玉が蓄積するのを防ぐだけでなく、毛玉の吐き戻しによる体の負担を軽減できますよ。
【短毛種向け】猫の毛玉対策におすすめのグッズを紹介!

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短毛種は長毛種に比べると抜け毛が目立ちにくいですが、猫種によっては一般的な長毛種と同じぐらい抜け毛・毛玉ができることもあります。
短毛種ならではの特徴に合わせて作られたグッズを使うことで、より効果的に毛玉対策ができますよ。
ここからは、短毛種の猫の毛玉対策におすすめのグッズを紹介します。
短毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(1)ピローコームE1 やわらかめ
お手入れ中の安定感を高めるためにハンドルを大きめにデザインした、短毛種向けのグルーミングコームです。
コームの歯はソフトに作られており、愛猫の体に合わせて柔らかくしなるので、腰骨や関節などの細かい部分まで抜け毛ケアできますよ。
長さのある歯が被毛の奥まで届くだけでなく、グルーミング中に皮膚を傷付ける心配もありません。
コームの懐部分に抜け毛が溜まるデザインになっており、グルーミング中に抜け毛が散らからない点も嬉しいポイントです。

短毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(2)APDC 猫用プロフェッショナルグルーミングスプレー
皮膚も被毛もデリケートな短毛種の猫のお手入れにぴったりな、犬用グルーミングスプレーです。
「天然のシリコンオイル」と呼ばれるブロッコリーシードオイルを配合しており、ブラッシング中の被毛を傷めにくいのがポイント。
茶葉エキスやヒマワリ種子油などの潤い成分も入っているので、傷んでいる毛を健康な状態にするほか、乾燥も防ぐことができます。
また、被毛に直接吹きかけてコームでほぐすだけで被毛の絡まりを防ぎ、すでにできてしまった毛玉を除去します。

短毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(3)Petio プレシャンテ ハードスリッカーブラシ
毛玉の原因となる抜け毛・被毛のもつれをすっきり取り除くことを考えた、短毛種用のスリッカーブラシです。
ブラシの歯は先端が丸く加工されたコーティングピンで、ブラッシング中に猫の皮膚を傷つけにくくなっています。
丈夫なステンレス素材の歯なので、被毛の奥の細かい抜け毛までしっかりキャッチしてくれますよ。
ヘッド部分は柔らかいウレタンクッションを採用し、愛猫の肌への負担を軽減しているのも嬉しいポイントです。
ブラシヘッドの幅が広いので、体格が大きな猫ちゃんのグルーミングにもぴったりです。

短毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(4)イースター 毛玉すっきり かつお味
体内の毛玉をスムーズに排泄できるように考えられた、成猫用の総合栄養食です。
食物繊維源のセルロースが体内で毛玉ができるのを防ぎ、体外へ排出するのをサポートします。
毛玉はフンと一緒に排出されるため、吐き戻しによる愛猫の負担を減らせるでしょう。
マグネシウム含有量も調整されているので、毛玉だけでなく下部尿路の健康もサポートできますよ。
嗜好性を高めるためにかつお節パウダーやじゃこが入っているので、キャットフードへの食いつきが悪い猫ちゃんにもおすすめです。

短毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(5)森のトンネル グルーミンググローブ
デリケートな短毛種猫を優しくグルーミングできる、グローブ型のグルーミングブラシです。
グローブの表面には抜け毛や汚れを絡めとる突起が付いているので、手にはめて愛猫の体をなでるだけで簡単に抜け毛ケアができますよ。
普段通りコミュニケーションを取りながらお手入れができるから、ブラシが苦手な猫ちゃんにもおすすめです。
グローブは水洗いOKなので、使った後のお手入れも簡単ですよ!

【長毛種向け】猫の毛玉対策におすすめのグッズを紹介!

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短毛種に比べて毛が長い分、抜け毛や毛玉ができやすいのが長毛種。
隅々まで十分に毛玉対策をするためにも、被毛の奥に隠れた抜け毛までしっかりケアできる作りになっているグッズを使うことが大切です。
ここからは、そんな長毛種の猫の毛玉対策におすすめのグッズを紹介します。
長毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(1)岡野製作所 ONS 並両目金櫛
被毛の絡まりが気になりやすい長毛種猫のお手入れに便利な、スチール素材のペット用コームです。
粗目と細目の2種類のコームが一体になっているので、愛猫の被毛の状態に合わせて使い方を変えられますよ。
被毛のもつれは粗目でほぐし、細目を使って毛並みを整えることで美しい仕上がりになります。

長毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(2)ループ ビューティーボタニカルグルーミングスプレー
化粧品研究施設との共同開発によって誕生した、敏感肌のペットも使えるグルーミングスプレーです。
静電気防止や抗菌・消臭、虫よけなどといった多彩な効果が期待できる12種類のオーガニック成分を配合しているのがポイント。
アロマのような香りで犬の臭いも消え、飼い主もリラックスできるほか、猫のいらない毛が浮き立つことなく、効率的にブラッシングできる優れものです。
シャンプー前の毛玉ケアはもちろんシャンプー後のブロー時にも使えば、美しくなめらかな質感の被毛に整えられますよ。

長毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(3)Petio necocoスリッカーブラシ
細くて柔らかい猫の被毛に合わせて作られた、長毛種用のスリッカーブラシです。
全長約15mmの二段構造のピンが被毛の奥まで入り込み、細かな抜け毛もしっかり絡め取ります。
ピンの先端は丸くコーティングされており、土台はラバークッションを採用しているため、ブラッシング中の愛猫の皮膚への負担を軽減しています。

長毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(4)ロイヤルカナン ヘアボールケア
毛玉が気になる猫のためにブレンドした、成猫用の毛玉対策専用フードです。
可溶性食物繊維源で粘性のあるサイリウムや不溶性食物繊維など、複数の食物繊維をブレンドしたことで愛猫の消化管の運動をサポート。
フンを通して体内に入った抜け毛・毛玉の排出を促すため、吐き戻しや腸内で毛玉ができてしまうのを防ぎます。
喉に詰まらせにくいキブルタイプのフードなので、シニア猫でも食べやすいでしょう。

長毛猫の毛玉対策におすすめのグッズ(5)ラペッツ ペットブラシ&クリーナー
愛猫の抜け毛・毛玉のケアと掃除がまとめてできる、ブラシ一体型のハンディクリーナーです。
クリーナーの先端に取り外し可能なグルーミングブラシをセットでき、愛猫のブラッシングをしながら抜け毛の処理ができます。
掃除機が苦手な子であれば電源をオフにしたままブラッシングし、終わった後に電源をつけて吸い込むといった使い方もできますよ。
ノズルを付け替えれば、グルーミング後に服へ付着した愛猫の抜け毛の掃除も簡単です。
USB充電で簡単に使い始められるので、グルーミングの手間を軽減できるでしょう。

猫の毛玉を予防するための3つのポイント

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毛玉ができると健康トラブルの原因になるため、可能であれば毛玉を予防しておきたいですよね。
ここからは、猫の毛玉を予防するためのポイントを3つに絞って紹介します。
日頃から心掛けることで予防できるので、ぜひ実践してみてください。
ブラッシングは毎日行う
猫はきれい好きであるとはいえ、自分で行うグルーミングだけではお手入れ方法に限界があります。
毛玉のもととなる、抜け毛を取り除くために、ブラッシングはできるだけ毎日行ってあげてください。
抜け毛が多い長毛種は毎日、短毛種であっても週に2~3回はブラッシングを行うことが望ましいです。
ブラッシングに慣れていない子については短時間から始め、少しずつ慣らしていきましょう。
ブラッシング中は声をかけながら行い、終わった後は頑張った愛猫へご褒美をあげることも忘れずに!
定期的にトリミングサロンを利用する
さまざまな毛玉の原因を取り除くために、定期的にトリミングサロンを利用することも大切です。
猫ちゃんによってはブラッシングやシャンプーを嫌がる子もいるため、自宅でのお手入れがなかなかできないという飼い主さんも多いでしょう。
トリミングサロンを利用すれば、愛猫の毛質に合った方法で抜け毛のケアをしてくれるだけでなく、トリミングで毛玉ができるのも防げますよ。
十分に水分補給をさせる
体内で毛玉が発生するのを予防するために、十分に水分補給をさせましょう。
体の水分量が不足していると毛が体外へ排出されにくくなり、腸内に毛玉が詰まりやすくなってしまいます。
そのため、水をしっかり飲ませることを心掛け、必要に応じて水分量のあるウェットフードを与えるといった方法で毛玉の蓄積を防げます。
日頃の毛玉対策で愛猫の体を美しくキープしよう!

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毛玉は見た目の印象を悪くするだけでなく、そのままにしていると愛猫の健康に悪い影響を及ぼす可能性があります。
そのため日頃からブラッシングやトリミング、食生活などに配慮し、毛玉ができないように対策してあげることが大切です。
本記事で紹介した対策方法や予防のポイント、おすすめグッズなども参考にしながら、愛猫の体を美しくキープしてあげてくださいね。
・MetroStyle 楽天市場(参照日:2025/10/19)
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・ルークランオンライン 楽天市場店(参照日:2025/10/19)
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・PET THREE 楽天市場(参照日:2025/10/19)
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著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。











