中型犬の飼育にあると便利!クレートの選び方

犬を飼う時、クレートが1つあると様々な場面で便利です。ここでは、クレートとは何なのか、選び方や注意点などをご紹介します。 2020年12月16日作成

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クレートって何?

クレートとは、持ち運び可能なコンパクトな犬小屋のようなものです。よく、サークルやケージとの違いがイマイチ分からないと言われますが、その違いをきちんと知ると用途に応じて使い分けることができます。クレートについて、サークルやケージとの違いとあわせて見てみましょう。

クレートとは

クレートは、キャリーケースのように持ち運びできる犬小屋のことを言います。動物病院や旅行など、ペットの移動の際に使われている場面をよく目にするのではないでしょうか。外出時に限らず、家の中に置いておくと安心できる空間としてペットのお気に入りの場所になることから、室内用の犬小屋として常時設置している家庭もあります。
人間から見ればやや窮屈そうに見えるかもしれませんが、安全性の点から考えると広すぎない方が適しているようです。

クレートには、プラスチックのものと布製のものがあります。一般的にはプラスチックがよく選ばれ、頑丈であることや丸洗いできることがメリットと言えるでしょう。布製なら使用しない時にコンパクトになるというメリットがあります。ただ、布製のものは公共交通機関で使用できない可能性があるため、注意が必要です。

ケージとは

ケージは、側面と床面、天井を囲ったものを言います。家の中でお留守番をしなければならない時や夜間などによく使われ、大きさや特徴は様々です。天井も囲われているため、柵を乗り越えて出ることができない点がサークルとの大きな違いとなります。柵には、プラスチックや木、ステンレスなどが使われており、特にステンレス製が主流となっていますが、全体的に布製のものもあります。

サークルとは

簡易的な囲いを作るためのもので、天井はありません。犬だけのエリアを家の中に作りたい時に役立ちます。柵と床が固定できるものとそうでないものがあり、素材もプラスチックや木、ステンレス、布など様々です。一般的にはステンレス製がよく選ばれます。まだしつけが十分にできていない子犬を、限られた安全な範囲で遊ばせてあげる時などに役立ちます。
しかし、天井がついていないため、飛び越えてしまうくらい成長すると天井を後からつけるなどの工夫は必要です。

中型犬にクレートは必要?購入するメリットは?

小型犬ならクレートに入れて飼い主さんが持ち運ぶのも問題ないかもしれませんが、中型犬や大型犬となると重すぎて持ち運びが困難となり、クレートを購入する意味があるのかと疑問に思うかもしれません。しかし、クレートを持っておくことは無駄ではなく、むしろメリットも大きいです。

愛犬を連れて長距離の移動ができる

公共交通機関の乗車条件を確認する必要はありますが、クレートを使用すると犬を連れて公共の乗り物に乗って外出できたり、病院や旅行先でストレスを余計に与えずに済みます。こうした、犬が自由に行動できない場面での移動には、クレートがとても役に立ちます。小型犬のように持ち歩けない中型犬や大型犬には、キャスター付きのタイプがあるためそちらを選びましょう。自家用車での移動時にも、クレートを使うことで安全運転の助けになりますし、万が一事故や急ブレーキをした時の犬の安全を守りやすくなります。

安静が保てる

ケガをしたり病気をしたりして、安静にしていなければいけない時、クレートの中で過ごさせれば動き回って悪化させることを防げます。

安心できる環境が作れる

クレートという四方を狭く囲まれた場所は、犬にとっては安心できる環境にもなります。家の中であっても、自分だけの専用の場所やお気に入りの場所があることは、なにか嫌なことがあった時などの逃げ場ともなり、ストレスの緩和につながります。
飼い主さんと離れることが嫌なタイプでも、クレート内が安心できる環境となっていれば、留守番中のストレスの緩和につながります。

災害時に安全を確保できる

災害避難時には、愛犬を歩かせないことで足のケガを回避し、避難場所で過ごす際も自分だけの空間があることがペットの安心感につながります。いつもと違う様子にパニックをおこしがちな災害時は、飼い主さん主導で動きをコントロールしてあげることが大事です。

中型犬のクレートの選び方

それでは、中型犬のクレートを選ぶ時のポイントについていくつか紹介します。

最適なサイズを選ぶ

クレートは、広すぎても狭すぎてもその目的にそぐわないものとなってしまいます。
サイズを選ぶ時は、まず愛犬の体の大きさをはかり、クレートは体高(床から頭までの高さ)プラス5cm、奥行きは「伏せ」の状態と同じくらいの長さが基準となります。屋内外ともに使う場面が多い時は、この基準に近いサイズのものを選びましょう。

外出頻度が少なく室内メインで使用する時は

クレートを使う場面が室内メインとなる時は、基準よりも少しだけ大きめがおすすめです。マットや毛布で居心地をよくし、時にはお水やフードのお皿を置くこともできるくらいが理想です。少し大きめなら、風通しが良くなり快適に過ごせるでしょう。

屋外メインで使用する時は

逆に、室内では使わず屋外で主に使う場合は、やや狭めの方が良いです。これは、移動時の揺れで体がふらつきにくくなるからです。最低限、クレート内で方向転換できるくらいの大きさを選びましょう。

中型犬におすすめのクレート4選

アイリスオーヤマ エアトラベルキャリー Mサイズ

飛行機での移動を予定している方におすすめです。扉は左右どちらからも開けることが可能で、不意に開くことを防ぐために南京錠などで施錠できるようになっています。念のため、飛行機に実際にのせる時には、空港や航空会社の独自の基準に適合するか確認は必要です。Mサイズの適合犬の目安としては、コーギーやビーグル、柴犬等となっています。


アイリスオーヤマ エアトラベルキャリー Mサイズ

折りたたみソフトクレート

ソフトタイプのクレートです。家の中で犬専用の空間をつくってあげる際におすすめ。フレームはスチールを使用しており、4面がメッシュ素材となっているため通気性も抜群です。必要ない時はコンパクトに折り畳め、組み立てはとても簡単です。


折りたたみソフトクレート

ペットスイート Lサイズ

車や飛行機でも使えるハードタイプです。ドアは左右両方から開くことができ、ハンドルを引っ張るだけのワンタッチで開くことができます。閉めると自動でドアにロックがかかるので安全性も確保されています。
上部と下部に分けることができるため、必要に応じて取り外したり、重ねて収納したりできます。


ペットスイート Lサイズ

ペットキャリーバッグ DX70

こちらも、飛行機での利用基準をクリアしたキャリーバッグです。がっちりと大きめなサイズですが、分解や組み立てに時間がかかりません。クレート自体は軽量で、高い場所への収納にも困りません。
フレンチブルドッグ、柴犬、ビーグルなど20kg以内の犬におすすめです。


ペットキャリーバッグ DX70

中型犬のクレートは用途や目的によって選ぼう

ここでは、中型犬におすすめのクレートについてご紹介しました。クレートは、万が一の事態や長距離移動時に備えて、1つは持っておきたいアイテムです。
今はその必要性を感じなくても、いつか急に必要になるかもしれません。非日常的な場面だけでなく、家の中にずっと設置しておいて犬の安らぎの空間にしてあげることもできます。まずは犬の大きさに合ったものを購入してみて、試しに家の一角に設置してみてはいかがでしょうか。

参考サイト

Pet館~ペット館~(参照日2020-11-23)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/583876/

マックスシェアー maxshare(参照日2020-11-23)
https://item.rakuten.co.jp/maxshare/max-a09193/

charm楽天市場店(参照日2020-11-23)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/164213/

プチリュバン(参照日2020-11-23)
https://item.rakuten.co.jp/auc-petitruban/jan-4580206017850/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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