犬ってなぜ追いかけっこが好きなの？その心理について

犬同士が追いかけっこをして同じ場所をグルグルと回る遊びは、充実感を得られる最高の遊びです。そこで相手にぶつかっても、すぐに許して又追いかけっこをすることで、良い運動になります。そして、ストレス発散にもつながっていきます。生まれた時から兄弟姉妹犬と一緒に、追いかけっこをしていると大人にになってからも同じような遊びをしたがります。

幼いころに追いかけっこをたくさん経験している犬は、相手にしてはいけないこと、自分がされると嫌なことも理解できています。何も経験がない犬の場合には、「追いかけられる」ことに恐怖を感じてしまう場合もあります。これは要注意です。

例えばこれまで他の犬との触れ合いが少ない場合に、いきなりドッグランに連れて行くことで大きなストレスを抱えることになります。一度でも、犬に追いかけられると、それがトラウマになってそれ以降、犬が嫌いになってしまいます。それはこれから過ごす時間の中で、マイナス要因になってしまいます。

追いかける、のではなく追いかけっこであることを知ることで、遊びの一部として受け入れられるようになります。まずは、嫌な経験を少しでも少なくすることが大切です。これは飼い主さんとして、気を配ってあげるべきことです。

犬は動くものを追うという本能があります。犬が逃げる人を追いかけるという場合があります。とにかく自分の目に映る、動く物体を確かめなければ気が済まない、という気質を持ち合わせているわけです。これが人間に限らずに他の犬、ボールなど「動くもの」は無差別に追いかけたくなるのです。

これは昔ながらの狩りの本能がむき出しになっているときと理解をしてください。動くものほど、犬はよく見えるのです。動体視力も、人と比べられないほど発達しています。飼い主さんと追いかけっこをするのも、楽しい遊びの一つなのです。

祖先である狼は獲物を追いかける習性を持っています。ついつい、犬同士でも追いかけっこをするのは、当たり前のことであり無理に止めることはストレスになります。動くものを追いかける狩りの習性が、遊びに発展していると考えれば良いのです。

犬の遊びの中では一番楽しいと感じる遊びです。犬は常に走りたいとう衝動を持っています。それが動くものを対象に芽生える感情とすれば、出来るだけその気持ちが赴くまま、様子を見守ってあげたいものです。但し、あまりにも激しく追いかけ合うという場合には、注意も必要です。

あまりにも一方的に、相手を追いかけることで迷惑をかけてしまう場合もあります。追いかけっこというのは、お互いにお互いを追う遊びです。逃げている犬を追走することは、遊びとは言えません。それが見受けられたときには、一度犬をクールダウンさせて相手を追いかける遊びを辞めさせることが重要です。

相手が嫌がっていることは、犬には伝わりづらいものです。他人の犬を執拗に追いかけてしまうことで、険悪なムードになってしまうものです。これは飼い主さんがつぶさに観察をしていることで、すぐに回避できるものです。あまり犬同士に任せて置かない方が良い場合も多いのです。

メリハリのある指示を与えながら、追いかけっこができるようになると、犬としてもより一層、追いかけっこが楽しくなるものです。きちんとマナーを守りつつ、本来大好きな追いかけっこを楽しめるようにしましょう。