夏の冷房にご用心!犬の冷やしすぎには注意が必要

災害級の暑さに見舞われると飼い主さんは、エアコンをフル活用します。但しその場合には、犬の体が冷えすぎるということに注意をしなければいけないのです。今回は冷房による犬の体の冷えについてまとめてみました。 2019年09月01日作成

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犬にもある?クーラー病?

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暑さのためにエアコンを24時間かけているのが当たり前の夏の日は、その温度設定にも注意が必要です。完全室内で過ごす犬の場合にも、たまには通院や用事で外出をする場合があります。車で移動するとしても、ほんの数分だけのその外気との温度差に、体内温度が狂ってしまうことがあります。真夏の外気温と室内の涼しい気温差が大きい分、体への負担もその分増えるのです。

犬を冷やしすぎることで、今度は外気との温度差に体がついていかなくなるというのが、クーラー病の一種です。汗をかかない犬にとっていきなり、自分の体感温度が下がったり上がったりすることはとても負担のかかるものなのです。長時間、同じ場所で冷房に直接あたるような場合には、特に注意が必要です。

冷やし過ぎた犬が起こす症状とは?

特にこれまで内臓疾患もなかった犬が突然、くしゃみを繰り返す場合などがあります。そして鼻水が出始めてそのうちに咳のような気管支症状が出始めます。そうすると、これはクーラーで冷やし過ぎたために出た症状であると、飼い主さんは判断できるのです。まるで風邪を引いたような状態になるので、最初は判断に困ります。

これを長い間放置してしまうと呼吸が苦しくなって、よだれを頻繁に出すようになるのです。ここまでの状態になる前に、クーラーの温度を少し見直して、犬に負担のような温度設定は避けて、様子をみてあげてください。

犬がクーラーで冷やし過ぎて体調を崩す背景

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犬は温度差にはとても弱い動物です。表面上は何も変わらないという雰囲気ですが、実は体内では大きな変化が起きているのです。例えば自律神経は温度差によって大きく狂います。そして犬にとってはその冷えた温度が適温でない場合もあります。その理由は室内が乾燥しているからなのです。

まずは人間が快適でも犬の方には負担が大きくかかっている可能性を考えて、即座に対策をしてください。外気温との差が大きいことで体調が崩れることのないように配慮したいものです。

夏場の体調チェックとは?

冷風扇や扇風機、またはひんやりとした素材のベッドなどを上手に使い分けてクーラーだけに頼らないような生活を工夫してあげてください。そうすることで犬のほうも体熱を外部に発散できるようになります。クーラーだけの温度設定では冷える一方で犬の方には、プラスにならないことが多いのです。

クーラーによる犬の冷え過ぎ(体調不良)を防ぐために

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飼い主さんは熱中症予防にばかり気を取られるのは無理のない話です。ただ、自律神経が乱れるようなクーラーの利用は控えるようにしてください。使い続ける場合には、湿度計をきちんと設置して常に50%~60%の湿度を保てるように配慮してください。自律神経が狂うことで、胃腸の具合が悪くなります。下痢や嘔吐が見られたときには、冷え過ぎによる胃腸炎の可能性も高いのです。消化器の病気になりやすくなる傾向もありますので、くれぐれも冷やしすぎには注意をしてください。

常に室温と犬の体調をチェックしながら少しでも異変があった場合には、受診をするようにしてください。夏場の体調管理はとにかく注意が必要です。クーラーが関わる体調不良が余りにも多くなるので、飼い主さんは要注意です。

扇風機やサーキュレーターの利用

部屋の一部分だけに冷気が溜まらないように、空気を循環させることが必要です。そのためには扇風機やサーキュレーターを上手につかってください。犬が普段過ごす場所とエアコンの位置を再確認して、冷えすぎないように配慮することから始めましょう。そうすることでかなり改善が見られるはずです。

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UCHINOCO編集部

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