犬に洋服を着せる
かわいい洋服を着ている犬を見かけると、つい買いたくなることはありませんか?かわいいから着せたいという思いもありますが、犬に洋服を着せることには、もっと深い意味があります。まずは、その理由について説明します。
犬に洋服を着せる理由
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犬には、それぞれに体毛と呼ばれる美しい毛が備わっています。その美しい毛の上に、洋服は必要なのでしょうか?
ブリーダーなど、犬の知識がたくさんある人のほうが、洋服をきせることが多いと言われています。ではなぜでしょうか?
【理由 その1:防寒や紫外線対策】
犬にはたくさんの種類ありますが、チワワは人間と同じように寒さが苦手です。とても寒さに弱く、屋外に行くと、ガタガタと震えて動けなくなることもあります。そのような犬は、しっかりと「防寒対策」をしてあげないと、体調を崩してしまうこともあるのです。また皮膚もデリケートなため、紫外線を防止してあげることも大切です。
【理由 その2:病気の予防と治療】
犬はお散歩が大好きです。草むらだって、どんどん入っていきます。でも草むらには、犬の大敵のノミやダニがたくさんいます。体毛が少ないために、草が直接皮膚についてしまい、スキントラブルを起こすこともあります。また体に傷がある場合、その傷を保護する役割もあります。
【理由 その3:周囲の人への気配り】
犬は、種類によっては体毛がたくさん抜けます。その抜け毛が気になる人も少なくありません。ドックカフェのように、犬が自由に出入りする場所であったとしても、やはり周囲の人への配慮は必要でしょう。犬が好きな者同士、犬同士が楽しい時間を共有することは、犬に社会性を持たせるためにも大切なことではないでしょうか。
【理由 その4:飼い主の手間を省く】
犬にとっても、飼い主にとっても、散歩はとても楽しい時間です。しかし、天候にも気を付けないと後始末が大変になることがあります。
特に、体毛が長い犬は、自慢の体毛がびしょぬれになったり、雪が降れば体毛に雪玉がたくさんつきます。その状態のまま、家に入ることは躊躇されます。
その状態にならないために、その子のサイズにあったレインコートのように水をはじく素材のものを着ることで、飼い主の手間を省くことにつながります。
洋服を上手に着せるコツ
本来、犬は洋服を着ることに慣れていないために、ストレスとつながることもあります。犬も人間と一緒でそれぞれに性格があります。洋服を着ることに、すぐになれる子もいれば、そうでない子もいます。では、どのようにしてスムーズに着せることが出来るのでしょうか?
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犬に洋服を着せるポイント
犬の性格は様々です。洋服を着ることが好きな犬とそうではない犬がいます。以下にそのポイントをまとめてみました。
1.まずは犬の首回り、胴の回り、胴の長さを測ります。
2. 最初はTシャツやスウェットのような素材のものを選びましょう。伸び縮み素材を選ぶことで、スムーズに服を着せることが出来ます。また動きやすい洋服を着るほうが、犬のストレスも少なくて済みます。
3.まず犬が怖がらないように、しっかりと抱いてください。
4. 一番最初に頭を入れます。この時、Tシャツを手繰り寄せてから頭を入れます。犬は見えなくなることで、不安になります。生地を手繰り寄せることで、その時間を少なくすることが出来ます。
5.もし嫌がるようであれば、オヤツやえさを用意し、頭を出したらご褒美として一口あげると良いでしょう。
6.そして十分に生地を伸ばし、片手ずつ入れます。裾まで伸ばし、整えて終了です。
7.上手に着ることが出来たら、しっかりほめてあげましょう。そしておやつをもう一つ追加して、「これをしたら、おいしい物がもらえるんだ」という記憶を植え付けることが大切です。
※脱ぐときはこの逆を行います。ご褒美を忘れずに用意してあげてください。
抜けた毛が衣類につきますので、ブラッシングしてから着せてあげることを、お勧めします。
犬に服を着せることには、様々な意見があります。どの意見も、犬への愛情の現れです。犬が一番うれしいことは、飼い主との関わりです。大切な家族の一員として、愛情表現をしてあげましょう。それが、犬にとってかけがえのない時間となります。参考にしていただけると幸いです。
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UCHINOCO編集部
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