犬にとっての威嚇とは??
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いきなりよその犬を見た途端、低く唸るような声を出しませんか?犬にとって威嚇をするということは自分なりに防衛本能の現れなのです。相手を攻撃しようという気持ちよりも、自分の身を守ろうとしているのです。犬は、できるだけ争いたくないと考えるのです。そこでよその犬に対しては威嚇をすることで、精一杯の自己主張をしているつもりなのです。
やがて威嚇から吠えに変わってしまうと、威嚇されている側も黙っていられなくなり、口喧嘩のような状態になります。これは大型犬同士の場合には非常に声も大きくアクションも派手なために、危機感を感じてしまうほどです。過剰に威嚇をする場合には、既に問題行動として飼い主さんは意識するべきでしょう。
室内犬でもよその犬を威嚇する
家の中で安全を保障されて暮らしている犬にとって、目に映るよその犬は敵以外の何物でもありません。そう考えると黙っていられなくなるのです。ついつい、過剰に威嚇をしてみるなど、周囲から見ると酷く怒った犬という印象を与えてしまいます。それが高圧的であればあるほど、問題視されるようにもなります。何もしていないのに、威嚇されてしまう方は、同じように威嚇で、やり返してくる可能性もあるのです。できるだけ面識のない犬に対しては、威嚇などをしないように、すぐにその場を立ち去るなど飼い主さんの配慮が必要です。
そこで、勝手な上下関係を自分で作ろうとしてしまう犬もいます。ここでは自分の方が上だから、相手を見下すというような行動を取りたがる犬は、犬慣れをしていません。だからこそ軽いパニックを起こしながらも、その緊張感に耐えるためにひたすら相手の犬への威嚇を続けるわけです。実際には、威嚇する側も疲れてしまうという悪循環の繰り返しです。
初対面で威嚇されると相手も気分が悪いもの
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いきなり初対面なのに威嚇をされていしまうと相手の犬も面食らってしまいます。逆に妙な刺激を与えてしまう結果にもなります。これは犬の自然な行動だから仕方がないとあきらめるのはまだ早いのです。これはやがて攻撃性に繋がっていく問題行動ですので、威嚇を始めた時点で、犬との接し方を見直す必要が出てきます。ひとえに社会経験が少ないと威嚇をしてしまう場合が多いのです。
できるだけ子犬の時期から体調が許す限り社会に出て、多くの人と触れ合うなどの経験を積む方が優先だと思います。犬たちが集まるドッグランやカフェにたまにはでかけて、少し遠くからでもその場所の雰囲気になれるように、飼い主さんも一緒に努力をしてみてください。そうすると初対面で威嚇をすることも、少なくなってくるはずです。
きちんとした主従関係があれば威嚇も減るはず
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犬が集まる場所が苦手な子も、飼い主さんが側にいてくれるというだけで威嚇をせずに堪えられる様になります。そこに、飼い主さんのあたたかな眼差しやあたたかな手があれば、犬は自分が困難と思うことにも取り組むのです。少しずつで良いので飼い主さんとの関係性をきちんと確立させて、威嚇をしなくても平気、と思えるような心理状態を少しでも長く保てるように一緒に頑張ってみてください。
犬がよその犬に威嚇する原因は社会化が足りないため
犬の社会化というのは、威嚇せずに過ごすということでも重要なポイントなのです。そこさえクリアできていれば何も困ることはありません。まずは、飼い主さんがいつも犬の側で見守るというスタンスを取り、他の犬がいても威嚇しないように頑張ってみることが大事です。威嚇をしても何も良いことは起きない、ことを犬が学べば威嚇が治まります。それを目指して、日々のトレーニングを積むことに意味があるのです。
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UCHINOCO編集部
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